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追放から始まる運命の出会い
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「カーラ、アンタはもうクビよ。」
解雇通告をする彼女の声は、昼下がりの静かなギルド内に響き渡った。
私は突然の報告に、開いた口が塞がらない。
だけど他のメンバーは納得しているようだった。
むしろ私が悪いかのように、軽蔑の眼差しをこちらへ向けてくる。
「な、なぜですかエリーゼ様?」
「なぜって、まだ分からないの?アンタがこの前ちゃんとサポートしなかったせいで、ダンジョンから撤退することになったんでしょ!補助魔法が碌に使えないんだったら、アンタなんかパーティに置いておく必要はないもの。」
「ですが、そもそも前に行ったダンジョン自体が私達にはまだ早すぎだったのではないのでしょうか?」
私の見立てでは、むしろ私以外が実力不足だ。
パーティのみんなは、物理技も魔法も初級技しか覚えていない。
それでも今までモンスターを討伐できていたのは、私の補助魔法があったからだ。
みんなは『初級技でも極めたら上級に匹敵する威力を発揮する』と本気で思っているようだが、現実逃避もいい加減にして欲しい。
確かに初級技も極めたら威力は上がるが、所詮初級技は初級技だ。
初級技を極めた程度で上級モンスターを討伐できたら、誰も苦労しない。
それに今回行ったダンジョンだって、私一人だけなら余裕だった。
でも私がモンスターに攻撃しようとすると『お前は出しゃばるな』と怒られてしまうから、今まで補助魔法に徹するしかなかった。
「はぁ?アンタ、私達に口答えするつもり?貧乏男爵令嬢のくせに!」
「今まで貴様が不敬罪で罰せられずに済んでいたのは、誰のおかげかわかっているのか?」
簡単に不敬罪なんて言うけれども、偉いのは貴方がたの親でしょ?なんて言えば、本当に不敬罪で罰せられそうだ。
この国の第八王子に、筆頭公爵の末娘、聖騎士団長の三男でなければ、こんなパーティこっちから願い下げだ。
彼らの英雄ごっこに付き合わされるこっちの身にもなって欲しい。
「そもそも、身分の低いアンタが同じパーティだってこと自体、不愉快だったのよ!わかったらさっさとパーティから出ていきなさい!」
「ですが、私達がパーティになることは国王陛下が決められたことではありませんか。陛下の許可なくメンバーを変更するのは、それこそ不敬罪で罰せられるのではないのでしょうか?」
「そこは心配ない。父上には既に許可を得ている。無能な男爵令嬢のせいで大怪我をしたと話したら、喜んで承諾して下さったよ。」
大怪我をしたのは私のせいじゃない。
とはいえ国王陛下の命がなければ、こんなパーティにいる必要もないか。
「....わかりました。でしたら、今すぐ出ていきます。今まで、ありがとうございました。」
大人しく引き下がった私を見て、みんなはニヤニヤと笑いながら私を見送った。
ギルドから出た私は、昼間から酒屋でやけ酒を飲んだ後、行くあてもないので大人しく実家へ帰った。
◆◆◆
「はぁ....。これから、どうしよう?」
実家へ帰ってきた私は、部屋のベッドで大の字になりながら、これからのことを考えていた。
確かに、あんなパーティにいるくらいなら辞めた方がマシだった。
だけど実家に帰ったところで、長居はできない。
このまま屋敷にいたら、またお父様に婚約者を当てがわれる。
お父様は私が貧しい思いをしないように相手を選んでくれているのだろうけど、選ぶ相手がいつも微妙だ。
どの相手も家柄や資産は申し分ない。
だけど30歳年上だったり、私より背が低くて太っていたり、とにかく異性として見られないような男性ばかりだった。
お父様が選ぶ相手が嫌だったから、一人で生きていけるように冒険者を目指した。
A級冒険者になれば、金持ちと結婚しなくても裕福な生活ができる。
そしたら無理矢理結婚させられることもないだろうと思って、毎日血の滲むような努力をして魔法を習得した。
でも、その結果国王の目に留まって、殿下達のパーティに入れられるとは思いもしなかった。
殿下達があれほど無能で傲慢な人達と知っていたら、国王陛下に依頼された時点で断っていたのに。
「結婚するしかないのかなぁ、私。」
殿下達のパーティを抜けたのはいいものの、今回の件で「殿下のパーティをクビになった無能」だと悪評がついたことは間違いない。
そんな悪評のついた人物に、依頼を斡旋してくれるギルドは皆無だろう。
冒険者を諦めるとなると、実家に引き篭もるか縁談を受けるかの2択しか選択肢が思いつかない。
両親も兄夫婦も優しいから、引きこもっていても文句は言われないだろう。
だけど、いつまでも親の脛を齧るのは申し訳ない。
....嗚呼。こうなったら覚悟を決めるしかないか。
結婚を決意し、お父様が新たに持ってきたお見合い写真を見ようとした、その時。
慌てた様子の使用人が勢いよく扉を開けて、脂汗をかきながら話し始めた。
「お嬢様、大変です!魔王軍が領地に侵攻してきました!しかも、魔王軍の幹部まで来ています!」
「えっ?!」
こんな辺鄙な領地に、まさか魔王軍幹部が直々に侵攻してくるとは思ってもみなかった。
今のタイミングで侵攻してくるなんて、まるで嫌がらせのようだ。
.....待って?
よく考えたら、コレってチャンスじゃない?
ここで魔王軍幹部を倒せば、冒険者として箔がついてギルドに仕事を斡旋してもらえるようになる。
領地に住む人々のためにも、どっちみち魔王軍と戦うことに変わりはない。
私は戦闘の準備をすると、使用人に案内してもらって魔王軍の幹部のもとへと向かった。
◆◆◆
魔王軍が現れた町に着くと、そこは既に戦場と化していた。
人々に襲い掛かる、無数のモンスター。
建物に隠れたり、逃げたり、恐怖のあまり叫んだりする人々。
ところどころで崩壊している建物の数々。
私は、これ以上の被害を防ぐべく、町にいるモンスター達を次々と倒していった。
モンスター達はさほど強くないため、私一人でもあっという間に半数くらいは削れた。
だけど雑兵を倒しても頭を倒さなければ、魔王軍の侵攻は終わらない。
魔王軍幹部とやらは、どこにいるの?
モンスター達を魔法で片づけつつ、幹部らしきモンスターを探していると、上空に人のようなものが浮いているのが見えた。
恐らく、アレは人型のモンスターだろう。
目を凝らして確認してみると、その人物と目が合った。
「あっ...」
彼と目が合った瞬間、私の中に強い衝撃が走るのを感じた。
彼を見ていると、何故か鼓動が高鳴る。
特別、イケメンというわけでもないのに、目を逸らそうと思っても逸らせない。
それどころか、もっと近くで見たいとすら感じてしまう。
そういえば昔、恋愛小説で読んだことがある。
この世界には『運命の番』といって、天によって夫婦になることが定められた相手がいるらしい。
運命の番と結ばれた男女は、生涯、互いに相手だけを愛するそうだ。
....もしかして。
いや、絶対。
彼が私の運命の番だ。
私の胸の高鳴りが、確実に彼が運命の番であることを告げている。
「そ、そこの人間!貴様.....なかなかやるな!我が名は、魔王軍の....その....」
彼は私に何かを告げようとしたが、途中で口を閉ざし、気まずそうに目を逸らした。
「きょ、今日のところは撤退だ!帰るぞ、お前ら!」
「あっ!待って!」
すると彼は恥ずかしそうにして、慌ててその場から去っていった。
それと同時に、町にいたモンスター達もUターンして帰っていった。
せっかく、運命の番に出会えたのに。
名前どころか、まともに会話すらできなかった。
彼と出会ってしまった以上、もうお父様が勧める相手と結婚なんかできない。
一瞬目が合っただけなのに、もう私は彼以外と結婚したくないと思っている。
どうすれば、また彼に会えるかな?
