逆転生令嬢No. 1目指す。

イリーナsid

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イリーナsid

「働け！働いて金を持ってこい！」

「あんたを産んだんだから恩返しでもしなさいよ！！」

と私をいつも殴る。

両親は働かない、お酒を飲みタバコを吸う。

子供に対しても暴力で解決しようとするまさしくクズだった。

だから働くしかなかった。

たまたま応募した公爵家のメイドは、破格な待遇でなおかつ、チャンスがあるかもしれないとワクワクした。

チャンスとは公爵家の娘が王子と婚約したと町の噂で聞いたので、もしかしたら自分が婚約できるんじゃないかと。

そーすれば、親にもう縁を切れる。

両親と縁を切れれば、もう殴られなくて済む。

暴言も聞かなくてよくなると。

おまけにお金は全部わたしのもの！

シャルドネをハマらせれば、私の未来が明るくなるわ。

そのため、まず両親と仲が良くないディアーネをターゲートにした。

自分と同じ両親に愛されてない話や、誕生日にケーキを作って渡してみたりと簡単な事から始めた。

年も近く、子供だから簡単に心を開いていった。

いつしか、ディアーネは私をお姉ちゃんと慕い出した。

本当は、こんなワガママで苦労も知らないやつにお姉ちゃんなんて虫酸が走った。

あたしの気持ちなんてわかるわけないじゃないの！

金もある、暴力も受けないのに幸せじゃありませんって態度が腹がたつが我慢した。

計画は日々成功していった。

徐々に、徐々に進めていこうと。

そしてディアーネと交流を深めて三年後、私は賭けに出た。

「それでは、お嬢様が来るまでお待ちくださいね！」

いつものようにシャルドネが屋敷に遊びにきていた。

ディアーネは何かにつけてシャルドネを呼び出し、構ってもらおうと一生懸命だった。