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友人との発明 ルーカス視点
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「ヒュレル、立派な店だね」
今日は僕は、友人になったばかりのヒュレルの道具屋に訪れていた。
「王都に引っ越してきたばかりだから建物は新築なんだ」
「そっか、前はどこに住んでたんだい」
「王都から半日ほど南に行ったジンムの町だよ」
「ジンムの町か……一度行ったことあるよ、いい町だったと思ったけど、どうして王都に引っ越してきたんだい」
「アリナに王から王都への移住要請があったんだよ、だからこの店も国から援助金が出ていて、それでこんなに立派な店が持てたって話だ」
「へぇ~そうなんだ~やっぱり六英雄は待遇が違うね」
「その気になれば大金持ちにもなれるだろうけど、アリナはそういうの興味ないからな……」
「うちのエルレーンもそうだね、お金にはあまり興味ないみたい」
「言い換えればお金にしか興味がない人間は六英雄には選ばれないのかもしれないな」
「そうかもしれないね」
その日は僕の為に、ヒュレルは店を早く閉めた。
「ルーカス、ちょっとこれが新しい道具のアイデアなんだけど、見てくれるかい」
ヒュレルの道具のアイデアを見て、驚いた……こんな発想ができるなんて……
「遠距離映写水晶……すごいね……遠くの映像を写すことができるんだ……」
「映像だけじゃないぞ、声を送れるから映像を見ながら話もできるんだ」
「すごいな……」
「それでこのコアの部分なんだけど、魔法技術で次元球って物があったと思うんだけど……」
「あっ、なるほど、次元球の特性を使うのか……すごいよヒュレル……君は天才かもしれない」
次元球は錬金魔術で偶然生まれた物で、同じ魔法周波を持つ同士だと、お互いの情報を共有する特性を持つ……しかもこの共有には距離が関係ないって特徴もあるので、ヒュレルはこれを使って長距離で映像と音声を共有させようとしてるのだ。
「そう、この水晶に移った映像と、音玉で拾った声を次元球で共有して……」
「ふむふむ、なるほど、だったら次元球はここで魔法収束させて……」
その日、僕たちは寝ずにその新しい道具の開発を進めた……
今日は僕は、友人になったばかりのヒュレルの道具屋に訪れていた。
「王都に引っ越してきたばかりだから建物は新築なんだ」
「そっか、前はどこに住んでたんだい」
「王都から半日ほど南に行ったジンムの町だよ」
「ジンムの町か……一度行ったことあるよ、いい町だったと思ったけど、どうして王都に引っ越してきたんだい」
「アリナに王から王都への移住要請があったんだよ、だからこの店も国から援助金が出ていて、それでこんなに立派な店が持てたって話だ」
「へぇ~そうなんだ~やっぱり六英雄は待遇が違うね」
「その気になれば大金持ちにもなれるだろうけど、アリナはそういうの興味ないからな……」
「うちのエルレーンもそうだね、お金にはあまり興味ないみたい」
「言い換えればお金にしか興味がない人間は六英雄には選ばれないのかもしれないな」
「そうかもしれないね」
その日は僕の為に、ヒュレルは店を早く閉めた。
「ルーカス、ちょっとこれが新しい道具のアイデアなんだけど、見てくれるかい」
ヒュレルの道具のアイデアを見て、驚いた……こんな発想ができるなんて……
「遠距離映写水晶……すごいね……遠くの映像を写すことができるんだ……」
「映像だけじゃないぞ、声を送れるから映像を見ながら話もできるんだ」
「すごいな……」
「それでこのコアの部分なんだけど、魔法技術で次元球って物があったと思うんだけど……」
「あっ、なるほど、次元球の特性を使うのか……すごいよヒュレル……君は天才かもしれない」
次元球は錬金魔術で偶然生まれた物で、同じ魔法周波を持つ同士だと、お互いの情報を共有する特性を持つ……しかもこの共有には距離が関係ないって特徴もあるので、ヒュレルはこれを使って長距離で映像と音声を共有させようとしてるのだ。
「そう、この水晶に移った映像と、音玉で拾った声を次元球で共有して……」
「ふむふむ、なるほど、だったら次元球はここで魔法収束させて……」
その日、僕たちは寝ずにその新しい道具の開発を進めた……
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