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大学と友達と部屋着

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「やっぱ女子が喜びそうなもんがいいよなぁ。八架ならどういうのがいいと思う?」

 勉のほうは既に唐揚げに箸をつけながら聞いてきたけれど、俺は女子についてなんて詳しくない。

 そもそも女子と付き合いたいと思ったことがほとんどない。

 多分ゲイ寄りのバイであるために、恋愛対象は男であることが多かったし。

 それは勉に話していないけれど。

「うーん……初誕生日なら、無難なとこがいいんじゃね? あ、下着とかはダメっていうよな。キモいって思われるとかいうぜ」

 コラムかなにかで聞きかじったことを言ったが、勉には睨まれた。

「そこまでがっついてねぇよ!」

 勉の話や様子からするに、多分まだセックスまではいっていないのだろう。

 だから下着なんて言ったのはちょっとのからかい。

「あー、でもさ、服ならどうだろ。ちょっと欲しいとか言ってるのを聞いてさ」

 勉はすぐに機嫌を直したようで、食事中だというのにスマホを取り出して操作する。

 女の子の好む服なんてわからないっての。

 思ったが、勉の見せてきた写真を見て、頬張ったご飯が喉に引っかかるかと思った。

 そこに映っていたのは、俺がつい先日、奇妙な経緯で着せられたものと同じブランドだったのだから。

 色はピンクだったけれど。

「ごほっ……」

 慌てて水のグラスを掴んで、あおった。

 ご飯をなんとか流し込む。
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