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「……ああ。もう、お部屋から一歩も出たくありませんわ。ヴァルハイト公爵、あの方は人間ではなく、愛を燃料に動く魔導人形か何かなのではありませんこと!?」
二人きりの自給自足生活も六日目。私はベッドの天蓋を見上げながら、震える声で独り言を漏らしていました。
昨夜のワインセラーでの「熟成された愛」のせいで、私の体力はマイナス。もはや指一本動かすのも億劫ですが、今日を乗り切れば、明日にはリタたちが帰ってきます。
(最後のリベンジですわ、クロエル! 泣いても笑っても、今日がアッシュ様を絶望させる最後のチャンス……。今日の舞台は、この屋敷が誇る広大な『大バラ園』ですわ! この炎天下の中、すべてのバラの剪定(せんてい)を一人で命じれば、流石の公爵様も『もうお前とはやっていけん!』とキレるに違いありませんわ!!)
私は最後の手札を切り、日傘を片手に、灼熱の太陽が照りつける庭園へとアッシュ様を呼び出しました。
そこには、既にシャツの袖を捲り、鋭い剪定バサミを手にしたアッシュ様が立っていました。
流れる汗が首筋を伝い、陽光に反射する銀髪が眩しすぎて、直視するだけでこちらの理性が溶けそうです。
「待っていたぞ、クロエル。今日はバラの手入れか。……ふむ、君のように美しい花を守るためなら、棘に刺されることなど、私には至上の喜びだがな」
「あら、アッシュ様。ご機嫌よう。……ふん、その余裕、いつまで保てるかしら! いいですか、今日中にこの数千本あるバラを、私の指示通りに一本残らず剪定なさい! あなたが汗まみれで泥に汚れ、棘に刺されて無様に悶える姿を、私は日陰から冷たいジュースを飲みながら優雅に見物させていただきますわ!」
(よしっ! 炎天下の重労働を強いて、自分だけ涼む……これぞ、この世の終わりを告げる悪女の振る舞いですわ! さあ、暑さにやられて私を呪いなさい!)
アッシュ様が、おもむろに首元のボタンを外し、胸元を大きくはだけさせました。
荒い呼吸と共に上下する胸板、そして汗でシャツが肌に張り付くその姿……。……あら、今すぐその汗を拭ってあげたい……なんて思っている暇はありませんわ!
――ググッ。
喉の奥で、真夏の太陽よりも熱い「本音」が炸裂しました。
チョーカーの紫色の光が、咲き乱れる真紅のバラよりも鮮やかに、情熱的な輝きを放ちます。
「……冷たいジュースを飲みながら優雅に見物させていただきますわ! ……なんて、本当は、太陽の下で汗を流して働くあなたの、その雄々しい肉体美に、私、正気を失いそうですの!! あなたのその汗の一滴一滴が、私への愛の結晶に見えて、全部集めて瓶に詰めて宝物にしたいんですのよ!! さあ、アッシュ様! 剪定なんてどうでもいいわ! その熱い身体で私を抱きしめて、このバラたちも嫉妬するくらいの情熱で、私を真っ赤に染め上げてちょうだい!!」
「「…………」」
アッシュ様が、剪定バサミをカタリと地面に落としました。
彼の瞳は、もはや理性の色が消失し、獲物を一瞬で仕留める野獣のような、昏(くら)い情熱に満ち溢れています。
(あああああ! また! 私の口が、アッシュ様の『本能・解禁ボタン』を全力で押し込んでしまいましたわ!!)
「……宝物にする、か。……そんなまどろっこしいことは必要ないな。……今ここで、私の熱をすべて君に直接注ぎ込んでやろう」
アッシュ様の手が、日傘を持つ私の手首を掴み、そのままバラのアーチの影へと私を押し込みました。
周囲は甘いバラの香りと、彼の放つ強烈な雄の香りが混ざり合い、呼吸をするだけで頭がクラクラします。
「……クロエル。君がそこまで望むなら、バラの剪定など後回しだ。……今、ここで、私という名の棘で、君の心を一生物の傷をつけてでも、独占させてもらおうか」
「ひ、ひぃいいいい! 独占なんて……っ、私はただの……っ!」
――ググッ。
「……ただの……っ、……なんて、本当は、今すぐ私の服なんて脱ぎ捨てて、このバラ園で一番美しい花として、あなたに摘み取られたいんですの!! アッシュ様、誰かに見られるかもしれないというスリルさえ、今の私には最高のスパイスですわ!! さあ、早く私をあなたの腕の中で、ぐちゃぐちゃに愛でてちょうだい!!」
「…………っ、……承知した。……誰にも見せんよ。……君のその『真実』は、このバラたちと私だけの秘密だ」
アッシュ様は、私の唇を塞ぐように、深く、熱く、そして甘い「収穫」を開始しました。
(終わりましたわ……。暑さで追い出すはずが、バラ園を『特大の情熱の舞台』に変えてしまいましたわーーー!!)
