6 / 12
第一章:シュミラクラ
(5)
しおりを挟む
自称「レスキュー隊員」が持って来た雑誌や新聞を読んでいる内に、夕食が届けられた。
雑誌は……週刊か半月に1回のミニコミ誌で、新聞も地方紙がほとんど……そうだ、私が子供の頃に旧首都圏が崩壊して以降、新聞と言えば地方紙になり、雑誌も各地域に特化したミニコミ誌が主流になった。
雑誌の多くは……あの戦闘より前に出て行たもののようで、新聞では……「正義の味方」を名乗るテロリストが筑豊TCAを襲撃し、その政治体制を崩壊させた事についての論調は様々だった。
それ以前に、ある新聞では一面記事だが、別の新聞では三面記事と……扱いの大きさにも差が有った。
新聞記事に関する私の感想は……良い悪い以前に「混乱」だ。
少し頭を休める為に夕食を口にする。
一見すると病院食か何かに見えるが……「真の日本」で食べていた食事より美味い気がするが……いや、これも私達を洗脳する為に、特別な高級食材でも使っているのだろう。
……いや、待て、既に権力を失なった政治家を洗脳して何になる?
何になるもクソも……我々を洗脳しようとしているのが明らかならば……奴らのやる全ての行為を洗脳と疑って見るのが賢明では無いのか?
どこが賢明だ? 我々は全てを失なったんだ。新しい状況に適応しろ。我々は負けたんだ。
うるさい。真の日本人は「外」にも居る筈だ。
だからどうした?「正義の味方」を名乗る者達の圧倒的な戦力を見ただろう? 奴らは我々をいつでも滅ぼせた。「真の日本」がつい数日前まで存続したのは……奴らが情けをかけていてくれたからだ。
何だと? 我々の理念を捨て去る気か?
笑わせるな。非はこちらに有る。博多で我々の手の者がテロを起したので、「正義の味方」どももついに堪忍袋の……。
いや、待て、待ってくれ。私の脳内で罵り合いを繰り返してるのは誰と誰だ?
多数に従え。多数決こそ真の民主主義で、この「外」に有るのは偽物だ。
やめろ誰だ私のあたまからでていってくれ。
はい、ブーメラン。少数派になりつつあるのはお前らだ。お前らの言う通り、お前らが我々に従うのが民主主義だ。従え従え従え従え従え従え従え従え従え従え……。
抗う抗う抗う抗う抗う抗う徹底的に抗いつづけるつづけるつづけ………い……いやだ……消える消える……消える……。
だからどうなっているでていけでていけしずかにしてくれしずかにしてくれたのむたのむたのむ……。
そのとき、へやのいりぐちがあき、じしょう「れすきゅーたいいん」がとびこんで……。
あわわわ……ばばばば……。
雑誌は……週刊か半月に1回のミニコミ誌で、新聞も地方紙がほとんど……そうだ、私が子供の頃に旧首都圏が崩壊して以降、新聞と言えば地方紙になり、雑誌も各地域に特化したミニコミ誌が主流になった。
雑誌の多くは……あの戦闘より前に出て行たもののようで、新聞では……「正義の味方」を名乗るテロリストが筑豊TCAを襲撃し、その政治体制を崩壊させた事についての論調は様々だった。
それ以前に、ある新聞では一面記事だが、別の新聞では三面記事と……扱いの大きさにも差が有った。
新聞記事に関する私の感想は……良い悪い以前に「混乱」だ。
少し頭を休める為に夕食を口にする。
一見すると病院食か何かに見えるが……「真の日本」で食べていた食事より美味い気がするが……いや、これも私達を洗脳する為に、特別な高級食材でも使っているのだろう。
……いや、待て、既に権力を失なった政治家を洗脳して何になる?
何になるもクソも……我々を洗脳しようとしているのが明らかならば……奴らのやる全ての行為を洗脳と疑って見るのが賢明では無いのか?
どこが賢明だ? 我々は全てを失なったんだ。新しい状況に適応しろ。我々は負けたんだ。
うるさい。真の日本人は「外」にも居る筈だ。
だからどうした?「正義の味方」を名乗る者達の圧倒的な戦力を見ただろう? 奴らは我々をいつでも滅ぼせた。「真の日本」がつい数日前まで存続したのは……奴らが情けをかけていてくれたからだ。
何だと? 我々の理念を捨て去る気か?
笑わせるな。非はこちらに有る。博多で我々の手の者がテロを起したので、「正義の味方」どももついに堪忍袋の……。
いや、待て、待ってくれ。私の脳内で罵り合いを繰り返してるのは誰と誰だ?
多数に従え。多数決こそ真の民主主義で、この「外」に有るのは偽物だ。
やめろ誰だ私のあたまからでていってくれ。
はい、ブーメラン。少数派になりつつあるのはお前らだ。お前らの言う通り、お前らが我々に従うのが民主主義だ。従え従え従え従え従え従え従え従え従え従え……。
抗う抗う抗う抗う抗う抗う徹底的に抗いつづけるつづけるつづけ………い……いやだ……消える消える……消える……。
だからどうなっているでていけでていけしずかにしてくれしずかにしてくれたのむたのむたのむ……。
そのとき、へやのいりぐちがあき、じしょう「れすきゅーたいいん」がとびこんで……。
あわわわ……ばばばば……。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる