86 / 90
敵襲
しおりを挟む
朝早くに、サイレンのような音が鳴り響いて、それに起こされる……
部屋から飛び出ると、エルも丁度出てきていた。エルは裸で、一緒に裸の神官も出てくる……どうやらお楽しみだったようだ……
「なんだよ、このサイレン! 何があったんだ、ヒュレル、何か知らないのか」
「俺もわからないよ……とりあえずアリナに聞きに行こう」
俺はアリナの部屋に向かった……
だけど、アリナの部屋まで行く必要はなかった……大広間に差し掛かったところで、彼女は半裸の状態で、剣を持って走ってきたからだ。
「ヒュレル! 危ないから部屋に戻っていて!」
「アリナ! どうなってるんだ!」
「敵襲なの! 今から私は敵を迎え撃つから大人しく隠れてて」
「そうか……しかし……なんて格好してるんだ……」
裸にシーツで最小限を隠し、剣を持っているだけの格好をさすがに指摘する。
「えと……急いでいたから……」
さらにゼロスが走って現れるのだけど、彼もほとんど裸の状態であった。
「おい、旦那! どうでもいいが、早く逃げてろ!」
ゼロスの大きな声で怒鳴られて、仕方なく俺は部屋に戻ろうとした……だけど……入り口の大扉の爆発で、俺は吹き飛ばされる……
「ヒュレル! くっ……何者だ!」
アリナがそう声をあげる。
入り口からゆっくり入ってきたのは、俺もよく知っている人物だった……
「ジアーノンさん!」
「なんと、ルーリエや私から逃げたと思ったらもうここに来ていたのか……一緒にいれば、もっと面白いものを見せてあげたのに……」
「ジアーノンさん……いったい……」
俺が呆然としてると、ジアーノンさんの横に、ルーリエが歩いてきた……
「ルーリエ!」
「あら、ヒュレル……お元気そうで……」
その表情は暗く、生気がない……
「ジアーノン……てめえ何考えてんだ……」
「ゼロスか、私の考えは、お前のような下賤の身にはわからないよ」
「そうか……じゃあ、詳細はてめえの体に聞いてやることにするぜ……」
「はははっ……そんなことできるのかな……」
ゼロスがジアーノンの気を引いているすきに、アリナが反対側へと回り込んでいた……
「ジアーノン!」
アリナがそう叫びながら神剣を振るう! だけどジアーノンは表情一つ変えないでその剣を弾いた。
「なぁ!」
「人妻になって腕が落ちたかアリナ……そんな剣では私に触れることもできないよ」
「ジアーノン……北の神殿も西の神殿も、あなたの仕業なの……」
「そうとも言えるし、そうではないとも言える……」
「……なるほど……共犯者がいるのね……」
「さぁ……それは自分で調べればいいよ……生きてここから出られたらね……」
そう言うとジアーノンは軽く剣を振る……その剣圧にアリナとゼロスが後ろに引く……
「ちょっとおかしいぞ……あいつは本当にジアーノンか……」
「私もそう思ってた……明らかに戦闘力が違う……」
「はははっ……失礼な奴らだな……私は正真正銘の六英雄ジアーノンだ……そして初の大陸王になる男なんだよ……」
くっ……あのジアーノンさんが裏切り者だったなんて……だったらルーリエはどうなるんだよ……あいつ……あんな男に騙されて……
部屋から飛び出ると、エルも丁度出てきていた。エルは裸で、一緒に裸の神官も出てくる……どうやらお楽しみだったようだ……
「なんだよ、このサイレン! 何があったんだ、ヒュレル、何か知らないのか」
「俺もわからないよ……とりあえずアリナに聞きに行こう」
俺はアリナの部屋に向かった……
だけど、アリナの部屋まで行く必要はなかった……大広間に差し掛かったところで、彼女は半裸の状態で、剣を持って走ってきたからだ。
「ヒュレル! 危ないから部屋に戻っていて!」
「アリナ! どうなってるんだ!」
「敵襲なの! 今から私は敵を迎え撃つから大人しく隠れてて」
「そうか……しかし……なんて格好してるんだ……」
裸にシーツで最小限を隠し、剣を持っているだけの格好をさすがに指摘する。
「えと……急いでいたから……」
さらにゼロスが走って現れるのだけど、彼もほとんど裸の状態であった。
「おい、旦那! どうでもいいが、早く逃げてろ!」
ゼロスの大きな声で怒鳴られて、仕方なく俺は部屋に戻ろうとした……だけど……入り口の大扉の爆発で、俺は吹き飛ばされる……
「ヒュレル! くっ……何者だ!」
アリナがそう声をあげる。
入り口からゆっくり入ってきたのは、俺もよく知っている人物だった……
「ジアーノンさん!」
「なんと、ルーリエや私から逃げたと思ったらもうここに来ていたのか……一緒にいれば、もっと面白いものを見せてあげたのに……」
「ジアーノンさん……いったい……」
俺が呆然としてると、ジアーノンさんの横に、ルーリエが歩いてきた……
「ルーリエ!」
「あら、ヒュレル……お元気そうで……」
その表情は暗く、生気がない……
「ジアーノン……てめえ何考えてんだ……」
「ゼロスか、私の考えは、お前のような下賤の身にはわからないよ」
「そうか……じゃあ、詳細はてめえの体に聞いてやることにするぜ……」
「はははっ……そんなことできるのかな……」
ゼロスがジアーノンの気を引いているすきに、アリナが反対側へと回り込んでいた……
「ジアーノン!」
アリナがそう叫びながら神剣を振るう! だけどジアーノンは表情一つ変えないでその剣を弾いた。
「なぁ!」
「人妻になって腕が落ちたかアリナ……そんな剣では私に触れることもできないよ」
「ジアーノン……北の神殿も西の神殿も、あなたの仕業なの……」
「そうとも言えるし、そうではないとも言える……」
「……なるほど……共犯者がいるのね……」
「さぁ……それは自分で調べればいいよ……生きてここから出られたらね……」
そう言うとジアーノンは軽く剣を振る……その剣圧にアリナとゼロスが後ろに引く……
「ちょっとおかしいぞ……あいつは本当にジアーノンか……」
「私もそう思ってた……明らかに戦闘力が違う……」
「はははっ……失礼な奴らだな……私は正真正銘の六英雄ジアーノンだ……そして初の大陸王になる男なんだよ……」
くっ……あのジアーノンさんが裏切り者だったなんて……だったらルーリエはどうなるんだよ……あいつ……あんな男に騙されて……
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる