41 / 87
僕のかわいいこぐまさま
(2)
しおりを挟む
「おにーさん、おにーさんΩでしょう?俺たちと遊ばない?」
ぼーっとして歩いていたから、いつの間にかαらしき男たちに囲まれている事に気が付かなかった。
しまった!と思った時にはもう遅くて、僕は男の一人に腕を掴まれて路地裏に引っ張り込まれていた。
「や、やだっ!離してっ!!」
「大人しくしろっ!」
騒ぐ僕の頬を男の大きな手が打った。
パシンと乾いた音が響いて頬に受けた痛みに頭が真っ白になる。
地面に引き倒され、男たちの手が僕に伸びてくる。
やだっ!翔っ翔っ翔――っ!!
恐怖と嫌悪感で動けず、心の中で翔の名前を呼ぶ事しかできなかった。
昔誰の事も好きになれなかった時、こんな未来も想像したけど今の僕には翔が居る。
翔以外の誰にもこの身体に触れて欲しくないっ。
男たちの手が僕の肩と脚を押さえて――――。
「ひぐ……」
「おまわりさん!こっちです!早く来て下さいっ!!」
もうダメなんだと諦めかけた時、誰かの叫ぶ声が聞こえた。
するとすぐに僕を拘束する手が無くなり、男たちは舌打ちをして走って逃げて行った。
助かった……?そう思ったのにすぐに誰かに抱きしめられ僕はいきなりスイッチが入ったおもちゃのように暴れだした。
逃げないと!翔じゃなきゃ嫌なんだ!僕は僕は翔だけが――っ!
どれだけ暴れてもその腕から逃げる事ができなくて、それでも逃げる事以外考えられなかった。
怖いっ!嫌っ!助けて!助けてっ翔っ!!
「バカっ彼方気づけよっ!」
その声で初めて僕を抱きしめる温もりが誰なのか気が付いた。恐怖で冷たくなっていた身体が温められていく。
「――――かけ、る……?」
「俺が……俺が抱きしめてるのに逃げようとするなよっ」
くしゃりと歪む翔の顔。
「だって、僕、僕……あいつらに――。僕翔じゃなきゃ嫌、だったから……逃げなきゃって――」
「あいつらなら俺が追っ払ったから。――黙って俺に抱かれてろ」
そう言う翔の身体も少し震えていた。それでやっと助かったのだと実感できた。
「ふぇ……翔、翔っこわ……怖かった……っひぅ……」
小さな翔の胸に縋って泣いた。
僕の愛しい番。僕も抱きしめるからもっと強く、強く抱きしめて?
*****
泣いて泣いて、やっと落ち着いたところで翔と一緒に奏の店兼自宅へと戻った。
泣き腫らした顔とまだ襲われた恐怖が抜けきれない事からそのまま帰るのは憚られたのだ。
服装の乱れはなかったものの服についた汚れと僕の泣き腫らした顔と、翔としっかりと繋がれた手を見た奏は瞬時に状況を理解したのか、すぐに律さんに僕たちを自宅へと連れて行くように言うと、まだ営業時間中だったのにも関わらず早々に店を閉めてしまった。
温かい淹れたてのコーヒーを僕の前に置くと、さっきあった事を聞いた奏は翔の事をギロリと睨んだ。
「俺はお前が悪いと思うぞ。翔」
「だって……兄ちゃん――」
「言い訳はみっともない。お前が番を放っておくから彼方が不安になって隙を見せてしまったんだぞ。彼方は本来しっかりしててそんな連中に囲まれる前にうまく切り抜けられる。あんなに生まれる前は執着してたくせに、今はなんなんだ」
静かだけど、本気で怒っている奏の声。
兄として先輩αとして未熟な弟へ教育を施しているのだろう。
いつもはほんわりしてる奏もこういう一面がある事に驚く。
「――だから……っ!それが嫌なんだよっ!!生まれる前の事なんか俺は知らない!彼方は俺の番なのに俺の知らないヤツにうっとりしてたとか――ムカつく!!」
翔はそう叫ぶとぷにぷにの頬をぷぅと膨らませた。
――え?
「は?お前それで拗ねてたのか?知らないヤツって――お前だぞ?」
「俺はっ俺はまだ子どもだからっ彼方を守れない……っ。だから頑張って大人になろうとしてるのに……彼方は昔の……俺の知らないヤツの事ばっかりっ!そんなヤツの話なんかしないでよっ!今ここに居る俺の事を見てよ!!」
そう叫ぶとわんわん声をあげて泣きだしてしまった。
僕も堪らなくなって翔を抱きしめて一緒にわんわん泣いた。
いつからだっただろう、翔が自分の事を『僕』から『俺』と言うようになったのは。
いつからだっただろう、僕と並んで道を歩く時縁石の上をわざわざ歩くようになったのは。
いつからだっただろう、コーヒーにお砂糖を入れるのを止めたのは――――。
普段の言動から大人な気がしてたけど、それは翔が頑張って背伸びしてただけでまだほんの10歳の子どもだったのに、僕はそんな事も忘れて――焦って、翔を追い詰めてた――。
ごめんね翔。ゆっくり大人になっていいんだよ。
僕はこの10年を長いとは思ってないよ。これから先の10年だって同じ。
キミの成長を傍で見守りながらずっと幸せだった。
キミと居るといつだってなんだって幸せなんだ。
そんな事も忘れて僕は――。
翔、大好きだよ。ゆっくり一緒に大人になろう。
可愛い可愛い僕の運命。
-おわり-
ぼーっとして歩いていたから、いつの間にかαらしき男たちに囲まれている事に気が付かなかった。
しまった!と思った時にはもう遅くて、僕は男の一人に腕を掴まれて路地裏に引っ張り込まれていた。
「や、やだっ!離してっ!!」
「大人しくしろっ!」
騒ぐ僕の頬を男の大きな手が打った。
パシンと乾いた音が響いて頬に受けた痛みに頭が真っ白になる。
地面に引き倒され、男たちの手が僕に伸びてくる。
やだっ!翔っ翔っ翔――っ!!
