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一年生
寮生
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「よし、終わった~」
脱力って感じで、私とリリーちゃんはベッドに沈み込む。
「あと二人だよね、来るの」
「うん、私たち早く来ちゃったし多分もうそろそろーー」
「あ、私の名前ここだ」
ガチャッ。
ドアが開く音がした。
入って来たのは腰まであるブロンドの髪をハーフアップにしているキレイな子。
薄黄色いワンピースが似合っている。
「「「あ、」」」
どうしよう、なに言おう。
一瞬の沈黙。
「えーっとはじめまして、リリーです」
「あ、はじめまして。リンダ・プロメッサ・クオーレです」
「リナです。はじめまして」
それぞれ少し緊張した面持ちで挨拶をした。
この子がリンダと言うのならまだ来ていないのはフランメって子か。
「・・・・・・」
やばい、沈黙しかない。
あぁ~こんなときに神様が『話題を出す造語集』みたいなのくれればいいのに。
天からなんか降ってきてよー!
「ぅわあぁあぁぁああっ!!」
ほんとに降ってきた。
ものスゴい音を立てながら、男の子が落ちてくる。
もしかしたら私の幻覚かもしれないと二人の顔を見たら、彼女たちの顔が青ざめている。
ひとまず幻覚ではない。
・・・・・・いや、なんで落ちてくんのよ。
神様!? うんまあお願いしたよなんか降ってきてって。
だけどなんでこんな・・・・・・人間降ってこさせんの!?!!?
ちょっと待って神様の考えが分からないどういう神経してんの神しっかりしろよ神!
「うおおおおおおおいってぇぇぇえぇ!!」
男の子が頭をおさえて暴れまわっている。
銀髪をかき乱し、随分痛そうだ。
あれ? 銀色の毛の子ってどこかで見たようなーー?
「ーーもしかしてあなた、ゲイル・・・くん?」
「ん? ああ、そうだけど?」
まだ頭をおさえる男の子ーーゲイルくんは目に涙を溜めてこちらを見た。
「なんで落ちてきたの?」
「いやー寮の先輩に“すり抜けの魔法”を教えてもらって、使ってみたらこんなことに・・・・・・」
ありゃりゃ。
「むやみにそんなことしたらダメじゃない」
リリーちゃんがゲイルくんの頭に手を当てる。
すると柔らかい光が彼女の手に現れた。
「ーーお? もう痛くない」
「治癒の魔法だからね。それと早く自分の部屋に戻りなよ」
「おう! ありがとな! えーっと・・・・・・」
「リリー・ラズベリーよ。ゲイルくん?」
「あ、悪い悪い。じゃーなリリー!」
「ばいばーい」
ゲイルくんがドアから部屋に戻ろうとすると、ちょうどこの部屋に入ってこようとした子とぶつかった。
「うおっ」
「きゃっ」
なんかぶつかりすぎじゃない?君。
「ごめん! 大丈夫?」
ゲイルくんが尻もちをついている子に手を差し伸べる。
こういうのを自然にできるのはいいことだ。
「あ、うん・・・・・・」
高い声がする女の子。見れば、リリーちゃんよりも赤いウェーブのかかった髪の彼女。服は露出が高い。
そしてなぜか、ゲイルくんの顔を見て頬を赤くしている。顔に強くぶつけたのだろうか。
「大丈夫、ありがとう」
彼女がゲイルくんの手をとり、お礼を言う。
「そっか、ならよかった。じゃあ俺戻るな!」
今度こそ彼はドアを出て、自分の寮の部屋に帰っていった。
「あーえっと、フランメちゃん? で合ってる?」
「う、うん。フランメです」
「「「「・・・・・・」」」」
この沈黙は何度目だろう。
「リリー・ラズベリーです。よろしくね」
「リナ・セレネーレです」
「リンダ・クオーレです」
とりあえず自己紹介はした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新キャラ三人でました。
リンダとフランメとゲイルです。全員平民です。
ゲイルはけっこうコミュ強で、先輩たちと秒で仲良くなりました。
フランメはなんで顔が赤かったんでしょうねぇ。
脱力って感じで、私とリリーちゃんはベッドに沈み込む。
「あと二人だよね、来るの」
「うん、私たち早く来ちゃったし多分もうそろそろーー」
「あ、私の名前ここだ」
ガチャッ。
ドアが開く音がした。
入って来たのは腰まであるブロンドの髪をハーフアップにしているキレイな子。
薄黄色いワンピースが似合っている。
「「「あ、」」」
どうしよう、なに言おう。
一瞬の沈黙。
「えーっとはじめまして、リリーです」
「あ、はじめまして。リンダ・プロメッサ・クオーレです」
「リナです。はじめまして」
それぞれ少し緊張した面持ちで挨拶をした。
この子がリンダと言うのならまだ来ていないのはフランメって子か。
「・・・・・・」
やばい、沈黙しかない。
あぁ~こんなときに神様が『話題を出す造語集』みたいなのくれればいいのに。
天からなんか降ってきてよー!
「ぅわあぁあぁぁああっ!!」
ほんとに降ってきた。
ものスゴい音を立てながら、男の子が落ちてくる。
もしかしたら私の幻覚かもしれないと二人の顔を見たら、彼女たちの顔が青ざめている。
ひとまず幻覚ではない。
・・・・・・いや、なんで落ちてくんのよ。
神様!? うんまあお願いしたよなんか降ってきてって。
だけどなんでこんな・・・・・・人間降ってこさせんの!?!!?
ちょっと待って神様の考えが分からないどういう神経してんの神しっかりしろよ神!
「うおおおおおおおいってぇぇぇえぇ!!」
男の子が頭をおさえて暴れまわっている。
銀髪をかき乱し、随分痛そうだ。
あれ? 銀色の毛の子ってどこかで見たようなーー?
「ーーもしかしてあなた、ゲイル・・・くん?」
「ん? ああ、そうだけど?」
まだ頭をおさえる男の子ーーゲイルくんは目に涙を溜めてこちらを見た。
「なんで落ちてきたの?」
「いやー寮の先輩に“すり抜けの魔法”を教えてもらって、使ってみたらこんなことに・・・・・・」
ありゃりゃ。
「むやみにそんなことしたらダメじゃない」
リリーちゃんがゲイルくんの頭に手を当てる。
すると柔らかい光が彼女の手に現れた。
「ーーお? もう痛くない」
「治癒の魔法だからね。それと早く自分の部屋に戻りなよ」
「おう! ありがとな! えーっと・・・・・・」
「リリー・ラズベリーよ。ゲイルくん?」
「あ、悪い悪い。じゃーなリリー!」
「ばいばーい」
ゲイルくんがドアから部屋に戻ろうとすると、ちょうどこの部屋に入ってこようとした子とぶつかった。
「うおっ」
「きゃっ」
なんかぶつかりすぎじゃない?君。
「ごめん! 大丈夫?」
ゲイルくんが尻もちをついている子に手を差し伸べる。
こういうのを自然にできるのはいいことだ。
「あ、うん・・・・・・」
高い声がする女の子。見れば、リリーちゃんよりも赤いウェーブのかかった髪の彼女。服は露出が高い。
そしてなぜか、ゲイルくんの顔を見て頬を赤くしている。顔に強くぶつけたのだろうか。
「大丈夫、ありがとう」
彼女がゲイルくんの手をとり、お礼を言う。
「そっか、ならよかった。じゃあ俺戻るな!」
今度こそ彼はドアを出て、自分の寮の部屋に帰っていった。
「あーえっと、フランメちゃん? で合ってる?」
「う、うん。フランメです」
「「「「・・・・・・」」」」
この沈黙は何度目だろう。
「リリー・ラズベリーです。よろしくね」
「リナ・セレネーレです」
「リンダ・クオーレです」
とりあえず自己紹介はした。
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新キャラ三人でました。
リンダとフランメとゲイルです。全員平民です。
ゲイルはけっこうコミュ強で、先輩たちと秒で仲良くなりました。
フランメはなんで顔が赤かったんでしょうねぇ。
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