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第3章:半グレ系デリヘル業者
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『おっちゃん、仕事だ。ブツは一五。この前の約束通り無料でやれ』
「一五ぉ?」
『一五だ。詳しい場所は後で伝えるが、池袋だ』
いわゆる「1人組長」のヤクザである阿倍信夫の主な収入源は、掃除屋ならぬ「葬除屋」だ。
要は、死体を足が付かないように始末する事だ。
しかし……「代りに1度だけ無料で仕事をやる」という条件で、自分から金をたかり取っていた不良刑事を「始末」してもらったが……その「一度」が同業の「葬除屋」何人かの助けを借りねばならない程の人数。
もちろん、無料でやらなきゃいけない仕事である以上、手を借りた同業者に払う金は……自分持ち。
「どうするかなぁ……」
電話を切った後、考え込む。
もう、潮時か……?
そんな考えが頭を過る。
もう疲れた……。
もう潮時か……この先、生きてても……良い事が有るようには思えないし……。
そう思いながら……阿倍は根城にしている安宿を出た。
「一五ぉ?」
『一五だ。詳しい場所は後で伝えるが、池袋だ』
いわゆる「1人組長」のヤクザである阿倍信夫の主な収入源は、掃除屋ならぬ「葬除屋」だ。
要は、死体を足が付かないように始末する事だ。
しかし……「代りに1度だけ無料で仕事をやる」という条件で、自分から金をたかり取っていた不良刑事を「始末」してもらったが……その「一度」が同業の「葬除屋」何人かの助けを借りねばならない程の人数。
もちろん、無料でやらなきゃいけない仕事である以上、手を借りた同業者に払う金は……自分持ち。
「どうするかなぁ……」
電話を切った後、考え込む。
もう、潮時か……?
そんな考えが頭を過る。
もう疲れた……。
もう潮時か……この先、生きてても……良い事が有るようには思えないし……。
そう思いながら……阿倍は根城にしている安宿を出た。
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