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12 クリストフside3
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父上からベルナデットの王妃教育を早める許可をもらい、
アトルワ公爵には、父上から進言してくれるという約束も取り付けた。
拠点も私の執務室と私室の中間くらいに準備することが決まり、
教師陣も母上が手配してくれた。
マナーや政治は母上が直接指導するらしい。
私とのお茶の時間も確保できるように各方面に根回しも済み、
エリックの復帰はロベールから伝えることになっている。
すべての準備が整った。
そして、アトルワ兄妹のお茶の時間に公爵家に到着することができた。
サロンで、ベルナデットを待っていた。これまで、いつもベルナデットの方から
会いに来ていたので、私がベルナデットを待つのは初めてだった。
サロンに入って来たベルナデットは、またエリックと手を繋いでいた。
その光景をみて、イライラしている自分に気付いた。
エリックとベルナデットを引き離したくて、庭に連れ出すことに成功した。
二人きりにはなったが、何を話せばいいのかわからなかった。
いつもは、ベルナデット一方的に話しており、私は相槌を打つだけで良かった。
さらに、いつも腕に身体を寄せてくれるベルナデットが自分から離れて歩く姿に胸が痛んだ。
とりあえず、関係改善のためにも会話をすることにした。
「ベルナデット、座りませんか。」
「はい。」
先程のエリックとの距離を思い出してイライラした。こんな感情は初めてだった。
彼女は1メートルほど離れて座っている。話さえも気軽にできない距離だ。
(これが、今のベルナデットの私への距離か・・・。遠いな。)
自分から近づこうかとも思ったが、ベルナデットに不快感を持たれるのも
怖かったので、彼女に委ねることにした。
結果。50㎝くらい離れていた。
エリックとの距離はほぼなかったように思えるが、私とも距離は50㎝。
以前は煩わしいと思っていた彼女との距離感が懐かしくなった。
だが、今日の目的は会話なので妥協することにした。
彼女から話をし出すとは思えなかったので、彼女との距離に少しイライラしていた私は前置きなしに話始めた。
「ねぇ、ベルナデット、何があったのですか?」
政治的な混乱を避けるために秘匿とされていたことは仕方ないが、
ここには2人しかいない。
記憶を無くしているという大切なことは本人の口から聞きたかった。
「ど・・どうしてですか?」
いつも高圧的なベルナデットの困った顔があまりにも可愛くて、先程までのイライラはいつの間にか消え失せてしまっていた。
こんな可愛いベルナデットを見るのは初めてで可愛くてつい意地悪をしたくなった。
「質問に質問で返すのは感心しませんね。」
「申し訳ありません。」
謝ってくるベルナデットなど、貴重すぎて、可愛くてどうしようもなかった。
だが、これ以上いじめるのも可哀そうになり、話しやすいように助け船をだすことにした。
「謝って欲しい訳ではありません。では、質問をかえます。突然、私の事を『殿下』と呼びだしたのはなぜですか?」
「え?」
「呼び方です。なぜですか?」
「それは・・もう7歳なので、体裁が・・。」
(ここまでしても、私には話をしてもらえないのか・・。)
話をしてもらえないことが、悲しくて、放置していた4ヶ月を呪いたくなった。
「体裁ね・・。では、2人の時は今まで通りでいいですよ。」
「今まで通り・・。」
やけになり、ベルナデットの反応を見ることにした。
「そう。もちろんわかりますよね?」
「・・・・・・。」
一人で百面相を始めたベルナデットが可愛くて、自分への信頼など、どうでも良くなってきた。
(もう一度、出会いからやり直すか・・)
そう決めた途端、目の前の女の子の様子を観察することに集中した。
必死に取り繕っている様子が可愛くて、微笑ましくて、抱きしめたくなるのを必死で堪えた。
「ぷっ・・。あはは。す、すみません。あはは。」
「え?え?殿下?」
気が付くと、大声で笑っていた。
ベルナデットは驚いていたが、それさえも可愛くて笑いが止まらなかった。
それからすぐにベルナデットが記憶を無くしたことを知っていることを教えてあげると、彼女はほっとしていたようだった。
可愛くて、抱きしめたいと思っていると、突然彼女に真剣な瞳で見つめられた。
先程の可愛いとは違って、美しい様子に目を奪われて動けなくなった。
「殿下、お兄様からお聞きしました。これまでの数々のご無礼をお許し下さい。」
「君が謝りたいというのなら、謝罪を受け入れます。」
「ありがとうございます。」
美しい顔が一変して、花が咲いたような可憐な笑顔になった。
(あ・・私は彼女が好きなのだな・・・。)
初めて会った時に一目惚れをしたと思っていたが、あれとは違う身体中に電流が走ったかのような、まるで、彼女に吸い寄せられるような抗い難い感覚が全身に走った。
「ふふふ。本当に別人と話をしてるみたいですね。」
そして、彼女の両手を胸の前で包み込んだ。
彼女に触れたくて触れたくて押さえられそうもなかったが、抱きしめたりすると、まだ彼女は困るだろうということはわかった。
彼女との距離を縮めたくて、方法を考えた。そして、思いついた。
「ねぇ、私のことは、クリスって呼んでくれませんか?君のことはベルって呼んでもいいですか。」
名前で呼ばれたいと思った。いつもクリストフ殿下と呼ばれているので、せめて愛称で呼びあいたいと願った。
「わかりました。クリスですね。」
「えっ!」
「え?」
(クリス?クリス?!)
愛称で呼んでもらいたいとは思っていたが、実際に呼んでもらうとその破壊力で眩暈がしそうだった。
(嬉しい、けど恥ずかしい。)
「いえ、すみません。素直に呼んでもらえるとは思わなくて。てっきり、殿下をつけられると思いまして。」
「あ!!申し訳ありません。クリス殿下。」
気が動転して余計なことを言ってしまって後悔した。
普段ならもっと思慮深く発言するように気を付けているが、ベルナデットからの名前呼びにすべての理性が吹き飛んでしまった。
もう遅いとは思うが、自分でも笑えるくらい必死に弁解した。
「いや、クリスでいいですよ。殿下と呼ばれることが多いので、私という存在は
この世にいないのではないかと思うことがあるのです。ですから婚約者にはせめて、
私個人を見て欲しいとおもうのですが、いかがでしょうか?」
「なるほど。確かに殿下は、王子様ではありますが、
クリストフ様という個人でもありますよね。
では、せめてクリス様と呼ばせて頂きますね。」
その言葉が嬉しくて、泣きそうになる。
「ベルと婚約してから、3年は経ちますが、初めてあなたと話をした気がしますね。」
「すみません。」
絶対にベルを離すわけにはいかなかった。誰にも渡したくなかった。毎日でも会いたかった。
彼女の退路を断つことに全力を尽くすことにした。
城に通うことを伝えると案の定ベルはオロオロしていた。
そんなベルの手をそっと握ると手が冷たくなっていたので、部屋に戻ることにした。
ベルは驚いていたが、適当な言い訳をするとそれに納得したようだった。
そんなところにも可愛さがこみあげてくる。
ベルは繋いだ手を離そうとはしなかったので、嬉しくなった。
ベルと手をつないで、ローズガーデンのバラの話をしながら、サロンに戻っている
途中、ベルが不思議そうに尋ねてきた。
「ちなみにクリス様。以前の私はなんとお呼びしていたのですか?」
「知りたいですか?」
クリストフ殿下と呼ばれていたので隠すことはないが、ふといたずらを思いついた。
「はい。」
「ん~どうしても知りたいですか?」
思いっきり意味深な表情を作って、ベルを見つめると、彼女は案の定、困った様子を見せた。
ベルの困った顔はすごく可愛くて見たくなってしまう。
「いえ。いいです。遠慮しておきます。」
(あ、そうだ。結婚したら様も付けずに、クリスと呼んでもらおう。)
「まぁ、もう少し大人になったら、、ね。」
「いえ。本当に、遠慮しておきます。」
帰りの馬車の中で、真剣な顔のロベールに「何があったのですか?」と聞かれた。
私の見たこともない笑顔で上機嫌な様子に怖くなったとのこと。
ん~失礼じゃないかな?
アトルワ公爵には、父上から進言してくれるという約束も取り付けた。
拠点も私の執務室と私室の中間くらいに準備することが決まり、
教師陣も母上が手配してくれた。
マナーや政治は母上が直接指導するらしい。
私とのお茶の時間も確保できるように各方面に根回しも済み、
エリックの復帰はロベールから伝えることになっている。
すべての準備が整った。
そして、アトルワ兄妹のお茶の時間に公爵家に到着することができた。
サロンで、ベルナデットを待っていた。これまで、いつもベルナデットの方から
会いに来ていたので、私がベルナデットを待つのは初めてだった。
サロンに入って来たベルナデットは、またエリックと手を繋いでいた。
その光景をみて、イライラしている自分に気付いた。
エリックとベルナデットを引き離したくて、庭に連れ出すことに成功した。
二人きりにはなったが、何を話せばいいのかわからなかった。
いつもは、ベルナデット一方的に話しており、私は相槌を打つだけで良かった。
さらに、いつも腕に身体を寄せてくれるベルナデットが自分から離れて歩く姿に胸が痛んだ。
とりあえず、関係改善のためにも会話をすることにした。
「ベルナデット、座りませんか。」
「はい。」
先程のエリックとの距離を思い出してイライラした。こんな感情は初めてだった。
彼女は1メートルほど離れて座っている。話さえも気軽にできない距離だ。
(これが、今のベルナデットの私への距離か・・・。遠いな。)
自分から近づこうかとも思ったが、ベルナデットに不快感を持たれるのも
怖かったので、彼女に委ねることにした。
結果。50㎝くらい離れていた。
エリックとの距離はほぼなかったように思えるが、私とも距離は50㎝。
以前は煩わしいと思っていた彼女との距離感が懐かしくなった。
だが、今日の目的は会話なので妥協することにした。
彼女から話をし出すとは思えなかったので、彼女との距離に少しイライラしていた私は前置きなしに話始めた。
「ねぇ、ベルナデット、何があったのですか?」
政治的な混乱を避けるために秘匿とされていたことは仕方ないが、
ここには2人しかいない。
記憶を無くしているという大切なことは本人の口から聞きたかった。
「ど・・どうしてですか?」
いつも高圧的なベルナデットの困った顔があまりにも可愛くて、先程までのイライラはいつの間にか消え失せてしまっていた。
こんな可愛いベルナデットを見るのは初めてで可愛くてつい意地悪をしたくなった。
「質問に質問で返すのは感心しませんね。」
「申し訳ありません。」
謝ってくるベルナデットなど、貴重すぎて、可愛くてどうしようもなかった。
だが、これ以上いじめるのも可哀そうになり、話しやすいように助け船をだすことにした。
「謝って欲しい訳ではありません。では、質問をかえます。突然、私の事を『殿下』と呼びだしたのはなぜですか?」
「え?」
「呼び方です。なぜですか?」
「それは・・もう7歳なので、体裁が・・。」
(ここまでしても、私には話をしてもらえないのか・・。)
話をしてもらえないことが、悲しくて、放置していた4ヶ月を呪いたくなった。
「体裁ね・・。では、2人の時は今まで通りでいいですよ。」
「今まで通り・・。」
やけになり、ベルナデットの反応を見ることにした。
「そう。もちろんわかりますよね?」
「・・・・・・。」
一人で百面相を始めたベルナデットが可愛くて、自分への信頼など、どうでも良くなってきた。
(もう一度、出会いからやり直すか・・)
そう決めた途端、目の前の女の子の様子を観察することに集中した。
必死に取り繕っている様子が可愛くて、微笑ましくて、抱きしめたくなるのを必死で堪えた。
「ぷっ・・。あはは。す、すみません。あはは。」
「え?え?殿下?」
気が付くと、大声で笑っていた。
ベルナデットは驚いていたが、それさえも可愛くて笑いが止まらなかった。
それからすぐにベルナデットが記憶を無くしたことを知っていることを教えてあげると、彼女はほっとしていたようだった。
可愛くて、抱きしめたいと思っていると、突然彼女に真剣な瞳で見つめられた。
先程の可愛いとは違って、美しい様子に目を奪われて動けなくなった。
「殿下、お兄様からお聞きしました。これまでの数々のご無礼をお許し下さい。」
「君が謝りたいというのなら、謝罪を受け入れます。」
「ありがとうございます。」
美しい顔が一変して、花が咲いたような可憐な笑顔になった。
(あ・・私は彼女が好きなのだな・・・。)
初めて会った時に一目惚れをしたと思っていたが、あれとは違う身体中に電流が走ったかのような、まるで、彼女に吸い寄せられるような抗い難い感覚が全身に走った。
「ふふふ。本当に別人と話をしてるみたいですね。」
そして、彼女の両手を胸の前で包み込んだ。
彼女に触れたくて触れたくて押さえられそうもなかったが、抱きしめたりすると、まだ彼女は困るだろうということはわかった。
彼女との距離を縮めたくて、方法を考えた。そして、思いついた。
「ねぇ、私のことは、クリスって呼んでくれませんか?君のことはベルって呼んでもいいですか。」
名前で呼ばれたいと思った。いつもクリストフ殿下と呼ばれているので、せめて愛称で呼びあいたいと願った。
「わかりました。クリスですね。」
「えっ!」
「え?」
(クリス?クリス?!)
愛称で呼んでもらいたいとは思っていたが、実際に呼んでもらうとその破壊力で眩暈がしそうだった。
(嬉しい、けど恥ずかしい。)
「いえ、すみません。素直に呼んでもらえるとは思わなくて。てっきり、殿下をつけられると思いまして。」
「あ!!申し訳ありません。クリス殿下。」
気が動転して余計なことを言ってしまって後悔した。
普段ならもっと思慮深く発言するように気を付けているが、ベルナデットからの名前呼びにすべての理性が吹き飛んでしまった。
もう遅いとは思うが、自分でも笑えるくらい必死に弁解した。
「いや、クリスでいいですよ。殿下と呼ばれることが多いので、私という存在は
この世にいないのではないかと思うことがあるのです。ですから婚約者にはせめて、
私個人を見て欲しいとおもうのですが、いかがでしょうか?」
「なるほど。確かに殿下は、王子様ではありますが、
クリストフ様という個人でもありますよね。
では、せめてクリス様と呼ばせて頂きますね。」
その言葉が嬉しくて、泣きそうになる。
「ベルと婚約してから、3年は経ちますが、初めてあなたと話をした気がしますね。」
「すみません。」
絶対にベルを離すわけにはいかなかった。誰にも渡したくなかった。毎日でも会いたかった。
彼女の退路を断つことに全力を尽くすことにした。
城に通うことを伝えると案の定ベルはオロオロしていた。
そんなベルの手をそっと握ると手が冷たくなっていたので、部屋に戻ることにした。
ベルは驚いていたが、適当な言い訳をするとそれに納得したようだった。
そんなところにも可愛さがこみあげてくる。
ベルは繋いだ手を離そうとはしなかったので、嬉しくなった。
ベルと手をつないで、ローズガーデンのバラの話をしながら、サロンに戻っている
途中、ベルが不思議そうに尋ねてきた。
「ちなみにクリス様。以前の私はなんとお呼びしていたのですか?」
「知りたいですか?」
クリストフ殿下と呼ばれていたので隠すことはないが、ふといたずらを思いついた。
「はい。」
「ん~どうしても知りたいですか?」
思いっきり意味深な表情を作って、ベルを見つめると、彼女は案の定、困った様子を見せた。
ベルの困った顔はすごく可愛くて見たくなってしまう。
「いえ。いいです。遠慮しておきます。」
(あ、そうだ。結婚したら様も付けずに、クリスと呼んでもらおう。)
「まぁ、もう少し大人になったら、、ね。」
「いえ。本当に、遠慮しておきます。」
帰りの馬車の中で、真剣な顔のロベールに「何があったのですか?」と聞かれた。
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ん~失礼じゃないかな?
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