儚き恋の標

マコちゃん

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第一章 恋の予感 チャンスを掴め

オシャレしたい

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大通りに出てきたはいいけど服屋なんて特に気にして言ってないからなぁ~
うーん、とりあえず有名チェーン店でも回るかな


そう思ったら即行動って事でまずはチェーン店の一つ「自由」にやってきた。

「やっぱここは色々あるんだけど‥‥なんて言うか普通なんだよな」

別にみんなと同じ服が嫌だとかそう言うことではないんだが、なんかきょうみをひかれない。普通すぎてつまんないって言うかオシャレだけど足りないって言うか、物足りないのだ。

「他行ってみるか」

とりあえずここは保留にして次は「ユニック・ロー」ここも全国展開しているチェーン店ではあるがやっぱり中身は普通。これと言って直感が働くことはなかった。

「はぁやっぱりここも普通だな、あとはデパートとかにあるテナント店かな」


とりあえず近くにある大型デパートの「リオン」に行ってみるか。6階建ての5.6階が完全駐車場の大型デパートだ。

「ここならなんかあるだろ」

1階は食品、2階はフードコートと玩具、3階がメンズ、4階がレディース&キッズ
と別れていて探しやすいし店自体も高級店からお手頃なお店まで揃っている。と、店内マップに説明が書いてあった。

「とりあえず3階に行ってみるか」

店内マップを頼りに3階のお店を見て回っているんだけど、さっき行った「自由」や「ユニック」の小規模店や個人店の中にこれといった商品は見つからなかった。一つだけ買ったのがあるとすればちょっと値が張るお店に売っていたネックレス(約五千もした)くらいだ。

「んーこれと言ったのないなぁー 今日は諦めるか。家にあるのでもダサいわけじゃないし」

俺はファッションセンスがないと自負しているから好みで選んで着て行くなんてことはしない。ちゃんと上下セットで売っているものか、店のマネキンが着ているもの又は雑誌に載っている服をちゃんと選んで買っている。

昔ファッションセンスがなさすぎて「隣歩くのやめて」って言われた時はかなりショックだったからな。それ以来自分では選ばないで雑誌とか他の人のコーデを着ると心に決めている。

まぁ家にあるのでも別に悪くはないからそのなかにあるセットから選ぼうか。
そう思って帰路に着いたのだがふと路地が気になり入ってしまった。

そしてその奥にあった古いお店‥‥‥


メンズ服「パル・ディア」だった




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