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オヤジはほかの神様と会います
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取り出された封筒を受け取り封を切るとそこにはこう書かれていた。
「非公式の神族会議?」
ノートリアスがいぶかしげな表情をする。
「この会議にぜひ来ていただきたいとのことで」
「わたしはもうここから出たくないの。嫌なの、こういうことは」
「ですが!?」
「ようするにみんなダメな子ばかりだから矯正しろって話でしょ、もううんざりなのよ」
落胆の表情で切り捨てる。
「あいつらの暴走はもう我慢の限界をこえているのはこちらも理解していますがほかに手がありません」
二人も嫌そうな顔だがそれでも話を続ける。
「ノートリアス様の言葉なら少しは聞いていただけるのかと思いますが?」
「もう耳が痛くなるほど言ったけどそれも形だけでやろうとはしないのはわかってるからね」
この世界も終焉に向かってる。そう断言して。
「今ならまだ立て直すことがギリギリ残されています、と。 メリア様が予言を受けました」
ノートリアスの表情が少し動く。
「メリアが? なるほどね、でもどうするのかまではわかんないんでしょ。だったら集まっても無意味よ。メリアだってわかっているはず」
「その手紙の最後まで読んでください」
彼女はその手紙を読み始めると少しずつ表情を変え最後に驚きとともに。
「なんでこの子のことが書いてあるのかしら」
すぐさま殺気を放ち始める、二人は怯えながら。
「それを説明するために集まってほしいとのことで詳しくは…」
「集めるのは?」
木神族と水神族と地神族と闇神族ですと答える。神族の中でも穏健派ばかりねとつぶやきながら少し目を瞑り考えるように。
「わかりました。リーヴリルを連れてそちらに行くと伝えてください。場所と時間は手紙で書いてなかったのはどうしてですか?」
「じつはその子に用意してもらえとしか聞いていません」
「ふむ、なら隔絶された場所がどうしても必要になりますね。リーヴリル、お願い、他者が絶対に関与できない結界とか作り出せないかしら」
こちらに話を振られる、それなら。
「だいじょうぶ、すぐにつくるね」
そう答えて頭の中で作るものを思い浮かべる。他者に関与できないようにするには鍵となる物を作らなくてはならない。ならばオリハルコンを使おう。それを手に収まる板状にして魔法を付与することにする。
結界を作りだすスキルを探して使う。
《不可侵の法界》とでた。
こんなところか。贅沢を言っても始まらない。《異次元超巨大万能工房》を頭の中で引き出してそこにオリハルコンの塊を入れて板状に加工して取り出しそこにスキルで付与する。
「これを持って帰ってもらえばいいのかな、何枚作ればいいの?」
「これはまさかオリハルコン!」
二人は驚く。
「参加者は何人?」
ノートリアスが平然と聞く。
「ええと、8枚あれば」
「OK,じゃ複製してっと。これでよし。あとは結界を張った空間を作ればいいか」
ポーンとオリハルコンの板を8枚作り出してから渡すと神殿を出て広場に行くとスキルを使う。
「《不可侵の法界》!」
とたんに七色に光る球体状のドームのような場所になる。この内部にはさっき作ったのを持たなければ入れないようにする。
「この場所にはそれを持ってしか入れないようにしたから、あと転移法陣をそれに付与してあるから思い浮かべればすぐにこちらに来れるようにしてある…って、なんでそんなにポカーンとしてるの?」
「「なんでこんな恐ろしいことをできるんですか!」」
えーと自分にできることをしただけなのだけど。
「説明はいいから早く参加者たちに届けなさい」
ノートリアスの声で一目散に行く二人。どう説明すればいいのかなぁ。
参加者はすぐに結界の中に集まるそうなので先に自分はテーブルやイス、飲み物や簡単なお菓子を用意してノートリアスと待つことにした。
だけどノートリアスが少しおかしい、なんとなくだけど少し動揺しているようにみえる。どうも心ここにあらずという感じでソワソワとしながら椅子に座りテーブルに用意された飲み物とお菓子をつまんでいる
あれだけではどうやら足りなかったらしい。
ほかの神様ってどんなのだろうかいかにも『『神様である』などのような雰囲気なのだろうか?
「リーブリル、あなたがこれからの話し合いでかなりの関心をもたれるだろうけど無視してかまわないわ。どうせ信仰を失いつつある者たちだからね。と、いってもそれこちら側の世界の問題であってあちら側の世界のものたちのせいではない。罪があるとすれば力足りない私たちのせい。
おろかにも狂信者となりおろかな秩序を考えたものたちのせいなのにそれと同罪になりつつあることにある。力足りず無力を嘆くのはすべて同じものたち。
私たちはこうなる前に正しき道をどれだけ努力しても行かなければいけないのにね」
時が流れれば腐る果実も生まれてくる、うまくいかないものだと愚痴る。
あちら側とは人間などが住む世界のことだろう、ずっとこっちにいるから情報がまったくないけどどんな風になってるのだろうか。
「人の住む世界とはどんなものなの?」
率直に言ってみた。
ノートリアスは嫌そうな顔をしながら話し始めてくれた。
それは光を絶対としてそれをつかさどる神様がいて世界はそれによって成り立っている一神教だということ。精霊信仰やほかの神の信仰ももちろんあるがそれらは光をのぞいて弾圧されていること。ゆがみ始めた世界に身勝手に干渉している神に対して憎しみと憎悪が蔓延していることなどを話してくれた。人族、妖精族、巨人族、竜族、獣人族、魔族、鬼人族などさまざまな種族で構成されていてそれぞれが違う文化や歴史をもっていること。そして、争っていることなど。争っているとはいっても戦争などを起こしているのではない。凶獣という悪意や邪気に染まり弱きものを脅かす存在に対して備えなければいけないために力を欲しているということだ。
今回の話し合いでそれらをどうするのかが焦点になるがなぜわたしも同席しなければいけないのだろうか?
「水神族をまとめているメリアは神族の中でも最高位の未来予知者なの。その彼女の言葉は重くほかのものはそれ無視することはできないわ。でもどうしてあなたのことを知っているのかしら?
わたしは外に出ることがまったくないうえにあなたのことは誰にも話していない、なのにどうして」
彼女も不思議なのだろう。知らないはずのことなのにどうして知っているのか、それほど重要だというのかわたしのことが。
だとすると少し腹をくくっていかなければいけないな。
「腐敗と堕落はどこにでもあるけどいまの若い神は常軌をいっしている。もう手に負えないのだから滅んでもいいと私は思ってるけど管理する側から見ればまだ何とかできると思ってるのかしら? 私たちには上下などなく平等なのに・・・」
「わたしが言うのも何だけどあなたはそれでいいと思う、ほかは知らないけどあなたは間違ったことは言っていない。話し合えば」
きっと変えることができる、と。
「やれやれ、こんな子供に諭されては今まで生きてきた時間が何だったのかなって思ったけど・・・そうよね、変わらないもの、変わるもの、良くも悪くもなのよね。
リーヴリル、念を押すように言うけど神族の暴走は予想以上のことになってるわ、その歪みは手のつけようがないほどにね。っと、どうやらきたみたいね」
話に聞きいっているとプレートを持った人たちが8人が入ってきたところだった。
「いったい何なのだこの空間は? 外から見たときもどのような術を使っていたのかわからなかったが中に入るとさらにわからなくなる。ここまで内と外を遮断する結界など土精霊の加護をもっとも受けているわれら土神族でも不可能だ」
「土属性だけでなくほかの属性も含まれているようです。それが余計に結界を強固にしています。複数の属性で術を構成すると強くになりますが反面反発も多く出るのですが」
茶色の髪と緑色の髪をした男2人をした男性が呟く。
「どうやらこれはこちらの予測したはるか上を行っているようですね」
青色の髪をした女の人がそういいながら近づいてきた。彼女がそうなのか?
「水神族をまとめているメリアです。先に封書で伝えたとうりここに集まった者たちだけで会議を執り行いたいと思います。何か確認することはありますか?」
「確認ねぇ、いろいろあるんだけどそれはこれから説明してくれるんでしょ? だったらさっさとこんな話し合いを終わらせてこれからのことを考えたほうが建設的ね。もっとも、それは私のそばにいる”この子〟のことなのだろうけど」
話が早いとニッコリと笑みを浮かべながら。
「ええそうです。なるほどとても恐ろしいですね。人間族のようですがいろいろなものが混ざり合っていて判断ができません。『救世主』か、はたまた『破壊者』か、これからじっくりと見定める必要がありますね」
「恐ろしい? 面白い子だと思うけどその根拠は?」
ノートリアスが面白いものを見るかのように、メリアは恐ろしいものを見るかのようにこちらをみてくる。面白いとか恐ろしいとかはこんな子供に言うことじゃないと思うけど先ほどの力を見ればそうなるか。別にどうでもいいけどねわたしは。
問題はこの話し合いがどうなるかだけ、別にこだわっているわけではないけどこちらのことを知っていることが私にとっては問題なのだ。神族がどうみるか、敵とみなすか味方とみなすか。
全員が席に座り会議が始まる。地神族、木神族、水神族、闇神族とわたしが中心となった話は光神族のことについてだった。
地神族はノルドとベルグとボルグラット、木神族はフェラウェイとフリーエル、水神族はメリアとユーミトとシュンカ、闇神族はノートリアス、最後にわたし。話は最初から荒いものになった。
「やつらの行動はもはや手に負えぬ、地上世界に我が物顔で干渉しおって! 神と人との境界線を越えてはならぬという不可侵を忘れておる!」
ノルドが語気荒く言い放つ。他のものたちも反論はしない。
「たしかに。そのせいで信仰の力の流れが歪んでおり過剰な力が光神族に流れ込んでいます、それは純粋な思念だけでなく自分勝手な欲望も大きく混ざってます。
健全な信仰とは大きく違う狂信者たちが教本の中身を自分たちの都合の言いように解釈しているという現実。これらをどうにかしなければ封印されている『災いの獣』の封印を解除してしまうかもしれません」
次にユーミト。こちらの話の中の『災いの獣』とはわからなかったがあまりよくない話のようだった。
「確かにその懸念はもっともですが封印を解除するには膨大な思念と犠牲が必要です。経典の中にはそれらについて所在や方法などは抹消されていますしおいそれとは手が出せないようになっていますので大丈夫かと」
メリアが落ち着いた表情で話すがほかはいい顔をしていない。
「だが一部の神の中にはそのことについて調べている者たちもいる。とくに封印と場所に関しては光神族が大きな役割を持っていて情報も多い。もしやつらがすでに確実な情報をつかんでいたらどうするのだ? かつての戦いで生き残ったものはノートリアスを含めわずか8人、一人を除きみなすべて幼子だったのだぞ。封印の方法も失われていると聞く、再びあの悪夢を引き起こされてはこの世界はなくなってしまうのだ!」
ノルドの言葉は荒っぽいままである。それほどに危険ということか。
「ノートリアス、メリア、そなたらはどうなのか? 始まりの神の8人の一人としてまた最高の未来予知者としてこの事態にどう動けばよいのか聞いておきたい。われらの未来はこのまま終焉まで向かうのか? それとも回避できるのか?」
皆が二人を見る。
まずノートリアスが答える。
「残念だけど私から打てる手はないわ。信仰もほぼ失われているから大きく力は失われているし現実世界に干渉できるにも制約が大きすぎる。ある程度の加護を与えることはできるけど火山に水をかけるかのように無力よ。どうしても干渉したいのならまずは光神族の勢力を削がないとはじまらないわ」
「なんと! それでも最高位の神の一人か!」
「無理を言わないで、わたしは一人の神としてここにいるのであって世界を動かせるなんて思ってない、動かすのはいつでも人よ。歴史がそれを証明しているわ」
「ではメリアはどうか、未来予知によって予言が下されたのだろう。それを教えていただきたい」
メリアが答える。
「……残念ながらはっきりとどうすれば終焉を回避できるかどうかではありません。いまだ断片的なものでしかなく可能性が低すぎて具体的なものではありません。
登場人物も必要なものもほとんどわからないのですがひとつだけわかったことは…」
「わかったことは?」
皆が息を呑み言葉を待つ。
メリアがわたしを見る。わかっていたことだがやっぱりそうなのだろうと確信した。
「ここにいる人間族の少年リーヴリル=オギル。この者が中心人物であるということです!」
そう断言した。
「非公式の神族会議?」
ノートリアスがいぶかしげな表情をする。
「この会議にぜひ来ていただきたいとのことで」
「わたしはもうここから出たくないの。嫌なの、こういうことは」
「ですが!?」
「ようするにみんなダメな子ばかりだから矯正しろって話でしょ、もううんざりなのよ」
落胆の表情で切り捨てる。
「あいつらの暴走はもう我慢の限界をこえているのはこちらも理解していますがほかに手がありません」
二人も嫌そうな顔だがそれでも話を続ける。
「ノートリアス様の言葉なら少しは聞いていただけるのかと思いますが?」
「もう耳が痛くなるほど言ったけどそれも形だけでやろうとはしないのはわかってるからね」
この世界も終焉に向かってる。そう断言して。
「今ならまだ立て直すことがギリギリ残されています、と。 メリア様が予言を受けました」
ノートリアスの表情が少し動く。
「メリアが? なるほどね、でもどうするのかまではわかんないんでしょ。だったら集まっても無意味よ。メリアだってわかっているはず」
「その手紙の最後まで読んでください」
彼女はその手紙を読み始めると少しずつ表情を変え最後に驚きとともに。
「なんでこの子のことが書いてあるのかしら」
すぐさま殺気を放ち始める、二人は怯えながら。
「それを説明するために集まってほしいとのことで詳しくは…」
「集めるのは?」
木神族と水神族と地神族と闇神族ですと答える。神族の中でも穏健派ばかりねとつぶやきながら少し目を瞑り考えるように。
「わかりました。リーヴリルを連れてそちらに行くと伝えてください。場所と時間は手紙で書いてなかったのはどうしてですか?」
「じつはその子に用意してもらえとしか聞いていません」
「ふむ、なら隔絶された場所がどうしても必要になりますね。リーヴリル、お願い、他者が絶対に関与できない結界とか作り出せないかしら」
こちらに話を振られる、それなら。
「だいじょうぶ、すぐにつくるね」
そう答えて頭の中で作るものを思い浮かべる。他者に関与できないようにするには鍵となる物を作らなくてはならない。ならばオリハルコンを使おう。それを手に収まる板状にして魔法を付与することにする。
結界を作りだすスキルを探して使う。
《不可侵の法界》とでた。
こんなところか。贅沢を言っても始まらない。《異次元超巨大万能工房》を頭の中で引き出してそこにオリハルコンの塊を入れて板状に加工して取り出しそこにスキルで付与する。
「これを持って帰ってもらえばいいのかな、何枚作ればいいの?」
「これはまさかオリハルコン!」
二人は驚く。
「参加者は何人?」
ノートリアスが平然と聞く。
「ええと、8枚あれば」
「OK,じゃ複製してっと。これでよし。あとは結界を張った空間を作ればいいか」
ポーンとオリハルコンの板を8枚作り出してから渡すと神殿を出て広場に行くとスキルを使う。
「《不可侵の法界》!」
とたんに七色に光る球体状のドームのような場所になる。この内部にはさっき作ったのを持たなければ入れないようにする。
「この場所にはそれを持ってしか入れないようにしたから、あと転移法陣をそれに付与してあるから思い浮かべればすぐにこちらに来れるようにしてある…って、なんでそんなにポカーンとしてるの?」
「「なんでこんな恐ろしいことをできるんですか!」」
えーと自分にできることをしただけなのだけど。
「説明はいいから早く参加者たちに届けなさい」
ノートリアスの声で一目散に行く二人。どう説明すればいいのかなぁ。
参加者はすぐに結界の中に集まるそうなので先に自分はテーブルやイス、飲み物や簡単なお菓子を用意してノートリアスと待つことにした。
だけどノートリアスが少しおかしい、なんとなくだけど少し動揺しているようにみえる。どうも心ここにあらずという感じでソワソワとしながら椅子に座りテーブルに用意された飲み物とお菓子をつまんでいる
あれだけではどうやら足りなかったらしい。
ほかの神様ってどんなのだろうかいかにも『『神様である』などのような雰囲気なのだろうか?
「リーブリル、あなたがこれからの話し合いでかなりの関心をもたれるだろうけど無視してかまわないわ。どうせ信仰を失いつつある者たちだからね。と、いってもそれこちら側の世界の問題であってあちら側の世界のものたちのせいではない。罪があるとすれば力足りない私たちのせい。
おろかにも狂信者となりおろかな秩序を考えたものたちのせいなのにそれと同罪になりつつあることにある。力足りず無力を嘆くのはすべて同じものたち。
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時が流れれば腐る果実も生まれてくる、うまくいかないものだと愚痴る。
あちら側とは人間などが住む世界のことだろう、ずっとこっちにいるから情報がまったくないけどどんな風になってるのだろうか。
「人の住む世界とはどんなものなの?」
率直に言ってみた。
ノートリアスは嫌そうな顔をしながら話し始めてくれた。
それは光を絶対としてそれをつかさどる神様がいて世界はそれによって成り立っている一神教だということ。精霊信仰やほかの神の信仰ももちろんあるがそれらは光をのぞいて弾圧されていること。ゆがみ始めた世界に身勝手に干渉している神に対して憎しみと憎悪が蔓延していることなどを話してくれた。人族、妖精族、巨人族、竜族、獣人族、魔族、鬼人族などさまざまな種族で構成されていてそれぞれが違う文化や歴史をもっていること。そして、争っていることなど。争っているとはいっても戦争などを起こしているのではない。凶獣という悪意や邪気に染まり弱きものを脅かす存在に対して備えなければいけないために力を欲しているということだ。
今回の話し合いでそれらをどうするのかが焦点になるがなぜわたしも同席しなければいけないのだろうか?
「水神族をまとめているメリアは神族の中でも最高位の未来予知者なの。その彼女の言葉は重くほかのものはそれ無視することはできないわ。でもどうしてあなたのことを知っているのかしら?
わたしは外に出ることがまったくないうえにあなたのことは誰にも話していない、なのにどうして」
彼女も不思議なのだろう。知らないはずのことなのにどうして知っているのか、それほど重要だというのかわたしのことが。
だとすると少し腹をくくっていかなければいけないな。
「腐敗と堕落はどこにでもあるけどいまの若い神は常軌をいっしている。もう手に負えないのだから滅んでもいいと私は思ってるけど管理する側から見ればまだ何とかできると思ってるのかしら? 私たちには上下などなく平等なのに・・・」
「わたしが言うのも何だけどあなたはそれでいいと思う、ほかは知らないけどあなたは間違ったことは言っていない。話し合えば」
きっと変えることができる、と。
「やれやれ、こんな子供に諭されては今まで生きてきた時間が何だったのかなって思ったけど・・・そうよね、変わらないもの、変わるもの、良くも悪くもなのよね。
リーヴリル、念を押すように言うけど神族の暴走は予想以上のことになってるわ、その歪みは手のつけようがないほどにね。っと、どうやらきたみたいね」
話に聞きいっているとプレートを持った人たちが8人が入ってきたところだった。
「いったい何なのだこの空間は? 外から見たときもどのような術を使っていたのかわからなかったが中に入るとさらにわからなくなる。ここまで内と外を遮断する結界など土精霊の加護をもっとも受けているわれら土神族でも不可能だ」
「土属性だけでなくほかの属性も含まれているようです。それが余計に結界を強固にしています。複数の属性で術を構成すると強くになりますが反面反発も多く出るのですが」
茶色の髪と緑色の髪をした男2人をした男性が呟く。
「どうやらこれはこちらの予測したはるか上を行っているようですね」
青色の髪をした女の人がそういいながら近づいてきた。彼女がそうなのか?
「水神族をまとめているメリアです。先に封書で伝えたとうりここに集まった者たちだけで会議を執り行いたいと思います。何か確認することはありますか?」
「確認ねぇ、いろいろあるんだけどそれはこれから説明してくれるんでしょ? だったらさっさとこんな話し合いを終わらせてこれからのことを考えたほうが建設的ね。もっとも、それは私のそばにいる”この子〟のことなのだろうけど」
話が早いとニッコリと笑みを浮かべながら。
「ええそうです。なるほどとても恐ろしいですね。人間族のようですがいろいろなものが混ざり合っていて判断ができません。『救世主』か、はたまた『破壊者』か、これからじっくりと見定める必要がありますね」
「恐ろしい? 面白い子だと思うけどその根拠は?」
ノートリアスが面白いものを見るかのように、メリアは恐ろしいものを見るかのようにこちらをみてくる。面白いとか恐ろしいとかはこんな子供に言うことじゃないと思うけど先ほどの力を見ればそうなるか。別にどうでもいいけどねわたしは。
問題はこの話し合いがどうなるかだけ、別にこだわっているわけではないけどこちらのことを知っていることが私にとっては問題なのだ。神族がどうみるか、敵とみなすか味方とみなすか。
全員が席に座り会議が始まる。地神族、木神族、水神族、闇神族とわたしが中心となった話は光神族のことについてだった。
地神族はノルドとベルグとボルグラット、木神族はフェラウェイとフリーエル、水神族はメリアとユーミトとシュンカ、闇神族はノートリアス、最後にわたし。話は最初から荒いものになった。
「やつらの行動はもはや手に負えぬ、地上世界に我が物顔で干渉しおって! 神と人との境界線を越えてはならぬという不可侵を忘れておる!」
ノルドが語気荒く言い放つ。他のものたちも反論はしない。
「たしかに。そのせいで信仰の力の流れが歪んでおり過剰な力が光神族に流れ込んでいます、それは純粋な思念だけでなく自分勝手な欲望も大きく混ざってます。
健全な信仰とは大きく違う狂信者たちが教本の中身を自分たちの都合の言いように解釈しているという現実。これらをどうにかしなければ封印されている『災いの獣』の封印を解除してしまうかもしれません」
次にユーミト。こちらの話の中の『災いの獣』とはわからなかったがあまりよくない話のようだった。
「確かにその懸念はもっともですが封印を解除するには膨大な思念と犠牲が必要です。経典の中にはそれらについて所在や方法などは抹消されていますしおいそれとは手が出せないようになっていますので大丈夫かと」
メリアが落ち着いた表情で話すがほかはいい顔をしていない。
「だが一部の神の中にはそのことについて調べている者たちもいる。とくに封印と場所に関しては光神族が大きな役割を持っていて情報も多い。もしやつらがすでに確実な情報をつかんでいたらどうするのだ? かつての戦いで生き残ったものはノートリアスを含めわずか8人、一人を除きみなすべて幼子だったのだぞ。封印の方法も失われていると聞く、再びあの悪夢を引き起こされてはこの世界はなくなってしまうのだ!」
ノルドの言葉は荒っぽいままである。それほどに危険ということか。
「ノートリアス、メリア、そなたらはどうなのか? 始まりの神の8人の一人としてまた最高の未来予知者としてこの事態にどう動けばよいのか聞いておきたい。われらの未来はこのまま終焉まで向かうのか? それとも回避できるのか?」
皆が二人を見る。
まずノートリアスが答える。
「残念だけど私から打てる手はないわ。信仰もほぼ失われているから大きく力は失われているし現実世界に干渉できるにも制約が大きすぎる。ある程度の加護を与えることはできるけど火山に水をかけるかのように無力よ。どうしても干渉したいのならまずは光神族の勢力を削がないとはじまらないわ」
「なんと! それでも最高位の神の一人か!」
「無理を言わないで、わたしは一人の神としてここにいるのであって世界を動かせるなんて思ってない、動かすのはいつでも人よ。歴史がそれを証明しているわ」
「ではメリアはどうか、未来予知によって予言が下されたのだろう。それを教えていただきたい」
メリアが答える。
「……残念ながらはっきりとどうすれば終焉を回避できるかどうかではありません。いまだ断片的なものでしかなく可能性が低すぎて具体的なものではありません。
登場人物も必要なものもほとんどわからないのですがひとつだけわかったことは…」
「わかったことは?」
皆が息を呑み言葉を待つ。
メリアがわたしを見る。わかっていたことだがやっぱりそうなのだろうと確信した。
「ここにいる人間族の少年リーヴリル=オギル。この者が中心人物であるということです!」
そう断言した。
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