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二度目の指名
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「こんばんは。ご指名ありがとうございます」
俺はその夜、秋木を訪ねてきていた。
今日は前回より砕けた、男子大学生らしい私服を着て。
多分かしこまらなくていいのだろう。
「おう……、あとちょっとかかるから、適当に過ごしてろ。あ、風呂は入っとけよ」
だが出てきた秋木は前回より更にプライベートな姿だった。
部屋着姿なのは同じだが、髪はぼさぼさ。クマも濃い。
俺を招き入れて、リビングを指差して、ひとつ釘を刺した。
その最後のものは『今日も同じだろう』と俺に予想させるのに、十分な台詞だった。
「かしこまりました」
しかし二度目だ。過度の混乱はない。
俺はにこっと笑って受け入れた。
リビングに入る。
なんとなく知っている場所ではあるが、勝手知ったるというほどでもない。
先にさっさと風呂っとくか。
思った俺は、荷物だけ置いて、風呂へ向かった。
俺はその夜、秋木を訪ねてきていた。
今日は前回より砕けた、男子大学生らしい私服を着て。
多分かしこまらなくていいのだろう。
「おう……、あとちょっとかかるから、適当に過ごしてろ。あ、風呂は入っとけよ」
だが出てきた秋木は前回より更にプライベートな姿だった。
部屋着姿なのは同じだが、髪はぼさぼさ。クマも濃い。
俺を招き入れて、リビングを指差して、ひとつ釘を刺した。
その最後のものは『今日も同じだろう』と俺に予想させるのに、十分な台詞だった。
「かしこまりました」
しかし二度目だ。過度の混乱はない。
俺はにこっと笑って受け入れた。
リビングに入る。
なんとなく知っている場所ではあるが、勝手知ったるというほどでもない。
先にさっさと風呂っとくか。
思った俺は、荷物だけ置いて、風呂へ向かった。
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