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神剣授与式

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今日は、いよいよ六英雄の証である神剣の授与式……私はこの場で六英雄の一人になる……

授与式は城の中庭で行われた……緊張してガチガチだったけど、アリナさんや他の六英雄の仲間に支えられて、なんとか無事にそれを終えることができた。

私に託された神剣はアヴァオーグ……風神の力が宿る神速の剣だ。

「お疲れさん、エルレーン、これで正式に私たちの仲間よ」
「ありがとうございます、アリナさん」
「ちょっと、いつまでさん付けで呼ぶの、もう同じ六英雄なんだからアリナで良いわよ」
「それじゃ……アリナ……」
「うん、それで良いのよ」

私とアリナがそんな会話をしてると、他の六英雄も近づいてきた。
「よう、二人ともいつも綺麗だね」
「ラーオーク、そんな言葉、誰にでも言ってるんでしょ」
アリナはラーオークに自然に言い返す……いいなぁ……私も早くそんな感じで馴染みたい。
「そうですよ、ラーオーク、二人はいつも綺麗なんじゃなくて、今日はいつも以上に綺麗なんだから」
「もう……シュヴァルツもからかわないで……」

「よし、今日は四人で夜通しお祝いの酒でも交そうか」
「そうだな、たまにはそれもいいだろう」
ラーオークとシュヴァルとがそう提案する。
「私はいいけど、エルレーンは結婚して間もないし、家に帰りたいんじゃないの」
アリナが私を気遣ってそう言ってくれるが、こんな機会も少ないだろうし……
「あっ……私も平気です、夫は理解のある人ですから……」
ということで四人でとことんお祝いの酒を飲むことになった……

アリナはそれほどお酒に強くないみたいで、ちびちびスローでお酒を飲んでいる、それに比べてラーオークとシュヴァルツは水のようにお酒をあおっていた。
「それでアリナ、旦那とは夜の方はどうなんだ」
「ノーコメントよ、変なこと聞かないでよ」
「そうだよ、ラーオーク、アリナほどの女だよ、旦那は喜んで毎日抱いているに決まってるだろ」
「シュヴァルツも勝手なこと言わない、それよりエルレーンの話をしましょうよ」
「え! 私ですか……」
「そうだな、エルレーンは毎日、抱かれてるのか」
ラーオークは間髪入れずにそう聞いてくる。
「わ……私は週に一回くらいで……」
「週に一回? 一日2回の間違いじゃないのか? それは新婚にしては少なすぎる……ちょっと旦那に問題があるんじゃないのか……」
「そうだね、エルレーンほどの美貌なら、一日三回は求めてもおかしくはない」
「そ……そうなんですか?」
普通のそういう性的な事情は知らないけど……みんなそんなにしてるんだ……
「ちょっと、二人ともエルレーンをからかわないでよ……あまり気にしなくていいのよエルレーン」
アリナはそう言ってくれたけど、なぜか私はそれがすごく気になっていた……
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