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第8話 川の主
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それはまだ梅雨が明けてない頃。
「……良し!明日は晴れじゃな!」
いつもの様に夕食の後に占いで明日の天気を予想していたが何やら嬉しそうだった。谷崎は卑弥呼に尋ねる。
「明日は何かあるんですか?」
「明日はな…釣り大会があるんじゃ!」
「……釣り大会ですか?」
「夏の初め頃から魚が多く取れるようになる。明日は大漁を願って近くの川で釣り大会という名の祭りがあるんじゃ」
卑弥呼は部屋の中から動物の骨から作った針が付いた竹の釣り竿を取り出す。
「卑弥呼さんも釣りをするんですか?」
「勿論じゃ!それに釣りは得意なのじゃ!」
「……本当にそうですか?」
卑弥呼はムッとした表情をして、
「苦手なものばかりじゃ無いのじゃぞ!わらはにも得意なものはあるのじゃ!そうじゃ、晴人は釣りはやったことがあるのかの?」
「やったことも何も趣味ですよ。それなりに得意です」
晴人の三大趣味は考古学、将棋、そして釣りである。休日は友達と一緒に朝早く釣りをするほどだ。
「ほほう……面白くなってきた!これは勝負といこう。多く釣ったほうが勝利じゃ!」
「望むところです!」
そして、釣り大会当日。時刻は8時頃、
川の近くには多くの人が集まっていた。集まった人に卑弥呼は話す。
「皆、来てくれて有難う!釣りの前にまず神様に大漁を祈願するのじゃ!」
集まった人は神様に大漁を祈る。
「良し!制限時間は昼まで!それでは釣り大会……開始じゃ!」
「「「おーー!!」」」
みんな持ち場について行き、谷崎も良さげな所に移動する。
卑弥呼は自分の分の釣り竿と谷崎の分の釣り竿を持ってくる。そして谷崎に釣り竿を渡して言う。
「晴人!どれほど取れるか勝負じゃ!」
「望むところです!」
こうして谷崎と卑弥呼による釣り勝負が始まった。
数十分後
「釣れぬな……」
「釣れませんね……」
今のところ谷崎と卑弥呼両方とも当たりは一切ない。
「わー!釣れたよ!お父さん!」
「良くやったな、家に帰ったら揚げて食べよう」
「わーい!」
二人の隣で女の子が魚を釣れていた。
「「…………」」
二人は思う。
(負けられない!)
(負けなれぬわ!)
そして時刻は11時半頃、二人は気づく。
(僕は……)
(わらはは……)
「海釣りが得意だった!」
「海釣りが得意じゃった!」
「は、晴人!勝負など止めにせんか?釣りは勝負事じゃないからな!」
「そうですね!釣りは釣れなくても待つのが楽しいですし!」
二人は全然釣れなく、焦っていると、
チョンチョン
卑弥呼の釣り竿が動く。
「!かかったぞ!わらはの勝ちじゃ!……うお!?」
釣り竿が大きくしなり、卑弥呼は支えきれず前に倒れかけるが谷崎も駆けつけ、手伝う。
「大丈夫ですか!」
「物凄い力じゃ!これは川の主じゃ!」
二人は強く踏ん張り、なんとか倒れるのを避ける。
「うう…………!」
「ぬおーー……!」
すると、川から水しぶきを上げて魚が跳ぶ。それは1メートルほどの大魚であった。
大魚は川に落下した直後、体を強くひねる。
「うお!?」
「ええ!?」
竹で作られた釣り竿は折れ、谷崎と卑弥呼は川に落ちた。
ザバーーーン!!!
「……ヘックション!」
「冷た!……卑弥呼さん、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫じゃ」
幸い、落ちた所があまり深くない所だった。
「大丈夫ですか!卑弥呼様!」
「大丈夫じゃ」
「それに君も」
「大丈夫です」
谷崎と卑弥呼は陸に上がる。
「もうすぐ昼じゃ。キリが良いところで終わってくれ」
「「「はーい」」」
「あーあ、びしょ濡れじゃ……」
「くそ…………!?」
卑弥呼は水で服が濡れて体と密着し、どこか強調されているのを谷崎は思わず見てしまった。
「……何処を見ているのじゃ」
「あ、いや……」
「あはは!早くわらはの家で着替えよう」
卑弥呼は笑い、谷崎を連れて自分の家へ向かった。
「な!?二人共、何でびしょ濡れなのですか!」
召使いの少女は驚愕する。
「……川に落ちたのじゃ」
「はあ…着替えを持ってくるので早く着替えてください。風邪を引きますよ」
「大丈夫じゃ!わらはと晴人がこんなことで!……」
数時間後、
「へクシュッ」
「ハックシュン」
「もう…だから言ったじゃないですか…」
「すまないな……ヘクシュッ」
「すみません……ハックシュン」
見事に風邪を引いてしまった谷崎と卑弥呼。ある意味思い出に残った日となった。
「……良し!明日は晴れじゃな!」
いつもの様に夕食の後に占いで明日の天気を予想していたが何やら嬉しそうだった。谷崎は卑弥呼に尋ねる。
「明日は何かあるんですか?」
「明日はな…釣り大会があるんじゃ!」
「……釣り大会ですか?」
「夏の初め頃から魚が多く取れるようになる。明日は大漁を願って近くの川で釣り大会という名の祭りがあるんじゃ」
卑弥呼は部屋の中から動物の骨から作った針が付いた竹の釣り竿を取り出す。
「卑弥呼さんも釣りをするんですか?」
「勿論じゃ!それに釣りは得意なのじゃ!」
「……本当にそうですか?」
卑弥呼はムッとした表情をして、
「苦手なものばかりじゃ無いのじゃぞ!わらはにも得意なものはあるのじゃ!そうじゃ、晴人は釣りはやったことがあるのかの?」
「やったことも何も趣味ですよ。それなりに得意です」
晴人の三大趣味は考古学、将棋、そして釣りである。休日は友達と一緒に朝早く釣りをするほどだ。
「ほほう……面白くなってきた!これは勝負といこう。多く釣ったほうが勝利じゃ!」
「望むところです!」
そして、釣り大会当日。時刻は8時頃、
川の近くには多くの人が集まっていた。集まった人に卑弥呼は話す。
「皆、来てくれて有難う!釣りの前にまず神様に大漁を祈願するのじゃ!」
集まった人は神様に大漁を祈る。
「良し!制限時間は昼まで!それでは釣り大会……開始じゃ!」
「「「おーー!!」」」
みんな持ち場について行き、谷崎も良さげな所に移動する。
卑弥呼は自分の分の釣り竿と谷崎の分の釣り竿を持ってくる。そして谷崎に釣り竿を渡して言う。
「晴人!どれほど取れるか勝負じゃ!」
「望むところです!」
こうして谷崎と卑弥呼による釣り勝負が始まった。
数十分後
「釣れぬな……」
「釣れませんね……」
今のところ谷崎と卑弥呼両方とも当たりは一切ない。
「わー!釣れたよ!お父さん!」
「良くやったな、家に帰ったら揚げて食べよう」
「わーい!」
二人の隣で女の子が魚を釣れていた。
「「…………」」
二人は思う。
(負けられない!)
(負けなれぬわ!)
そして時刻は11時半頃、二人は気づく。
(僕は……)
(わらはは……)
「海釣りが得意だった!」
「海釣りが得意じゃった!」
「は、晴人!勝負など止めにせんか?釣りは勝負事じゃないからな!」
「そうですね!釣りは釣れなくても待つのが楽しいですし!」
二人は全然釣れなく、焦っていると、
チョンチョン
卑弥呼の釣り竿が動く。
「!かかったぞ!わらはの勝ちじゃ!……うお!?」
釣り竿が大きくしなり、卑弥呼は支えきれず前に倒れかけるが谷崎も駆けつけ、手伝う。
「大丈夫ですか!」
「物凄い力じゃ!これは川の主じゃ!」
二人は強く踏ん張り、なんとか倒れるのを避ける。
「うう…………!」
「ぬおーー……!」
すると、川から水しぶきを上げて魚が跳ぶ。それは1メートルほどの大魚であった。
大魚は川に落下した直後、体を強くひねる。
「うお!?」
「ええ!?」
竹で作られた釣り竿は折れ、谷崎と卑弥呼は川に落ちた。
ザバーーーン!!!
「……ヘックション!」
「冷た!……卑弥呼さん、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫じゃ」
幸い、落ちた所があまり深くない所だった。
「大丈夫ですか!卑弥呼様!」
「大丈夫じゃ」
「それに君も」
「大丈夫です」
谷崎と卑弥呼は陸に上がる。
「もうすぐ昼じゃ。キリが良いところで終わってくれ」
「「「はーい」」」
「あーあ、びしょ濡れじゃ……」
「くそ…………!?」
卑弥呼は水で服が濡れて体と密着し、どこか強調されているのを谷崎は思わず見てしまった。
「……何処を見ているのじゃ」
「あ、いや……」
「あはは!早くわらはの家で着替えよう」
卑弥呼は笑い、谷崎を連れて自分の家へ向かった。
「な!?二人共、何でびしょ濡れなのですか!」
召使いの少女は驚愕する。
「……川に落ちたのじゃ」
「はあ…着替えを持ってくるので早く着替えてください。風邪を引きますよ」
「大丈夫じゃ!わらはと晴人がこんなことで!……」
数時間後、
「へクシュッ」
「ハックシュン」
「もう…だから言ったじゃないですか…」
「すまないな……ヘクシュッ」
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見事に風邪を引いてしまった谷崎と卑弥呼。ある意味思い出に残った日となった。
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