私の悪女への返り咲きは、またしても華麗な「真夏のバラ園での秘め事」によって阻止され。
いよいよ明日、リタたちが帰ってくるというのに、私の身体も心も、アッシュ様の愛という名の棘で、一分一秒たりとも離れられないほど深く、深く、繋ぎ止められてしまったのでした。
二人きりの自給自足生活も六日目。私はベッドの天蓋を見上げながら、震える声で独り言を漏らしていました。
昨夜のワインセラーでの「熟成された愛」のせいで、私の体力はマイナス。もはや指一本動かすのも億劫ですが、今日を乗り切れば、明日にはリタたちが帰ってきます。
(最後のリベンジですわ、クロエル! 泣いても笑っても、今日がアッシュ様を絶望させる最後のチャンス……。今日の舞台は、この屋敷が誇る広大な『大バラ園』ですわ! この炎天下の中、すべてのバラの剪定(せんてい)を一人で命じれば、流石の公爵様も『もうお前とはやっていけん!』とキレるに違いありませんわ!!)
私は最後の手札を切り、日傘を片手に、灼熱の太陽が照りつける庭園へとアッシュ様を呼び出しました。
そこには、既にシャツの袖を捲り、鋭い剪定バサミを手にしたアッシュ様が立っていました。
流れる汗が首筋を伝い、陽光に反射する銀髪が眩しすぎて、直視するだけでこちらの理性が溶けそうです。
「待っていたぞ、クロエル。今日はバラの手入れか。……ふむ、君のように美しい花を守るためなら、棘に刺されることなど、私には至上の喜びだがな」
「あら、アッシュ様。ご機嫌よう。……ふん、その余裕、いつまで保てるかしら! いいですか、今日中にこの数千本あるバラを、私の指示通りに一本残らず剪定なさい! あなたが汗まみれで泥に汚れ、棘に刺されて無様に悶える姿を、私は日陰から冷たいジュースを飲みながら優雅に見物させていただきますわ!」
(よしっ! 炎天下の重労働を強いて、自分だけ涼む……これぞ、この世の終わりを告げる悪女の振る舞いですわ! さあ、暑さにやられて私を呪いなさい!)
アッシュ様が、おもむろに首元のボタンを外し、胸元を大きくはだけさせました。
荒い呼吸と共に上下する胸板、そして汗でシャツが肌に張り付くその姿……。……あら、今すぐその汗を拭ってあげたい……なんて思っている暇はありませんわ!
――ググッ。
喉の奥で、真夏の太陽よりも熱い「本音」が炸裂しました。
チョーカーの紫色の光が、咲き乱れる真紅のバラよりも鮮やかに、情熱的な輝きを放ちます。
「……冷たいジュースを飲みながら優雅に見物させていただきますわ! ……なんて、本当は、太陽の下で汗を流して働くあなたの、その雄々しい肉体美に、私、正気を失いそうですの!! あなたのその汗の一滴一滴が、私への愛の結晶に見えて、全部集めて瓶に詰めて宝物にしたいんですのよ!! さあ、アッシュ様! 剪定なんてどうでもいいわ! その熱い身体で私を抱きしめて、このバラたちも嫉妬するくらいの情熱で、私を真っ赤に染め上げてちょうだい!!」
「「…………」」
アッシュ様が、剪定バサミをカタリと地面に落としました。
彼の瞳は、もはや理性の色が消失し、獲物を一瞬で仕留める野獣のような、昏(くら)い情熱に満ち溢れています。
(あああああ! また! 私の口が、アッシュ様の『本能・解禁ボタン』を全力で押し込んでしまいましたわ!!)
「……宝物にする、か。……そんなまどろっこしいことは必要ないな。……今ここで、私の熱をすべて君に直接注ぎ込んでやろう」
アッシュ様の手が、日傘を持つ私の手首を掴み、そのままバラのアーチの影へと私を押し込みました。
周囲は甘いバラの香りと、彼の放つ強烈な雄の香りが混ざり合い、呼吸をするだけで頭がクラクラします。
「……クロエル。君がそこまで望むなら、バラの剪定など後回しだ。……今、ここで、私という名の棘で、君の心を一生物の傷をつけてでも、独占させてもらおうか」
「ひ、ひぃいいいい! 独占なんて……っ、私はただの……っ!」
――ググッ。
「……ただの……っ、……なんて、本当は、今すぐ私の服なんて脱ぎ捨てて、このバラ園で一番美しい花として、あなたに摘み取られたいんですの!! アッシュ様、誰かに見られるかもしれないというスリルさえ、今の私には最高のスパイスですわ!! さあ、早く私をあなたの腕の中で、ぐちゃぐちゃに愛でてちょうだい!!」
「…………っ、……承知した。……誰にも見せんよ。……君のその『真実』は、このバラたちと私だけの秘密だ」
アッシュ様は、私の唇を塞ぐように、深く、熱く、そして甘い「収穫」を開始しました。
(終わりましたわ……。暑さで追い出すはずが、バラ園を『特大の情熱の舞台』に変えてしまいましたわーーー!!)
私の悪女への返り咲きは、またしても華麗な「真夏のバラ園での秘め事」によって阻止され。
いよいよ明日、リタたちが帰ってくるというのに、私の身体も心も、アッシュ様の愛という名の棘で、一分一秒たりとも離れられないほど深く、深く、繋ぎ止められてしまったのでした。
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