逆転生令嬢No. 1目指す。

にあ

文字の大きさ
上 下
6 / 24
イリーナsid

6

しおりを挟む
「君は、あのわがまま姫の面倒を押し付けられているが、大丈夫なのかい?」

とシャルドネが聞いてきた。

「いえ!お嬢様は、素直ではないんです。寂しいからこそ、相手にしてくれる方が居なくなればますます酷くなります。私は、いつも仲良くさせていただき、妹みたいに可愛がっております。」

とにっこり答えた。

ここで、露骨に悪口を言ってしまったら私の株が下がるわ。

徐々にでいいから心を開いてもらわないと。

慎重に、慎重にシャルドネの心を開き愚痴をニコニコ聞いていた。

本当はあんたの話なんて聞きたくないのよ。

愚痴ばっかり聞く身にもなればいいのに。

会いたくないなら、親に言われても無視すればいいのに。

心の中の思っていることは口には言わないでニコニコしていた。

そして、2年後チャンスはきた。

「君の休みはいつなんだい?」

とシャルドネが口を開いた。

「明後日が私のお休みです。どうかなさったんでしょうか?」

「城下町で、君の好きなお店を教えてくれるかい?よければご一緒に。」

よし!と内心ニヤリと笑ったが、ここで考えた。

「申し訳ございません。殿下は私のお嬢様と婚約者の身です。そんな方と、ご一緒にお出かけなんてできません。」

断っておくのが今はいいと。

相手から誘われても簡単についていくと簡単な女だと思われたら面倒だ。

王子とかしてるんだから、嫌でも異性が話しかけてくる状態なんでしょうね。

顔は残念だけど、肩書きが素敵。

「どうしてなんだい!僕は、君を」

と言いかけた時に私は目を合わせて

「勘違いじゃないんですよね。私、殿下をお慕いしております。ですが、お嬢様にバレてしまったら私何をされるかわかりません。」

とディアーネに今バレたら面倒だと意味を含めて話した。

今、ホイホイあげてもダメ。

餌は徐々にあげないと。

あと少しで私の野望が叶う。

このシャルドネを落とせば、私の思いのままだわ。

ディアーネが来る前にシャルドネに私はキスをした。

しおりを挟む

処理中です...