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第三章 チームお飾りの王太子妃、隣国奪還
23 王都からの伝令
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そして辺境伯の屋敷の庭には、王都より伝令として騎兵隊最速の男であるロニ・ダーレンが到着していた。
「ロニ!! どうしたんだ?! 久しぶりだな。元気だったか?」
ロニを出迎えたのは、丁度訓練を終えたばかりのレガードだった。
「うわぁ~~レガード。おまえ……相変わらず、美形なくせに爽やかで……男の敵だな。笑いかけるな、変な顔してろ。……いや、やめろ。お前の変な顔はなぜか『可愛い~~』とか言ってお姉様方に人気だった!! くっ!! 変な顔も可愛いとか、隙なしかよ!!」
悔しそうなロニに、レガードはいつものように答えた。
「ああ、いつも褒めてくれてありがとう」
「だ・か・ら!! 褒めてねぇ!」
ロニが怒鳴るように言うと、レガードはロニの怒りは流して尋ねた。
「ところでロニ、何かあったのか?」
レガードの問いかけにロニは真剣な顔で答えた。
「ああ。現在、ヌーダ国に滞在中のロウエル元公爵から、クローディア様宛に至急の手紙が届いたんだよ。さらに団長もレナン様に伝えたいことがあるっていうんで、団長の命で、俺が直接クローディア様にロウエル元公爵からの手紙と、団長の手紙を届けることになったんだ」
そして今後はお道化た顔で言った。
「まぁ、ついでに久しぶりにお前の嫌味なほどに整った顔も拝んでやろうと思ってな。ああ、あと、第五部隊の隊長から言付けだ。『何かあったらすぐに駆けつけてやるから暴れて来い』だと。まぁ、団長からの通達で、騎士団は今、第三、第四、第五、騎兵隊全て、すぐに駆けつけられるように準備してる。って……お前、今、愛しのクローディア様の護衛だよな? 三部隊と騎兵隊全部派遣準備って……今回の任務どれだけ危険に晒されてるわけ?」
ロニの言葉に、レガードは胸を張って答えた。
「すでに危険はあったが、クローディア様は、華麗に知恵と勇気で乗り越えられた。だが……あの方の周りには……危険が絶えない。団長が準備してくれているのなら有難い」
ロニは眉を寄せると、レガードを見ながら言った。
「すでに危険があったのか?! まぁ~副団長と、お前が護衛してるってだけでも訳ありっていうのはわかるけどな。陛下も今回の件はレナン様に一任してるって言ってらしいからな。クローディア様とレナン様に会えるか? 直接手紙を渡すように言われているんだ」
ロニの問いかけに、レガードは首を横に振りながら答えた。
「生憎と、クローディア様もブラッド殿も今は不在だ」
ロニは、眉を下げながら言った。
「不在かぁ~タイミング悪かったな……じゃあ、待たせてもらう。どっちらにしても俺はこのままクローディア様に付きそうことになったからな」
「そうなのか?」
レガードの嬉しそうな問いかけに、ロニは力強く頷きながら答えた。
「ああ。レナン様から騎士団派遣の要請があっても、一般人じゃ国境越えは荷が重いだろ? だから俺が待機することになった」
レガードは嬉しそうに笑いながら言った。
「そうか、ロニがいてくれるなら心強いな」
「お、おお。まぁ、出来ることをするさ。あ、何度も言うが俺の隣にいる時、お前はそんないい顔で笑うな。さっき馬小屋からエントランスまで案内してくれた女の子……可愛かったんだ。ここに来るまでにも数人女の子を見たが、この屋敷の女の子は可愛い子が多い気がする。レガードみたいな男が笑顔でうろついていたら、女の子の視界に俺が映らなくなるからな。むしろ袋をかぶれ!!」
ロニの言葉に、レガードは困ったように答えた。
「ロニ、こちらも何度も言うが、袋をかぶったら空気が薄くなるし、視界が悪くなるだろ?」
「レガードはそれくらいの負荷があって丁度いいんだよ」
レガードは息を吐くと、ロニの地面に置いていた荷物を担いで言った。
「とにかく、ずっと馬を飛ばして疲れただろう。休めるところに案内するから。お腹は空いていないか?」
するとロニが不機嫌そうに言った。
「あ~~もう!! さらりとそういうカッコイイことするなよ!! ……お腹空きました」
「はいはい。ほら、行こう、ロニ。後で厨房で何か貰えないか聞いてみる」
またしても微笑むレガードに、ロニが「くっ……優しい!! お願いします」と言いながらレガードについて歩いたのだった。
レガードはロニの持ってきた知らせは気になったが、自分が先に内容を見る訳にはいかないので、とにかく同僚を休ませることにしたのだった。
「ロニ!! どうしたんだ?! 久しぶりだな。元気だったか?」
ロニを出迎えたのは、丁度訓練を終えたばかりのレガードだった。
「うわぁ~~レガード。おまえ……相変わらず、美形なくせに爽やかで……男の敵だな。笑いかけるな、変な顔してろ。……いや、やめろ。お前の変な顔はなぜか『可愛い~~』とか言ってお姉様方に人気だった!! くっ!! 変な顔も可愛いとか、隙なしかよ!!」
悔しそうなロニに、レガードはいつものように答えた。
「ああ、いつも褒めてくれてありがとう」
「だ・か・ら!! 褒めてねぇ!」
ロニが怒鳴るように言うと、レガードはロニの怒りは流して尋ねた。
「ところでロニ、何かあったのか?」
レガードの問いかけにロニは真剣な顔で答えた。
「ああ。現在、ヌーダ国に滞在中のロウエル元公爵から、クローディア様宛に至急の手紙が届いたんだよ。さらに団長もレナン様に伝えたいことがあるっていうんで、団長の命で、俺が直接クローディア様にロウエル元公爵からの手紙と、団長の手紙を届けることになったんだ」
そして今後はお道化た顔で言った。
「まぁ、ついでに久しぶりにお前の嫌味なほどに整った顔も拝んでやろうと思ってな。ああ、あと、第五部隊の隊長から言付けだ。『何かあったらすぐに駆けつけてやるから暴れて来い』だと。まぁ、団長からの通達で、騎士団は今、第三、第四、第五、騎兵隊全て、すぐに駆けつけられるように準備してる。って……お前、今、愛しのクローディア様の護衛だよな? 三部隊と騎兵隊全部派遣準備って……今回の任務どれだけ危険に晒されてるわけ?」
ロニの言葉に、レガードは胸を張って答えた。
「すでに危険はあったが、クローディア様は、華麗に知恵と勇気で乗り越えられた。だが……あの方の周りには……危険が絶えない。団長が準備してくれているのなら有難い」
ロニは眉を寄せると、レガードを見ながら言った。
「すでに危険があったのか?! まぁ~副団長と、お前が護衛してるってだけでも訳ありっていうのはわかるけどな。陛下も今回の件はレナン様に一任してるって言ってらしいからな。クローディア様とレナン様に会えるか? 直接手紙を渡すように言われているんだ」
ロニの問いかけに、レガードは首を横に振りながら答えた。
「生憎と、クローディア様もブラッド殿も今は不在だ」
ロニは、眉を下げながら言った。
「不在かぁ~タイミング悪かったな……じゃあ、待たせてもらう。どっちらにしても俺はこのままクローディア様に付きそうことになったからな」
「そうなのか?」
レガードの嬉しそうな問いかけに、ロニは力強く頷きながら答えた。
「ああ。レナン様から騎士団派遣の要請があっても、一般人じゃ国境越えは荷が重いだろ? だから俺が待機することになった」
レガードは嬉しそうに笑いながら言った。
「そうか、ロニがいてくれるなら心強いな」
「お、おお。まぁ、出来ることをするさ。あ、何度も言うが俺の隣にいる時、お前はそんないい顔で笑うな。さっき馬小屋からエントランスまで案内してくれた女の子……可愛かったんだ。ここに来るまでにも数人女の子を見たが、この屋敷の女の子は可愛い子が多い気がする。レガードみたいな男が笑顔でうろついていたら、女の子の視界に俺が映らなくなるからな。むしろ袋をかぶれ!!」
ロニの言葉に、レガードは困ったように答えた。
「ロニ、こちらも何度も言うが、袋をかぶったら空気が薄くなるし、視界が悪くなるだろ?」
「レガードはそれくらいの負荷があって丁度いいんだよ」
レガードは息を吐くと、ロニの地面に置いていた荷物を担いで言った。
「とにかく、ずっと馬を飛ばして疲れただろう。休めるところに案内するから。お腹は空いていないか?」
するとロニが不機嫌そうに言った。
「あ~~もう!! さらりとそういうカッコイイことするなよ!! ……お腹空きました」
「はいはい。ほら、行こう、ロニ。後で厨房で何か貰えないか聞いてみる」
またしても微笑むレガードに、ロニが「くっ……優しい!! お願いします」と言いながらレガードについて歩いたのだった。
レガードはロニの持ってきた知らせは気になったが、自分が先に内容を見る訳にはいかないので、とにかく同僚を休ませることにしたのだった。
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