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第十章~甘く熟した果実~
④
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足音を忍ばせ、アルマンがゆっくりとロロに近づく。
吊られたままのロロは、まだ先ほどの快感の余韻に身を委ねていた。
白い喉が小さく上下し、肩が浅く波打つ。
アルマンは目の前まで来ると、何の前触れもなく両方の乳首を指先で摘まんだ。
「……ここにも蜜腺を植えてあげたんだ」
低く甘い声が、耳の奥まで染み込んでくる。
「っ……そんな……っ……」
反射的に身をくねらせるが、拘束がそれを許さない。
乳首を挟む指先が、じわりと熱を帯びていく。
その熱に引き出されるように、ロロの吐息は甘く濁った。
指がわずかにひねられた瞬間――ぴゅっ、と小さな飛沫が弧を描いた。
「あ……あぁっ……!」
乳首の先からこぼれた透明な蜜が、アルマンの指先を濡らす。
「ここから蜜が出てきたら……どうなるかわかるかな?」
アルマンはわざと間を置き、視線でロロの瞳を捕らえる。
「……シリルが、その蜜を舐める。舌で何度も、何度も。蜜が尽きない限り……いや、尽きたって、きっと彼は求め続けるだろうね」
ロロの瞳がわずかに揺れる。
頭の中に、あまりにも生々しい光景が浮かび上がった。
――シリルの唇が乳首を包み込み、舌先が蜜を探る。
甘い吐息を漏らしながら吸われ、溢れた蜜が彼の唇を濡らす。
そして彼は、それを味わい尽くすようにさらに強く吸い上げて――。
「そして……」
アルマンの声がさらに低くなる。
「蜜を飲み尽くしても、また溢れる。きみの身体は止まらない。絶頂しても、泣いても、シリルはここにむしゃぶりつく。それは延々と続く……」
想像の中のシリルが、笑みを浮かべながら乳首を吸い続ける。
その感触までが、まるで現実のように鮮やかに感じられてしまう。
「や……ぁ……っ……」
ロロの乳首がぴくんっと大きく跳ねた。
その動きを見て、アルマンはゆるく口角を上げる。
「ほら……想像しただけで、もうこんなに素直になってる」
吊られたままのロロは、まだ先ほどの快感の余韻に身を委ねていた。
白い喉が小さく上下し、肩が浅く波打つ。
アルマンは目の前まで来ると、何の前触れもなく両方の乳首を指先で摘まんだ。
「……ここにも蜜腺を植えてあげたんだ」
低く甘い声が、耳の奥まで染み込んでくる。
「っ……そんな……っ……」
反射的に身をくねらせるが、拘束がそれを許さない。
乳首を挟む指先が、じわりと熱を帯びていく。
その熱に引き出されるように、ロロの吐息は甘く濁った。
指がわずかにひねられた瞬間――ぴゅっ、と小さな飛沫が弧を描いた。
「あ……あぁっ……!」
乳首の先からこぼれた透明な蜜が、アルマンの指先を濡らす。
「ここから蜜が出てきたら……どうなるかわかるかな?」
アルマンはわざと間を置き、視線でロロの瞳を捕らえる。
「……シリルが、その蜜を舐める。舌で何度も、何度も。蜜が尽きない限り……いや、尽きたって、きっと彼は求め続けるだろうね」
ロロの瞳がわずかに揺れる。
頭の中に、あまりにも生々しい光景が浮かび上がった。
――シリルの唇が乳首を包み込み、舌先が蜜を探る。
甘い吐息を漏らしながら吸われ、溢れた蜜が彼の唇を濡らす。
そして彼は、それを味わい尽くすようにさらに強く吸い上げて――。
「そして……」
アルマンの声がさらに低くなる。
「蜜を飲み尽くしても、また溢れる。きみの身体は止まらない。絶頂しても、泣いても、シリルはここにむしゃぶりつく。それは延々と続く……」
想像の中のシリルが、笑みを浮かべながら乳首を吸い続ける。
その感触までが、まるで現実のように鮮やかに感じられてしまう。
「や……ぁ……っ……」
ロロの乳首がぴくんっと大きく跳ねた。
その動きを見て、アルマンはゆるく口角を上げる。
「ほら……想像しただけで、もうこんなに素直になってる」
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