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第27話 変態は無罪です
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パンプル・ムゥス・・・美しい少女を描く画家として定評のあるこの人物は、今を遡る事6年前・・・彗星の如く美術界に現れた。
「エレスナーデ・グリュモール嬢の無垢なる肖像」
侯爵が娘の10歳の誕生日に多くの画家を招いて描かせた中の一枚である。
その美しさに多くの人々が感嘆したこの作品は、国王に請われ現在、王宮を飾る一枚となっていた。
王宮でこの絵を見た多くの貴族達は我先にとその作者を探し求めたという。
ぜひ我が娘の肖像画も描いてほしい、あるいは、自分用に美しい少女の絵が欲しい、と・・・
奇しくもその火付け役となってしまったエレスナーデだったが、侯爵も気に入ったらしく定期的に彼女の肖像画を描かせ続けた。
しかし、ある時期を境に侯爵からの依頼を断るようになったという・・・
もちろんその理由をエレスナーデは知っている・・・年齢だ。
幼い少女にしか興味を示さず、一定の年齢を超えた女性の絵は描かないというその主義主張。
パンプル・ムゥスは「本物」だった。
その変態が今この街に来ている・・・そしてマユミの失踪・・・
エレスナーデの中でこの二つが綺麗に結びついた。
「久しいわね、パンプル・・・いったい何をしているのかしら?」
「こ、これはエレスナーデ嬢・・・」
出会いたくなかった人物との遭遇にパンプルは焦っていた。
せっかく紙を購入することに成功したものの・・・これだけの量の紙を抱えては逃げるに逃げられない。
ここはなんとか誤魔化してやり過ごすしかない。
「安心したまえ、ボクは今の君に興味はないよ」
「でしょうね・・・では今あなたが興味を持っているのは誰なのかしら?」
「今描いている絵のモデルの情報をべらべらと喋る画家なんていないさ」
「今、描いているのね・・・」
その答えでエレスナーデは確信した、マユミだ。
この変態がマユミを見て放っておくわけがない。
「なのでボクは今忙しいんだ、そこをどいてくれないかな?」
「わかったわ・・・」
そう言ってエレスナーデは道を空ける。
もっと食い下がってくるかと身構えていたので拍子抜けするパンプル、だが・・・
コツコツ・・・その足音が背後にぴったりとついて来る。
「ど、どうしたのかな、君の住む屋敷はこっちではなかったはずだが」
「あら奇遇ね、たまたまこっちに用事があるのよ」
決して逃がさない・・・顔にそう書いてあった。
こうなってはもう仕方ない、パンプルは抱えていた紙の束をエレスナーデにぶちまけた。
同時に全力で走り出す・・・紙は足止めと目くらましの効果を発揮した。
「逃がすもんですか!『氷よ』」
エレスナーデが魔術で生み出した氷を連射する、だが舞い散る紙に視界を遮られ、その狙いは出鱈目なものとなっていた。
「相変わらず恐ろしい子だな君は・・・射撃魔術を人に向けてはいけないと教わらなかったのかい?」
「生憎と独学なもので・・・もう外さないわ」
紙はもう地面に落ちていた・・・距離は開いたが視界はクリアだ。
エレスナーデの周囲に氷が生み出されていく・・・だが・・・
『古来より水は土に阻まれるもの・・・水は土に阻まれ飛散せよ』
「な・・・」
魔術で生み出された氷が消えていく・・・
古式魔術、土克水・・・水属性の魔術を無効化する事が出来る土属性の魔術、大賢者セーメイが用いたとされる古代の魔術の一つである。
魔力消費量が大きく、無効化出来る規模も小さかったために現在ではあまり使われる事のないマイナー魔術だったが・・・エレスナーデの意表を突くには充分な効果があったようだ。
この隙を逃さず、入り組んだ路地裏へと駆け込もうとするパンプルだったが・・・
「おっと、そんなに慌ててどこに行くつもりだ?」
・・・その前に一人の人物が立ちはだかった。
「くっ・・・仲間がいたのか・・・」
「氷の音がこっちから聞こえたんでな・・・見たところ、こいつが犯人ってとこか?」
弦楽器を持った長身の吟遊詩人ヴィーゲル、彼もまたマユミ捜索隊のメンバーであった。
これ以上の逃走を諦め、その場に崩れ落ちるパンプル・・・
「はぁ・・・降参するよ、ボクは暴力が苦手なんだ」
「観念したのなら、はやくマユミの元に案内なさい!」
パチン・・・その顔にエレスナーデの暴力がさく裂した。
・・・・・・
少々お値段の高い宿屋の一室。
「マユミ!そんな姿になって・・・」
「ナーデ・・・先生も・・・助けに来てくれたんだ・・・」
その部屋の中にマユミを見つけエレスナーデが駆け寄る。
マユミも駆け寄ろうとしたが、その後ろにヴィーゲルの姿を見つけたので身体を隠す事を優先する。
「なるほど、部屋に監禁してヌードデッサンか・・・この変態め」
「いたた、ボクは降参したんだ、手荒なことはやめてくれ」
その嘆願を無視してパンプルをロープできつく縛り上げるヴィーゲル。
(あー、捕まったんだ・・・どう見ても怪しいもんね・・・)
マユミの服と楽器はすぐに見つかった。
(そういえば、これ私一人じゃ着れないんだった・・・)
あのままでは解放されても裸で帰る事になっていたかも知れない。
エレスナーデに服を着せてもらいながらそんな事を考えるマユミだった・・・
「さて、この変態だが・・・どうする?」
「侯爵家の権限で処刑でもしようかしら・・・」
マユミが無事に救出された事で一件落着と言いたいところだったが、パンプル処遇が残っていた。
容赦なく恐ろしい事を口にするエレスナーデ、割と本気のようだ。
「あのね、出来たらその人を許してくれないかな・・・」
「何を言ってるのマユミ!」
「そうだ、お前あいつに何をされたと・・・」
「や、私何もされてないし・・・」
ごく平然と答えるマユミ、二人を心配させまいと強がっているようには・・・見えなかった。
マユミとして特に実害はない、むしろここでパンプルの才能を失う方が損失と言えた。
「でも、あいつはあなたを裸にして・・・辱めたのでしょう?」
「確かにちょっとは恥ずかしかったけど・・・絵のモデルだし・・・あ、でも出掛ける前に毛布くらいは欲しかったかな」
「毛布?」
あっけらかんとしたマユミの受け答えに違和感を感じる二人。
「とにかく、私は被害にあっていないと主張します、これが異世界ならもうその人無罪だよ」
「そんな事を言われても・・・」
「マユミ、なんでこんなやつを庇うんだ?まさかこいつに惚れたのか?」
「え?」
ヴィーゲルのその発言にエレスナーデが固まった。
マユミは慌てて否定する。
「ないないない、だってその人・・・女の人だよ?」
「「えっ?」」
二人の声が重なった、そして驚愕の表情を浮かべ、パンプルの方へ振り返る・・・
パンプルはというと・・・どこか居心地の悪い顔をしていた。
「よ、よくわかったね・・・マユミちゃん」
「や、声でわかるよね?・・・ねぇ?」
男にしては高過ぎる声・・・それだけで声優のマユミは最初から気付いていたのだった。
「エレスナーデ・グリュモール嬢の無垢なる肖像」
侯爵が娘の10歳の誕生日に多くの画家を招いて描かせた中の一枚である。
その美しさに多くの人々が感嘆したこの作品は、国王に請われ現在、王宮を飾る一枚となっていた。
王宮でこの絵を見た多くの貴族達は我先にとその作者を探し求めたという。
ぜひ我が娘の肖像画も描いてほしい、あるいは、自分用に美しい少女の絵が欲しい、と・・・
奇しくもその火付け役となってしまったエレスナーデだったが、侯爵も気に入ったらしく定期的に彼女の肖像画を描かせ続けた。
しかし、ある時期を境に侯爵からの依頼を断るようになったという・・・
もちろんその理由をエレスナーデは知っている・・・年齢だ。
幼い少女にしか興味を示さず、一定の年齢を超えた女性の絵は描かないというその主義主張。
パンプル・ムゥスは「本物」だった。
その変態が今この街に来ている・・・そしてマユミの失踪・・・
エレスナーデの中でこの二つが綺麗に結びついた。
「久しいわね、パンプル・・・いったい何をしているのかしら?」
「こ、これはエレスナーデ嬢・・・」
出会いたくなかった人物との遭遇にパンプルは焦っていた。
せっかく紙を購入することに成功したものの・・・これだけの量の紙を抱えては逃げるに逃げられない。
ここはなんとか誤魔化してやり過ごすしかない。
「安心したまえ、ボクは今の君に興味はないよ」
「でしょうね・・・では今あなたが興味を持っているのは誰なのかしら?」
「今描いている絵のモデルの情報をべらべらと喋る画家なんていないさ」
「今、描いているのね・・・」
その答えでエレスナーデは確信した、マユミだ。
この変態がマユミを見て放っておくわけがない。
「なのでボクは今忙しいんだ、そこをどいてくれないかな?」
「わかったわ・・・」
そう言ってエレスナーデは道を空ける。
もっと食い下がってくるかと身構えていたので拍子抜けするパンプル、だが・・・
コツコツ・・・その足音が背後にぴったりとついて来る。
「ど、どうしたのかな、君の住む屋敷はこっちではなかったはずだが」
「あら奇遇ね、たまたまこっちに用事があるのよ」
決して逃がさない・・・顔にそう書いてあった。
こうなってはもう仕方ない、パンプルは抱えていた紙の束をエレスナーデにぶちまけた。
同時に全力で走り出す・・・紙は足止めと目くらましの効果を発揮した。
「逃がすもんですか!『氷よ』」
エレスナーデが魔術で生み出した氷を連射する、だが舞い散る紙に視界を遮られ、その狙いは出鱈目なものとなっていた。
「相変わらず恐ろしい子だな君は・・・射撃魔術を人に向けてはいけないと教わらなかったのかい?」
「生憎と独学なもので・・・もう外さないわ」
紙はもう地面に落ちていた・・・距離は開いたが視界はクリアだ。
エレスナーデの周囲に氷が生み出されていく・・・だが・・・
『古来より水は土に阻まれるもの・・・水は土に阻まれ飛散せよ』
「な・・・」
魔術で生み出された氷が消えていく・・・
古式魔術、土克水・・・水属性の魔術を無効化する事が出来る土属性の魔術、大賢者セーメイが用いたとされる古代の魔術の一つである。
魔力消費量が大きく、無効化出来る規模も小さかったために現在ではあまり使われる事のないマイナー魔術だったが・・・エレスナーデの意表を突くには充分な効果があったようだ。
この隙を逃さず、入り組んだ路地裏へと駆け込もうとするパンプルだったが・・・
「おっと、そんなに慌ててどこに行くつもりだ?」
・・・その前に一人の人物が立ちはだかった。
「くっ・・・仲間がいたのか・・・」
「氷の音がこっちから聞こえたんでな・・・見たところ、こいつが犯人ってとこか?」
弦楽器を持った長身の吟遊詩人ヴィーゲル、彼もまたマユミ捜索隊のメンバーであった。
これ以上の逃走を諦め、その場に崩れ落ちるパンプル・・・
「はぁ・・・降参するよ、ボクは暴力が苦手なんだ」
「観念したのなら、はやくマユミの元に案内なさい!」
パチン・・・その顔にエレスナーデの暴力がさく裂した。
・・・・・・
少々お値段の高い宿屋の一室。
「マユミ!そんな姿になって・・・」
「ナーデ・・・先生も・・・助けに来てくれたんだ・・・」
その部屋の中にマユミを見つけエレスナーデが駆け寄る。
マユミも駆け寄ろうとしたが、その後ろにヴィーゲルの姿を見つけたので身体を隠す事を優先する。
「なるほど、部屋に監禁してヌードデッサンか・・・この変態め」
「いたた、ボクは降参したんだ、手荒なことはやめてくれ」
その嘆願を無視してパンプルをロープできつく縛り上げるヴィーゲル。
(あー、捕まったんだ・・・どう見ても怪しいもんね・・・)
マユミの服と楽器はすぐに見つかった。
(そういえば、これ私一人じゃ着れないんだった・・・)
あのままでは解放されても裸で帰る事になっていたかも知れない。
エレスナーデに服を着せてもらいながらそんな事を考えるマユミだった・・・
「さて、この変態だが・・・どうする?」
「侯爵家の権限で処刑でもしようかしら・・・」
マユミが無事に救出された事で一件落着と言いたいところだったが、パンプル処遇が残っていた。
容赦なく恐ろしい事を口にするエレスナーデ、割と本気のようだ。
「あのね、出来たらその人を許してくれないかな・・・」
「何を言ってるのマユミ!」
「そうだ、お前あいつに何をされたと・・・」
「や、私何もされてないし・・・」
ごく平然と答えるマユミ、二人を心配させまいと強がっているようには・・・見えなかった。
マユミとして特に実害はない、むしろここでパンプルの才能を失う方が損失と言えた。
「でも、あいつはあなたを裸にして・・・辱めたのでしょう?」
「確かにちょっとは恥ずかしかったけど・・・絵のモデルだし・・・あ、でも出掛ける前に毛布くらいは欲しかったかな」
「毛布?」
あっけらかんとしたマユミの受け答えに違和感を感じる二人。
「とにかく、私は被害にあっていないと主張します、これが異世界ならもうその人無罪だよ」
「そんな事を言われても・・・」
「マユミ、なんでこんなやつを庇うんだ?まさかこいつに惚れたのか?」
「え?」
ヴィーゲルのその発言にエレスナーデが固まった。
マユミは慌てて否定する。
「ないないない、だってその人・・・女の人だよ?」
「「えっ?」」
二人の声が重なった、そして驚愕の表情を浮かべ、パンプルの方へ振り返る・・・
パンプルはというと・・・どこか居心地の悪い顔をしていた。
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