キミの声が聴きたくて

ハリネズミ

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その後も何度もなんどもかかってきた。
いい加減煩い。

電源を落としてしまおうか…。

でもやっぱり…彼の存在にオレが癒された事は本当だし、お礼くらいは言った方がいいのかもしれない。
そしてお別れを言おう。
そっと画面をタップする。

「――もしもし」
『梶本さんっ!よかったぁ……無事ですか?今どこにいますか?兄から先生の様子がおかしかったって聞いて…っ』
本当に心配していたのだろう。今までの彼とは違い早口でまくしたてるように言う。

「………」
『――梶本さん?大丈夫ですか?』
「尚くん、オレは大丈夫だよ」
オレが彼の名前を呼んだのを聞いて息を飲むのが分かった。

『――梶本さん…だましたみたいですみません!でも、言い訳になるかもしれませんが、話を訊いて下さい!』

「――なんで電話かけてこなくなったの…?」
この事は横山から話を聞いても理由が分からず気になっていた事。

『それは…兄が俺の事がばれたかもって言われて、梶本さんに本当の事を話さなきゃって思ったんですが、どう伝えればいいのか分からなくて、それで電話できなくて……』

「そっか。話は横山…兄の方から訊いたから、もう別にいいよ。もうこういうの止めよう?もう尚くんの声…聴きたくない……」
『俺はっ……俺は梶本さんの声もっと聴きたいっ!もっといろんなあなたの声、聴きたいっ!!』
「………」
『お願いします!どこにいますか?場所を教えてください!直接会って話したい事があります!』

「―――じゃあ…ヒントを3つあげるから、オレの事みつけてみて…?無事見つけられたら話を訊いてあげる。タイムリミットは今日の0時まで」
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