....そういえば、さっき彼が『撤退だ』と言った途端、魔王軍は引き下がっていった。
ということは、彼がこの町に来ていた魔王軍幹部に違いない。
そうと分かれば、彼と確実に会える方法は、ただ一つ。
「....よし。魔王軍に入ろう。」
お父様、お母様、お兄様達、ごめんなさい。
私、この国を裏切ります。
全ては、あの人と結ばれるために。
解雇通告をする彼女の声は、昼下がりの静かなギルド内に響き渡った。
私は突然の報告に、開いた口が塞がらない。
だけど他のメンバーは納得しているようだった。
むしろ私が悪いかのように、軽蔑の眼差しをこちらへ向けてくる。
「な、なぜですかエリーゼ様?」
「なぜって、まだ分からないの?アンタがこの前ちゃんとサポートしなかったせいで、ダンジョンから撤退することになったんでしょ!補助魔法が碌に使えないんだったら、アンタなんかパーティに置いておく必要はないもの。」
「ですが、そもそも前に行ったダンジョン自体が私達にはまだ早すぎだったのではないのでしょうか?」
私の見立てでは、むしろ私以外が実力不足だ。
パーティのみんなは、物理技も魔法も初級技しか覚えていない。
それでも今までモンスターを討伐できていたのは、私の補助魔法があったからだ。
みんなは『初級技でも極めたら上級に匹敵する威力を発揮する』と本気で思っているようだが、現実逃避もいい加減にして欲しい。
確かに初級技も極めたら威力は上がるが、所詮初級技は初級技だ。
初級技を極めた程度で上級モンスターを討伐できたら、誰も苦労しない。
それに今回行ったダンジョンだって、私一人だけなら余裕だった。
でも私がモンスターに攻撃しようとすると『お前は出しゃばるな』と怒られてしまうから、今まで補助魔法に徹するしかなかった。
「はぁ?アンタ、私達に口答えするつもり?貧乏男爵令嬢のくせに!」
「今まで貴様が不敬罪で罰せられずに済んでいたのは、誰のおかげかわかっているのか?」
簡単に不敬罪なんて言うけれども、偉いのは貴方がたの親でしょ?なんて言えば、本当に不敬罪で罰せられそうだ。
この国の第八王子に、筆頭公爵の末娘、聖騎士団長の三男でなければ、こんなパーティこっちから願い下げだ。
彼らの英雄ごっこに付き合わされるこっちの身にもなって欲しい。
「そもそも、身分の低いアンタが同じパーティだってこと自体、不愉快だったのよ!わかったらさっさとパーティから出ていきなさい!」
「ですが、私達がパーティになることは国王陛下が決められたことではありませんか。陛下の許可なくメンバーを変更するのは、それこそ不敬罪で罰せられるのではないのでしょうか?」
「そこは心配ない。父上には既に許可を得ている。無能な男爵令嬢のせいで大怪我をしたと話したら、喜んで承諾して下さったよ。」
大怪我をしたのは私のせいじゃない。
とはいえ国王陛下の命がなければ、こんなパーティにいる必要もないか。
「....わかりました。でしたら、今すぐ出ていきます。今まで、ありがとうございました。」
大人しく引き下がった私を見て、みんなはニヤニヤと笑いながら私を見送った。
ギルドから出た私は、昼間から酒屋でやけ酒を飲んだ後、行くあてもないので大人しく実家へ帰った。
◆◆◆
「はぁ....。これから、どうしよう?」
実家へ帰ってきた私は、部屋のベッドで大の字になりながら、これからのことを考えていた。
確かに、あんなパーティにいるくらいなら辞めた方がマシだった。
だけど実家に帰ったところで、長居はできない。
このまま屋敷にいたら、またお父様に婚約者を当てがわれる。
お父様は私が貧しい思いをしないように相手を選んでくれているのだろうけど、選ぶ相手がいつも微妙だ。
どの相手も家柄や資産は申し分ない。
だけど30歳年上だったり、私より背が低くて太っていたり、とにかく異性として見られないような男性ばかりだった。
お父様が選ぶ相手が嫌だったから、一人で生きていけるように冒険者を目指した。
A級冒険者になれば、金持ちと結婚しなくても裕福な生活ができる。
そしたら無理矢理結婚させられることもないだろうと思って、毎日血の滲むような努力をして魔法を習得した。
でも、その結果国王の目に留まって、殿下達のパーティに入れられるとは思いもしなかった。
殿下達があれほど無能で傲慢な人達と知っていたら、国王陛下に依頼された時点で断っていたのに。
「結婚するしかないのかなぁ、私。」
殿下達のパーティを抜けたのはいいものの、今回の件で「殿下のパーティをクビになった無能」だと悪評がついたことは間違いない。
そんな悪評のついた人物に、依頼を斡旋してくれるギルドは皆無だろう。
冒険者を諦めるとなると、実家に引き篭もるか縁談を受けるかの2択しか選択肢が思いつかない。
両親も兄夫婦も優しいから、引きこもっていても文句は言われないだろう。
だけど、いつまでも親の脛を齧るのは申し訳ない。
....嗚呼。こうなったら覚悟を決めるしかないか。
結婚を決意し、お父様が新たに持ってきたお見合い写真を見ようとした、その時。
慌てた様子の使用人が勢いよく扉を開けて、脂汗をかきながら話し始めた。
「お嬢様、大変です!魔王軍が領地に侵攻してきました!しかも、魔王軍の幹部まで来ています!」
「えっ?!」
こんな辺鄙な領地に、まさか魔王軍幹部が直々に侵攻してくるとは思ってもみなかった。
今のタイミングで侵攻してくるなんて、まるで嫌がらせのようだ。
.....待って?
よく考えたら、コレってチャンスじゃない?
ここで魔王軍幹部を倒せば、冒険者として箔がついてギルドに仕事を斡旋してもらえるようになる。
領地に住む人々のためにも、どっちみち魔王軍と戦うことに変わりはない。
私は戦闘の準備をすると、使用人に案内してもらって魔王軍の幹部のもとへと向かった。
◆◆◆
魔王軍が現れた町に着くと、そこは既に戦場と化していた。
人々に襲い掛かる、無数のモンスター。
建物に隠れたり、逃げたり、恐怖のあまり叫んだりする人々。
ところどころで崩壊している建物の数々。
私は、これ以上の被害を防ぐべく、町にいるモンスター達を次々と倒していった。
モンスター達はさほど強くないため、私一人でもあっという間に半数くらいは削れた。
だけど雑兵を倒しても頭を倒さなければ、魔王軍の侵攻は終わらない。
魔王軍幹部とやらは、どこにいるの?
モンスター達を魔法で片づけつつ、幹部らしきモンスターを探していると、上空に人のようなものが浮いているのが見えた。
恐らく、アレは人型のモンスターだろう。
目を凝らして確認してみると、その人物と目が合った。
「あっ...」
彼と目が合った瞬間、私の中に強い衝撃が走るのを感じた。
彼を見ていると、何故か鼓動が高鳴る。
特別、イケメンというわけでもないのに、目を逸らそうと思っても逸らせない。
それどころか、もっと近くで見たいとすら感じてしまう。
そういえば昔、恋愛小説で読んだことがある。
この世界には『運命の番』といって、天によって夫婦になることが定められた相手がいるらしい。
運命の番と結ばれた男女は、生涯、互いに相手だけを愛するそうだ。
....もしかして。
いや、絶対。
彼が私の運命の番だ。
私の胸の高鳴りが、確実に彼が運命の番であることを告げている。
「そ、そこの人間!貴様.....なかなかやるな!我が名は、魔王軍の....その....」
彼は私に何かを告げようとしたが、途中で口を閉ざし、気まずそうに目を逸らした。
「きょ、今日のところは撤退だ!帰るぞ、お前ら!」
「あっ!待って!」
すると彼は恥ずかしそうにして、慌ててその場から去っていった。
それと同時に、町にいたモンスター達もUターンして帰っていった。
せっかく、運命の番に出会えたのに。
名前どころか、まともに会話すらできなかった。
彼と出会ってしまった以上、もうお父様が勧める相手と結婚なんかできない。
一瞬目が合っただけなのに、もう私は彼以外と結婚したくないと思っている。
どうすれば、また彼に会えるかな?
....そういえば、さっき彼が『撤退だ』と言った途端、魔王軍は引き下がっていった。
ということは、彼がこの町に来ていた魔王軍幹部に違いない。
そうと分かれば、彼と確実に会える方法は、ただ一つ。
「....よし。魔王軍に入ろう。」
お父様、お母様、お兄様達、ごめんなさい。
私、この国を裏切ります。
全ては、あの人と結ばれるために。
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