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28.猫っぽい生き物と固まるご主人
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また団長さんが精霊さんを怒らすようなことを言う前にと、私達は早々に団長室を出た。団長さんは立ち去る私に、色気ムンムンな投げキッスを飛ばしてきたので、多分反省はしていない。
「……申し訳ありませんでした。ああなることが分かっていたので、団長には極力会わせたくなかったんですが……」
「大丈夫ですよ。団長さんもただのリップサービスで本気でないことは分かっていますから」
「…………だったらいいんだがな」
何事かを小さな声で呟いたマティアスさんは、はぁ、とアンニュイな溜息を零すが、気を取り直すように表情を切り替える。
「そろそろここを出て、街へ向かいましょうか」
「はーい!」
竜騎士団本部も海外の建物っぽくて素敵だったけど、一体どんな街並みが広がっているのか。携帯やカメラの類は不審に思われないようにと持ってこなかったので、その分しっかりと目に焼き付けて帰らねば!
……と意気込んだが、マティアスさんは現在騎士服姿だ。このままだと目立ってしまうということで、一旦マティアスさんの部屋で着替えることになった。
下手に注目を浴びるのは竜騎士団本部の中だけでお腹いっぱいなので、是非マティアスさんにはイケメンオーラを消して民衆に溶け込めるような格好に着替えてもらいたい所だ。
竜騎士団本部から渡り廊下を渡った先に離れのような大きな建物があり、結婚していない人や、入団を機に田舎から出てきた竜騎士達がここで寝泊まりしているらしい。
食堂や浴室などは共有だが、ちゃんと個室が用意されており、プライベートは確保されている。私の感覚で言えば社員寮みたいなものだ。ここでは社員寮ではなく、『青竜棟』と呼ばれているらしいけど。
独身であるマティアスさんも例に漏れず青竜棟住まいで、私達は青竜棟の入り口前に辿り着いた。
マティアスさんに促され、入り口から少し離れた場所に設置されているベンチに腰掛ける。
「青竜棟は女性禁制なので、申し訳ありませんがこちらで少々お待ちいただけますか?」
「わかりました」
「……すぐ戻りますので」
足早に青竜棟へ入っていくマティアスさんを見送り、私は周囲をグルリと見回す。
青竜棟の周辺は草木が生えていて自然豊かだけど、花はどこにも咲いていない。建物は青と黒と白を基調としており、どこか男性的な印象を受ける。青竜棟自体が女性禁制だと言っていたけど、竜騎士は全員男性なんだろうか。それとも、別に女性専用の社員寮があるとか? あぁ、でも本部の中で見かけた竜騎士は全員男性だったから、女性はいないのか、数がかなり少ないかなんだろうなぁ。
ぼんやりとそんなことを考えていると、ふと私の左肩に感じていた重みが無くなる。いつのまにか姿を現した精霊さんが私の眼前を飛んでいた。
「どうしたの?」
「リリリ」
精霊さんが指さす方を見た瞬間、草むらがガサガサと揺れ動く。
そして、草むらから真っ白な塊が飛び出してきた。
「…………猫……?」
私は白い塊を見つめつつ、首を傾げる。
全身は白く、顔周りだけが薄っすら茶色に染まっていて、瞳は綺麗なブルー。ふさふさとした長毛が特徴的な可愛い動物で、見た目はラグドールに似ている気がする。
しかし、そんな猫っぽい生き物は、尻尾が二又に分かれているし、額には青色の石が埋まっているので、猫だと断言していいのか分からない。額の石が目の色とお揃いなので、一瞬目が三つあるのかと思ってしまった。
精霊さんはこの子が来たことを伝えただけで、特に何も注意喚起はしてこない。と言うことは危険な生き物ではなさそうだ。
猫さん(仮)は私と精霊さんをじぃーっと見つめている。私はベンチから降り、地面に膝をついてゆっくりと猫さん(仮)へと手を伸ばした。
「おいで」
そう声をかけると、ゆっくりと近づいてきた猫さん(仮)は、私が差し出した手に頬を寄せる。指先でちょこちょこいじってあげると、「んにー」と鳴きながら更に顔を擦りつけてくる。見た目通りのふわふわな毛が気持ち良い。
「君、人懐っこいねぇ。誰かが飼ってる子なのかな?」
指で探ってみると、体毛に埋もれて分かりづらかったけど、首輪らしきものをしていた。日本にあるようなペット用の首輪ではなく、細い皮ひもを編んだペンダントだ。ペンダントトップは銀色の小さな板で、そこには「アメリア」と書かれていた。
「アメリアって君の名前? 女の子かな?」
「にー」
猫さん(仮)は一つ鳴き声を上げたが、肯定の意味かは分からない。こちらの言葉を正確に理解してくれる精霊さんやヴァイスハイトがいるからこの子もそうなのかなと思ったんだけど、どうやらこの子は普通の動物?らしい。
言葉は分からないようなのでそれ以上声をかけることはせず、それでも可愛いは正義なので、静かにモフモフを堪能する。人懐っこいこの子はぐいぐい撫でて撫でてと主張してくるものだから、私の顔は多分ゆるっゆるに緩んでいると思う。
そうしてあまりの可愛さにデレデレしていた所で、再びがさりと草が揺れる音が聞こえた。見ると、そこには男性が立っていた。
え、と私は驚くものの、相手の男性はただただ私のことを凝視している。無言で。
あんまりにも見つめてくるものだからちょっと警戒してしまったが、茶髪に茶目という目に優しい色合いのその男性は、マティアスさんと同じ騎士服を着ている。と言うことは、不審者ではなく竜騎士なんだろう。そもそもここは竜騎士が拠点としている場所のど真ん中なんだから不審者な訳ないか。
よく見てみると、男性の足元やマントの先に草や泥が付いている。もしかして、アメリアを探し回ってたとか?つまり、この人が飼い主……ってことでいいんだろうか。
アメリアが逃げないようにさっと捕獲した私は、棒立ちのまま立ち尽くす男性にアメリアを渡す。
……が、男性は受け取ってくれず、ずっと同じ表情で私を凝視している。声を掛けようにも、この男性が私の素性を知っているか分からない以上、私は『精霊の長』として振る舞わなければならないので、言葉をかけることが出来ない。
んんー、どうしよう。というか、どうしたんだ、この人。もしかして飼い主ではない?
ここだけ時間が止まってるんじゃないかってくらい微動だにしない男性を、私は首を傾げながら見上げる。
そして男性の視線に入るようにアメリアを持ち上げ、アメリアの手を握ってフリフリしてみる。アテレコするなら「ご主人!私はここよ!」である。
するとそこで漸く男性の時が動いたのか。
目に見える速度でみるみる内に顔が赤くなり、綺麗な茶色の目に薄い揺らめきが生まれた。
「え、ぁっ、そっ……」
……言語能力まではまだ復旧していないらしい。言葉にならない声を上げる男性に、私はもう一度アメリアを差し出してみる。
すると、今度はちゃんとアメリアを受け取ってくれた。視線はずっと私に固定されたままだけど。
ホッと安心していると、精霊さんが私の肩をポンポンと叩いてくる。指さす方を見てみると、マティアスさんが青竜棟から出てくる所だった。
待ち人が戻ってきた所で、私は男性に一つお辞儀を返し、足早にその場から立ち去った。竜騎士なので不審者ではないんだろうけど、あんなに凝視され続けては何だか気まずいものがある。
後ろにいた男性が、熱の籠った熱いまなざしで私を見つめ、引き留めようと腕を伸ばしていたことなど露知らず。
私は待望の異世界散策に胸躍らせ、足取り軽くマティアスさんの元へ戻ったのだった。
「……申し訳ありませんでした。ああなることが分かっていたので、団長には極力会わせたくなかったんですが……」
「大丈夫ですよ。団長さんもただのリップサービスで本気でないことは分かっていますから」
「…………だったらいいんだがな」
何事かを小さな声で呟いたマティアスさんは、はぁ、とアンニュイな溜息を零すが、気を取り直すように表情を切り替える。
「そろそろここを出て、街へ向かいましょうか」
「はーい!」
竜騎士団本部も海外の建物っぽくて素敵だったけど、一体どんな街並みが広がっているのか。携帯やカメラの類は不審に思われないようにと持ってこなかったので、その分しっかりと目に焼き付けて帰らねば!
……と意気込んだが、マティアスさんは現在騎士服姿だ。このままだと目立ってしまうということで、一旦マティアスさんの部屋で着替えることになった。
下手に注目を浴びるのは竜騎士団本部の中だけでお腹いっぱいなので、是非マティアスさんにはイケメンオーラを消して民衆に溶け込めるような格好に着替えてもらいたい所だ。
竜騎士団本部から渡り廊下を渡った先に離れのような大きな建物があり、結婚していない人や、入団を機に田舎から出てきた竜騎士達がここで寝泊まりしているらしい。
食堂や浴室などは共有だが、ちゃんと個室が用意されており、プライベートは確保されている。私の感覚で言えば社員寮みたいなものだ。ここでは社員寮ではなく、『青竜棟』と呼ばれているらしいけど。
独身であるマティアスさんも例に漏れず青竜棟住まいで、私達は青竜棟の入り口前に辿り着いた。
マティアスさんに促され、入り口から少し離れた場所に設置されているベンチに腰掛ける。
「青竜棟は女性禁制なので、申し訳ありませんがこちらで少々お待ちいただけますか?」
「わかりました」
「……すぐ戻りますので」
足早に青竜棟へ入っていくマティアスさんを見送り、私は周囲をグルリと見回す。
青竜棟の周辺は草木が生えていて自然豊かだけど、花はどこにも咲いていない。建物は青と黒と白を基調としており、どこか男性的な印象を受ける。青竜棟自体が女性禁制だと言っていたけど、竜騎士は全員男性なんだろうか。それとも、別に女性専用の社員寮があるとか? あぁ、でも本部の中で見かけた竜騎士は全員男性だったから、女性はいないのか、数がかなり少ないかなんだろうなぁ。
ぼんやりとそんなことを考えていると、ふと私の左肩に感じていた重みが無くなる。いつのまにか姿を現した精霊さんが私の眼前を飛んでいた。
「どうしたの?」
「リリリ」
精霊さんが指さす方を見た瞬間、草むらがガサガサと揺れ動く。
そして、草むらから真っ白な塊が飛び出してきた。
「…………猫……?」
私は白い塊を見つめつつ、首を傾げる。
全身は白く、顔周りだけが薄っすら茶色に染まっていて、瞳は綺麗なブルー。ふさふさとした長毛が特徴的な可愛い動物で、見た目はラグドールに似ている気がする。
しかし、そんな猫っぽい生き物は、尻尾が二又に分かれているし、額には青色の石が埋まっているので、猫だと断言していいのか分からない。額の石が目の色とお揃いなので、一瞬目が三つあるのかと思ってしまった。
精霊さんはこの子が来たことを伝えただけで、特に何も注意喚起はしてこない。と言うことは危険な生き物ではなさそうだ。
猫さん(仮)は私と精霊さんをじぃーっと見つめている。私はベンチから降り、地面に膝をついてゆっくりと猫さん(仮)へと手を伸ばした。
「おいで」
そう声をかけると、ゆっくりと近づいてきた猫さん(仮)は、私が差し出した手に頬を寄せる。指先でちょこちょこいじってあげると、「んにー」と鳴きながら更に顔を擦りつけてくる。見た目通りのふわふわな毛が気持ち良い。
「君、人懐っこいねぇ。誰かが飼ってる子なのかな?」
指で探ってみると、体毛に埋もれて分かりづらかったけど、首輪らしきものをしていた。日本にあるようなペット用の首輪ではなく、細い皮ひもを編んだペンダントだ。ペンダントトップは銀色の小さな板で、そこには「アメリア」と書かれていた。
「アメリアって君の名前? 女の子かな?」
「にー」
猫さん(仮)は一つ鳴き声を上げたが、肯定の意味かは分からない。こちらの言葉を正確に理解してくれる精霊さんやヴァイスハイトがいるからこの子もそうなのかなと思ったんだけど、どうやらこの子は普通の動物?らしい。
言葉は分からないようなのでそれ以上声をかけることはせず、それでも可愛いは正義なので、静かにモフモフを堪能する。人懐っこいこの子はぐいぐい撫でて撫でてと主張してくるものだから、私の顔は多分ゆるっゆるに緩んでいると思う。
そうしてあまりの可愛さにデレデレしていた所で、再びがさりと草が揺れる音が聞こえた。見ると、そこには男性が立っていた。
え、と私は驚くものの、相手の男性はただただ私のことを凝視している。無言で。
あんまりにも見つめてくるものだからちょっと警戒してしまったが、茶髪に茶目という目に優しい色合いのその男性は、マティアスさんと同じ騎士服を着ている。と言うことは、不審者ではなく竜騎士なんだろう。そもそもここは竜騎士が拠点としている場所のど真ん中なんだから不審者な訳ないか。
よく見てみると、男性の足元やマントの先に草や泥が付いている。もしかして、アメリアを探し回ってたとか?つまり、この人が飼い主……ってことでいいんだろうか。
アメリアが逃げないようにさっと捕獲した私は、棒立ちのまま立ち尽くす男性にアメリアを渡す。
……が、男性は受け取ってくれず、ずっと同じ表情で私を凝視している。声を掛けようにも、この男性が私の素性を知っているか分からない以上、私は『精霊の長』として振る舞わなければならないので、言葉をかけることが出来ない。
んんー、どうしよう。というか、どうしたんだ、この人。もしかして飼い主ではない?
ここだけ時間が止まってるんじゃないかってくらい微動だにしない男性を、私は首を傾げながら見上げる。
そして男性の視線に入るようにアメリアを持ち上げ、アメリアの手を握ってフリフリしてみる。アテレコするなら「ご主人!私はここよ!」である。
するとそこで漸く男性の時が動いたのか。
目に見える速度でみるみる内に顔が赤くなり、綺麗な茶色の目に薄い揺らめきが生まれた。
「え、ぁっ、そっ……」
……言語能力まではまだ復旧していないらしい。言葉にならない声を上げる男性に、私はもう一度アメリアを差し出してみる。
すると、今度はちゃんとアメリアを受け取ってくれた。視線はずっと私に固定されたままだけど。
ホッと安心していると、精霊さんが私の肩をポンポンと叩いてくる。指さす方を見てみると、マティアスさんが青竜棟から出てくる所だった。
待ち人が戻ってきた所で、私は男性に一つお辞儀を返し、足早にその場から立ち去った。竜騎士なので不審者ではないんだろうけど、あんなに凝視され続けては何だか気まずいものがある。
後ろにいた男性が、熱の籠った熱いまなざしで私を見つめ、引き留めようと腕を伸ばしていたことなど露知らず。
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