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「はぁはぁ……」
初めてのセックスと過ぎた快感にリンドは息も絶え絶えになっていた。
「カシャン」
突然腕輪が壊れ外れた。
賢者の力をもってしても外れなかった腕輪があっけなく外れたのだ。
「んあ?」
ふたりは壊れた腕輪を見た。
「それは……呪いの淫獣の腕輪……でしょうか?」
その呟きに音がするほど勢いよくシルベリオを見た。
賢者である私でさえ知らなかった腕輪の事をシルベリオは知っているのか?
「そんなものまで嵌められていたんですか――?」
幸せな顔からいっきに怖い顔に変わり、背筋がぞっとした。
「いや……これは……違う。別のやつにやられた……」
リンドの言葉に盛大に顔をしかめるシルベリオ。
「貴方って人は……! 誰かにすでに……? あぁでも内に精を受けないと外れない仕組みだったはずだし……では填められただけ――?」
最後の方は聞き取れなかったがシルベリオはぶつぶつと独り言を言っていた。
「ち……違うぞ! 腕輪は填められただけだし、今回だって私についてた色々だって自分のだし! ガウには裸にむかれて手足を鎖で繋がれただけで! ……こんな事したの……シルベリオがはじ……初めてだし……」
恥ずかしさのあまり全身を真っ赤にさせ、段々声が小さくなり最後のほうはごにょごにょと呟いた。
「だけってことはないでしょう! 貴方が俺を呼んでくれなかったらいずれはあいつに……! 分かってるんですか?!」
「――すまない……」
「あぁ……もうっ! 大賢者様だというのに危機意識が低いです……!」
ぎゅーぎゅーと力強く抱きしめられた。
少し苦しかったけどその苦しささえもシルベリオからもたらされるものは嬉しかった。
*****
それから数分の後。
「さて、屋敷へ戻るか。ガウのアホはお前が処理してくれたんだろう?」
リンドは通常運転に戻っていた。
リンドの態度に戸惑いをみせるシルベリオだったがリンドはこういう人だったと思い出しふふと一度笑った。
すぐに真顔になると自身の身支度を軽く済ませリンドの身支度を手伝った。
「ガウは軽く制裁の後捕らえ賢者長に報告も済ませてあります」
リンドはひとつ頷いて少しだけ口の端を上げた。
さぁ、すっきりしたら賢者の時間だ。
-終-
初めてのセックスと過ぎた快感にリンドは息も絶え絶えになっていた。
「カシャン」
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賢者の力をもってしても外れなかった腕輪があっけなく外れたのだ。
「んあ?」
ふたりは壊れた腕輪を見た。
「それは……呪いの淫獣の腕輪……でしょうか?」
その呟きに音がするほど勢いよくシルベリオを見た。
賢者である私でさえ知らなかった腕輪の事をシルベリオは知っているのか?
「そんなものまで嵌められていたんですか――?」
幸せな顔からいっきに怖い顔に変わり、背筋がぞっとした。
「いや……これは……違う。別のやつにやられた……」
リンドの言葉に盛大に顔をしかめるシルベリオ。
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最後の方は聞き取れなかったがシルベリオはぶつぶつと独り言を言っていた。
「ち……違うぞ! 腕輪は填められただけだし、今回だって私についてた色々だって自分のだし! ガウには裸にむかれて手足を鎖で繋がれただけで! ……こんな事したの……シルベリオがはじ……初めてだし……」
恥ずかしさのあまり全身を真っ赤にさせ、段々声が小さくなり最後のほうはごにょごにょと呟いた。
「だけってことはないでしょう! 貴方が俺を呼んでくれなかったらいずれはあいつに……! 分かってるんですか?!」
「――すまない……」
「あぁ……もうっ! 大賢者様だというのに危機意識が低いです……!」
ぎゅーぎゅーと力強く抱きしめられた。
少し苦しかったけどその苦しささえもシルベリオからもたらされるものは嬉しかった。
*****
それから数分の後。
「さて、屋敷へ戻るか。ガウのアホはお前が処理してくれたんだろう?」
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リンドの態度に戸惑いをみせるシルベリオだったがリンドはこういう人だったと思い出しふふと一度笑った。
すぐに真顔になると自身の身支度を軽く済ませリンドの身支度を手伝った。
「ガウは軽く制裁の後捕らえ賢者長に報告も済ませてあります」
リンドはひとつ頷いて少しだけ口の端を上げた。
さぁ、すっきりしたら賢者の時間だ。
-終-
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