恐怖と嫌悪感で動けず、心の中で翔の名前を呼ぶ事しかできなかった。
昔誰の事も好きになれなかった時、こんな未来も想像したけど今の僕には翔が居る。
翔以外の誰にもこの身体に触れて欲しくないっ。
男たちの手が僕の肩と脚を押さえて――――。
「ひぐ……」
「おまわりさん!こっちです!早く来て下さいっ!!」
もうダメなんだと諦めかけた時、誰かの叫ぶ声が聞こえた。
するとすぐに僕を拘束する手が無くなり、男たちは舌打ちをして走って逃げて行った。
助かった……?そう思ったのにすぐに誰かに抱きしめられ僕はいきなりスイッチが入ったおもちゃのように暴れだした。
逃げないと!翔じゃなきゃ嫌なんだ!僕は僕は翔だけが――っ!
どれだけ暴れてもその腕から逃げる事ができなくて、それでも逃げる事以外考えられなかった。
怖いっ!嫌っ!助けて!助けてっ翔っ!!
「バカっ彼方気づけよっ!」
その声で初めて僕を抱きしめる温もりが誰なのか気が付いた。恐怖で冷たくなっていた身体が温められていく。
「――――かけ、る……?」
「俺が……俺が抱きしめてるのに逃げようとするなよっ」
くしゃりと歪む翔の顔。
「だって、僕、僕……あいつらに――。僕翔じゃなきゃ嫌、だったから……逃げなきゃって――」
「あいつらなら俺が追っ払ったから。――黙って俺に抱かれてろ」
そう言う翔の身体も少し震えていた。それでやっと助かったのだと実感できた。
「ふぇ……翔、翔っこわ……怖かった……っひぅ……」
小さな翔の胸に縋って泣いた。
僕の愛しい番。僕も抱きしめるからもっと強く、強く抱きしめて?
*****
泣いて泣いて、やっと落ち着いたところで翔と一緒に奏の店兼自宅へと戻った。
泣き腫らした顔とまだ襲われた恐怖が抜けきれない事からそのまま帰るのは憚られたのだ。
服装の乱れはなかったものの服についた汚れと僕の泣き腫らした顔と、翔としっかりと繋がれた手を見た奏は瞬時に状況を理解したのか、すぐに律さんに僕たちを自宅へと連れて行くように言うと、まだ営業時間中だったのにも関わらず早々に店を閉めてしまった。
温かい淹れたてのコーヒーを僕の前に置くと、さっきあった事を聞いた奏は翔の事をギロリと睨んだ。
「俺はお前が悪いと思うぞ。翔」
「だって……兄ちゃん――」
「言い訳はみっともない。お前が番を放っておくから彼方が不安になって隙を見せてしまったんだぞ。彼方は本来しっかりしててそんな連中に囲まれる前にうまく切り抜けられる。あんなに生まれる前は執着してたくせに、今はなんなんだ」
静かだけど、本気で怒っている奏の声。
兄として先輩αとして未熟な弟へ教育を施しているのだろう。
いつもはほんわりしてる奏もこういう一面がある事に驚く。
「――だから……っ!それが嫌なんだよっ!!生まれる前の事なんか俺は知らない!彼方は俺の番なのに俺の知らないヤツにうっとりしてたとか――ムカつく!!」
翔はそう叫ぶとぷにぷにの頬をぷぅと膨らませた。
――え?
「は?お前それで拗ねてたのか?知らないヤツって――お前だぞ?」
「俺はっ俺はまだ子どもだからっ彼方を守れない……っ。だから頑張って大人になろうとしてるのに……彼方は昔の……俺の知らないヤツの事ばっかりっ!そんなヤツの話なんかしないでよっ!今ここに居る俺の事を見てよ!!」
そう叫ぶとわんわん声をあげて泣きだしてしまった。
僕も堪らなくなって翔を抱きしめて一緒にわんわん泣いた。
いつからだっただろう、翔が自分の事を『僕』から『俺』と言うようになったのは。
いつからだっただろう、僕と並んで道を歩く時縁石の上をわざわざ歩くようになったのは。
いつからだっただろう、コーヒーにお砂糖を入れるのを止めたのは――――。
普段の言動から大人な気がしてたけど、それは翔が頑張って背伸びしてただけでまだほんの10歳の子どもだったのに、僕はそんな事も忘れて――焦って、翔を追い詰めてた――。
ごめんね翔。ゆっくり大人になっていいんだよ。
僕はこの10年を長いとは思ってないよ。これから先の10年だって同じ。
キミの成長を傍で見守りながらずっと幸せだった。
キミと居るといつだってなんだって幸せなんだ。
そんな事も忘れて僕は――。
翔、大好きだよ。ゆっくり一緒に大人になろう。
可愛い可愛い僕の運命。
-おわり-
1
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる