儚き恋の標

マコちゃん

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第一章 恋の予感 チャンスを掴め

カッコつけるための努力

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喫茶店を出て駅の反対方向へまっすぐ行くと右側に昔遊んだ公園が出てくる

「懐かしいなぁ」

小さい頃はよくここで鬼ごっこして結局最後まで鬼のまんまでよく泣いてたなぁ


「あん時はみんなウンテイの上歩いたり、遊具を飛び回るように逃げてたもんな」


っと懐かしんでる場合じゃなくて、この公園を左に曲がって三つ目の信号の脇にある古ぼけた床屋に行くんだった

この床屋は小さい頃からお世話になってるからか髪が伸びたと思ったらここにしかこようと思わないんだよな

床屋のトレードマークの赤と青と白のグルグルに入ってるヒビを見て変わらないなぁ~と思いながら店に入る


「へい、らっしゃい」
お馴染みのおっちゃんの元気な声を聞きながら

「日替わり大盛り一丁」

「あいよーってうちは定食屋じゃねぇよ!チー坊」


と軽快にノリツッコミしてくれるこの人は柳瀬 拓真柳瀬たくまさんこの店を親から継いで25年くらいになるんじゃねぇか?旅行好きの親父に連れ回されて数年住んでた時に出会った人だ。俺がまだ小学生の時にはもうおやっさんしてたからな。
にしても相変わらずの呼び方だな

「おやっさんもう俺もいい歳だぜ?チー坊はやめてくれよな!恥ずかしい」

「ハハハ お前はいつまで経ってもチー坊だろ。それはお前が彼女でも連れてこない限り変わらんわ わっはっはっ」

くっ!この人は昔から人の話を気がねぇんだから!

「はぁ まぁ呼び方はいいや
なおらんのわかってるし!」


「じゃあおやっさん軽く整えてよ。二ヶ月くらい触ってないからさ 
あ、顔剃りもよろ!」


「あいよ~」


そう言って、買って知ったるやの如く会いてる椅子に座って待つこと数分
おやっさんは散髪用の道具を持って来た

「整えるっていつもの髪型にしとけばいいんだろ?横は3ミリ上は軽く遊ばせる感じだったか?」

「うん それでお願い」

「んじゃ始めるか」

そう言うと首にタオルを巻きケープをかけて椅子を少し倒した。

「あ~やっぱ落ち着くなぁ~おやっさん寝ちゃったらごめんよ」

「チー坊は毎回寝てんじゃねぇか!今更ごめんもないだろ?まぁ終わったら起こしてやるよ」

「さすが拓ちゃんおやすみ~」

「バカヤロウ誰が拓ちゃんだ‥‥ってもう寝てやがる」


「おい‥‥‥チー‥‥‥きろ‥‥」



「チー坊終わったぞ!そろそろ起きろ」


「んん‥‥おはようおやっさん」


「おはようさん顔剃りも全部やっといたぞ!相変わらず全く起きないなお前は」


「そりゃおやっさんの腕がいいからでしょ!じゃいつもの料金でいいよね?」

「まいどあり デート楽しんでこいよー」

「え?何故バレてんの??」

「おいおい何年の付き合いだと思ってんだ?そんなの表情見ればわかるぜ」

「おやっさんには敵わないなぁ~もう」

「「はははは」」

俺たちはお互いに顔を見て笑ってしまう


また来るよと言って店を出る
次に行くのはボーリング場
明日恥描かないために練習するのだ

昔は友君と竹ちゃんと3人で15ゲームくらい投げてたよなぁーど思いながらボーリング場に向かって行った

その足は思ったより軽かった。
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