俺のからだ、音で躾けられてます――宮廷演奏家の甘すぎる日々

もにもに子

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第五章~アルマンの所有物~

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カツ――、カツ――。

ハイヒールの音が、廊下に吸い込まれていく。

ロロは、首輪のチェーンを引かれるままに、ついに部屋の外へと出てしまった。

廊下には、ほんの数人の使用人たちが控えていた。

皆、頭を垂れ、視線は合わせない――けれど、それでも。
ロロには、すべての目が自分に注がれているように感じられた。

淫靡なドレス。
透ける布越しに、胸の薔薇珠がぷるりと揺れ、脚のあいだからは薄布ごしにヴィトラリスの形すらうっすらと浮かび上がっていた。

「……っ!」

ロロは思わず立ち止まり、両腕で自分の身体をぎゅっと抱きしめた。

胸を隠し、腰を覆い、必死で自分を包み込もうとする。

「恥ずかしい……いや……っ」

うつむいたまま、耳まで真っ赤になっていた。

そんなロロの姿を、アルマンはおかしそうに笑う。

「……ふふ。かわいいね、ロロ。でもね」

そう言うと、すいっと指揮棒を振った。

そして――ヴンと軽やかな音が響くと、次の瞬間。

「ひっ……♡ あああぁっ……♡♡♡」

ロロの身体が、びくん、と跳ねた。

胸のラミュールがぴくぴくと吸いつき、ちゅう、と乳首を吸い上げる。

ヴィトラリスは中でぬるりと動き、螺旋が奥を押し広げ、震える粘膜をくすぐった。

「やっ……あっ……っ♡ いや、あああっ♡♡♡」

ロロはその場に崩れ落ち、カツン、とハイヒールの音を残して座り込んだ。

床に膝をつき、脚をすぼめ、荒く喘ぐ。
頬は火がついたように赤く、涎が口元にこぼれ、目は涙で濡れている。

けれど、そんなロロを、アルマンはやさしく、しかししっかりと見下ろして言った。

「言うことをきかないと……お仕置きだよ、ロロ」

微笑みは、やさしい支配者のものだった。

ロロの脚が震える。腰が疼く。
また、身体が熱くなる。

そしてロロは、甘く、とろけるように――震える指先で、もう一度、身体を抱いた。
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