のほほん素材日和 ~草原と森のんびり生活~

みなと劉

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第一章: 「エルム村へようこそ」

第五十三話: 野草料理の挑戦

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 森で採取した野草や果実をかごいっぱいに持ち帰ったフィオは、それを使った料理に挑戦することにした。台所に並べられた「スカーレットリーフ」や「ムーンベリー」を眺めながら、彼女は少し緊張した面持ちだった。

 「さて、どんな風に料理すればいいのかな……。」
 ハンナがレシピを教えてくれる約束だったので、フィオは待ちながら下ごしらえを始めた。

 まずは「スカーレットリーフ」を洗い、乾燥させる作業を進める。ハンナの話では、乾燥させた葉をお湯で煮出すと、美しい赤色のお茶になるという。フィオは葉っぱを丁寧に並べながら、楽しそうに作業を続けた。

 「フィオ、準備は順調?」
 台所にハンナがやってきた。手には小さな瓶と木のスプーンを持っている。
 「はい、葉っぱは乾燥させています。でも他の材料はどう料理すればいいのか、まだちょっと分からなくて……。」
 「大丈夫よ。簡単な料理を教えるわね。今日は『ムーンベリーのジャム』と『スカーレットリーフのサラダ』を作りましょう。」

 ハンナの指導のもと、フィオはムーンベリーを鍋に入れ、弱火で煮詰め始めた。ベリーが崩れ始め、甘酸っぱい香りが台所に広がる。フィオはその香りに感動しながら、丁寧にスプーンでかき混ぜた。

 「いい香りですね!こんなに簡単にジャムが作れるなんて知らなかったです。」
 「手作りだから、市販のものよりずっとおいしいわよ。」

 次に「スカーレットリーフのサラダ」を作るため、葉を軽く蒸し、少量の塩とオリーブオイルで和える。仕上げに刻んだナッツを振りかけて完成だ。シンプルながらも鮮やかな緑と赤が美しい一品に仕上がった。

 「どう?見た目もいい感じでしょう?」
 「すごくおしゃれですね!村の料理ってもっと素朴なものだと思っていましたけど、これなら都会でも人気が出そうです。」

 二人で出来上がった料理をテーブルに並べ、試食することにした。まずはムーンベリーのジャムをパンに乗せ、一口。濃厚な甘みと程よい酸味が口の中に広がり、フィオは思わず笑顔になった。

 「おいしい!市販のジャムよりずっとフレッシュな味がします。」
 「森で採れた新鮮な材料を使ってるからね。それに、フィオの手際も良かったからよ。」

 次にスカーレットリーフのサラダを口に運ぶ。さっぱりとした味わいと、ナッツの香ばしさが絶妙にマッチしていた。フィオは感動しながらも、料理の楽しさを改めて感じた。

 「森で採れたものが、こんなにおいしい料理になるなんて驚きです。これからもいろんな料理に挑戦してみたいです!」
 「もちろん!次はもっと複雑なレシピに挑戦してみましょう。」

 こうして、フィオの料理の腕前は少しずつ磨かれていくのだった。自然の恵みを生かす村の生活が、彼女の心をさらに満たしていく。

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