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58話

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「真司君、どうしたの?外なんて見て」
「あ、いや、なんでもないよ」
と言うと、少し心配そうな顔をしていたが、すぐに戻って行った。
(さすがに昨日のことは言えないよな……優斗と2人っきりになりたいとか)
と心の中で思ったが、すぐに切り替え、俺はまた外を見た。
~昼休み~ 俺は1人で昼食を食べようと席を離れようとすると
「あ、待って」
と言って引き止めてきた 俺が立ち止まり振り返るとそこには 弁当箱を持って立っていた美鈴がいた。
「え?どうしたんだ?俺に用か?」
と言うと、いきなり美鈴は俺の横に座り机をこちらに近づけてくる。
「はい!これ一緒にたべよ?」
と言い俺の前に弁当を差し出してきた。
すると、横からいきなり
「ごめんね?今日は真司君……僕と一緒にご飯を食べる予定なんだ……だから他の人のところで食べたら?」
と聞こえたので見ると優斗が不機嫌な顔をして言う。
「な、なによ……別にいいじゃない……今日くらい……私は彼と仲良くしたいの!」
と美鈴も怒りながら言う。
「……あのさ……彼氏としてそれは見過ごせないなぁ」
(優斗!?何言ってる)
「は?」
と言い美鈴もキレ気味で言う。
俺は優斗を止める。
「お、おい優斗……お前何を……」
と聞くと
「真司君は僕のもの……僕の彼氏だよ?なら、ちゃんと守らないとね?」
と微笑みながら言う。
その顔を見るとドキドキするそして悪寒も同時にする。
~放課後~
(結局、何も起きずに済んでよかった……なんで何も起きなかったのか不思議なんだけど)
と思い帰ろうとすると優斗が腕に抱きついてくる。
「じゃあ……帰ろうか」
と言い俺は優斗と共に帰るのであった。
~帰り道~ 俺たちは今公園にいる。優斗は俺に
「ねぇ……久しぶりにアレやってみようか……」
(そういや最近やってなかったな)
「よし……やるぞ!」
「じゃあいくよ……せーの……っ!えい!」
俺の腕が後ろに回り込む。優斗はそのまま手を離すと俺の首元がチクッとした。そして、俺も同じ事を優斗にする。
するとお互い首筋が見えたのだろう優斗がクスッと笑う。
(可愛いな……でもなんか嫌な予感がする)
俺たちは家に帰るとそのまま優斗はベッドに飛び込み俺を呼ぶ。
「ねぇ……真司君……きてぇ……」
と言われた俺は優斗のところに行く。
~数分後~
「真司くん……ん」
「ん……ふぁ……ちゅ……」
優斗と唇を重ねる
舌を絡めて吸い合う
「真司くん……これ以上……は……だめ」
と言われてしまった。
最近優斗はキスまでしか許してくれない。
(いやぁ……まだ足りないんですけど)
という気持ちを押し殺して、 俺は我慢する。
そして俺は部屋に戻る
(うぅ……やっぱりセックスしておけば良かった……めっちゃムラムラする)
と悶々としながら俺は勉強を始めるのだった。
(だめだ!優斗……自慰……するか)
~優斗視点~
「真司くん……ん」
「ん……ふぁ……ちゅ……」
優斗と唇を重ねる
舌を絡めて吸い合う
「真司くん……これ以上……は……だめ」
そのあと真司くんは部屋に戻る
「……はぁ……ぁー、……んぁ」
僕は真司君とのキスを思い出す。そして自分で乳首とちんこを触る
「……んぁ!……ぁぁ……ぁ」
「……もっと……ほしいよ……真司君……」
僕はまだ知らなかった。
真司君があんなことを考えているとは。
次の日……
今日も学校が始まる。
(優斗に会いたい)
そんな事を思いつつ俺は学校にたどり着くと、教室に入るなり優斗が走ってやってきた。
そして……
「真司君……おはよう!今日もよろしく!」
と言われ、その言葉を聞くと胸の奥から喜びを感じる。
(これが幸せって奴なのか)
と、感じていた時、美鈴が 俺の横に来て……
「今日もよろしくね……真司君」
と言われ、俺は少し驚きながらも
「お、おう」
とだけ答える。
~授業中~ 俺はぼーっと外を見ていると
「真司君、どうしたの?……また、外に何かあるの?」
と言われ俺が戸惑っていると
「はい、これ……」
と言って、ノートを俺に見せてくる。そこには可愛らしい文字で『真司君へ』と書いてあった。
「え?……」
ペラっと開くと美鈴の字ではない事がわかる。
しかし、綺麗に書かれており美鈴が書いたようにも見える。
そして美鈴に聞いてみるが、美鈴は「なんでもないよ~」としか答えない。
(美鈴がこんなことをしてくるわけがないよな)
と思い俺はノートをカバンの中にしまうのであった。
~昼休み~ 俺は弁当を食べようと、席を離れると、美鈴が俺を呼び止める。
「あ、待って……」
立ち止まり振り返ると弁当箱を持って立っている美鈴の姿があった。
「どうしたんだ?俺に用か?」
と言うと、いきなり美鈴は俺の前に座り机を寄せてきた。
「はい!これ一緒にたべよ?」
と言うと、いきなり美鈴は俺の横に座り机をこちらに近づけてくる。
すると、横からいきなり
「ごめんね?今日は僕と一緒にご飯を食べる予定なんだ……だから他の人のところで食べたら?」
と聞こえたので見ると優斗が不機嫌な顔をして言う。
「な、なによ……別にいいじゃない……今日くらい……私は彼と仲良くしたいの!」
と美鈴も怒りながら言う。
すると優斗が美鈴に向かって言う。
「……あのさ……彼氏としてそれは見過ごせないなぁ」
(おいおいおい……何言ってくれちゃってるの!?)
と焦り、俺は美鈴の前に立つと、
「ちょ、ちょっと優斗!?……お、お前何を……」
と聞くと、
「真司君は僕のもの……僕の彼氏だよ?なら、ちゃんと守らないとね?」
と笑いながら言う。
すると、横から
「はぁ!?何言ってるんだよ!?お前……おかしいんじゃねぇのか!!(外では言うなとあれほど)」
と思い切り叫んでいた。
優斗はクスッと笑う。
俺はその後、なんとかその場を収めて家に帰る。
~放課後~
俺たち2人は、公園にいた。俺は優斗の方を見て
「ねぇ……今日もアレやってみようか……」
と言うと、
「うん!やるよ!」
と言い俺の腕が後ろに回り込む。そして優斗も同じ事をしてきた。
~数分後~ 俺達は首筋を向け合い 俺は優斗に
「なぁ……優斗……俺、最近溜まっててな……セックス……しようぜ」
と言うと優斗は俺に近寄り耳元で言う。
「いいよ……外でしたいなんて真司くん積極的すぎ」
「家でだよ!いくら何でも外ではやらん!」
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