29 / 78
第二章:Fair Game
シルバー・ローニン(7)
しおりを挟む
突如現われたのは、銀色の狼男、黒地に白の虎縞の虎男、そして、青いプロテクターと「鬼」をイメージしたフルヘルメットをした女性だった。
まず、最初に2体の首が飛んだ。
一体は銀色の狼男の手首に出現した刃で。もう一体は黒い虎男が持っている巨大な刃で。
残り4体の内、1体が「鬼」に、1体が「虎男」に、2体が「狼男」に銃口を向け……。
「鬼」に向けられた銃は、あっさり奪われ、その次の瞬間、「鬼」を狙った敵兵士は自分の銃で蜂の巣になった。
「虎男」を狙った銃は、腕の先から消失。妙に機械的な動きで、自分の両手が切り落とされた事を確認しようとした敵兵士は……体を頭から股間まで縦に両断される。
そして、「狼男」の体毛は、銃弾を防ぎ……一瞬にして、残り2体の頭が「狼男」によって掴まれ……そして、その首がヘシ折られる。
ドンッ‼
私が「肉の盾」にしていた本当に最後の1体の額に、「鬼」がナイフを突き刺し……そして、ナイフは最後の1体の顔を縦に斬り裂いだ。
「『らぷ太』『らぷたん』。そこの田んぼんに落ちてる車を、十字砲火出来る位置に移動。弾種は徹甲弾に変更」
「鬼」は2体の恐竜型ロボットに指示を出す。
「ふんぎゃ♪」
「ふんぎゃ~♡」
「『魔法使い』さん。田んぼに落ちた車の中のヤツが生きてるか『魔法』で確認したか?」
「えっ……了解。確認します」
「あと、君、服が返り血だらけだよ。こんな事も有ろうかと、換えを持ってきた」
「えっと……私の事か?」
「そう。ついでに飴要る?」
「へっ?」
「いくら何でも無茶やり過ぎ。普通の人間なら鍛えてても、2~3日寝込む羽目になって、その間、トイレに行ったら小便はコーラの色になってるような真似だよ。すぐに栄養を補給しろ。自分の力で破壊された筋肉を再生するのにも、燃料や材料が要る」
「コ……了解」
「い……生きてますッ‼」
次の瞬間、旭の絶叫。
「撃……いや……すぐ、あたし達の車へッ……‼」
「えっ?」
銀色の狼男が私の体を片手で抱え……走りながら、更にスカート姿の少女を抱える。
「ちょ……ちょっと……」
私とスカート姿の女の子は、近くに停車していたバンの中に放り込まれ……。
「ま~くんと芳本さんは?」
「君の連れの事なら、もう1台に乗せた」
私の乗ったバンの運転席には銀色の狼男。助手席には黒い虎男。
『「らぷ太」「らぷたん」離れた位置から、田んぼに落ちた車を銃撃』
次の瞬間、無線通信。
『了解♪』
『同じく了解なのだ♥』
恐竜型ロボットが合成音を使って無線通信で応答。
派手な音では無かった。
実際の銃撃音なんて、機関銃であっても、そんなモノだ。
しかし、次に起きた音は派手だった。
爆発音。
耳鳴りで何も聞こえない。
私達が乗った車が発車したのは判る。
そして……背後を見ると「クリムゾン・サンシャイン部隊」が乗ってきた車が、私達の車を追って来ている。
おそらくは……爆弾を積んだ車が4つ、遠隔操作か自動操縦で。
まず、最初に2体の首が飛んだ。
一体は銀色の狼男の手首に出現した刃で。もう一体は黒い虎男が持っている巨大な刃で。
残り4体の内、1体が「鬼」に、1体が「虎男」に、2体が「狼男」に銃口を向け……。
「鬼」に向けられた銃は、あっさり奪われ、その次の瞬間、「鬼」を狙った敵兵士は自分の銃で蜂の巣になった。
「虎男」を狙った銃は、腕の先から消失。妙に機械的な動きで、自分の両手が切り落とされた事を確認しようとした敵兵士は……体を頭から股間まで縦に両断される。
そして、「狼男」の体毛は、銃弾を防ぎ……一瞬にして、残り2体の頭が「狼男」によって掴まれ……そして、その首がヘシ折られる。
ドンッ‼
私が「肉の盾」にしていた本当に最後の1体の額に、「鬼」がナイフを突き刺し……そして、ナイフは最後の1体の顔を縦に斬り裂いだ。
「『らぷ太』『らぷたん』。そこの田んぼんに落ちてる車を、十字砲火出来る位置に移動。弾種は徹甲弾に変更」
「鬼」は2体の恐竜型ロボットに指示を出す。
「ふんぎゃ♪」
「ふんぎゃ~♡」
「『魔法使い』さん。田んぼに落ちた車の中のヤツが生きてるか『魔法』で確認したか?」
「えっ……了解。確認します」
「あと、君、服が返り血だらけだよ。こんな事も有ろうかと、換えを持ってきた」
「えっと……私の事か?」
「そう。ついでに飴要る?」
「へっ?」
「いくら何でも無茶やり過ぎ。普通の人間なら鍛えてても、2~3日寝込む羽目になって、その間、トイレに行ったら小便はコーラの色になってるような真似だよ。すぐに栄養を補給しろ。自分の力で破壊された筋肉を再生するのにも、燃料や材料が要る」
「コ……了解」
「い……生きてますッ‼」
次の瞬間、旭の絶叫。
「撃……いや……すぐ、あたし達の車へッ……‼」
「えっ?」
銀色の狼男が私の体を片手で抱え……走りながら、更にスカート姿の少女を抱える。
「ちょ……ちょっと……」
私とスカート姿の女の子は、近くに停車していたバンの中に放り込まれ……。
「ま~くんと芳本さんは?」
「君の連れの事なら、もう1台に乗せた」
私の乗ったバンの運転席には銀色の狼男。助手席には黒い虎男。
『「らぷ太」「らぷたん」離れた位置から、田んぼに落ちた車を銃撃』
次の瞬間、無線通信。
『了解♪』
『同じく了解なのだ♥』
恐竜型ロボットが合成音を使って無線通信で応答。
派手な音では無かった。
実際の銃撃音なんて、機関銃であっても、そんなモノだ。
しかし、次に起きた音は派手だった。
爆発音。
耳鳴りで何も聞こえない。
私達が乗った車が発車したのは判る。
そして……背後を見ると「クリムゾン・サンシャイン部隊」が乗ってきた車が、私達の車を追って来ている。
おそらくは……爆弾を積んだ車が4つ、遠隔操作か自動操縦で。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる