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夏休みの同伴
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次に秋木からの予約が入ったのは、夏休み初日だった。
なにも初日じゃなくても、と思ったが、試験も学期も終わって解放されたタイミングというのは、俺にとっても有難いか、と解釈しておくことにした。
そしてまるで俺に時間があるのを読んだように、指定時間が長かった。
朝までなのは毎回だが、開始時間が早めであったのだ。
おまけに外の待ち合わせ。
つまり同伴。
俺は少し不思議に思った。
こういうことをするやつだとは思わなかった、という意味で。
いや、不快という意味ではなくむしろ逆だ。
こういう楽しみ方もできるやつだったのか、というか。
前回の様子があまりに穏やかでなかったから、俺は安心にも似たものを覚えてしまったのだ。
それで自分のその思考に苦笑した。
まるで世話役じゃないか。
保護者というには俺のほうが年下だし、それは流石に図々しい。
けれど、夜の睡眠の『世話』をしているのは確かなので、まぁ心の中で思うくらいならいいか、なんて思った。
そんなわけで、当日十八時。
秋木と初めて外で待ち合わせをしたのである。
なにも初日じゃなくても、と思ったが、試験も学期も終わって解放されたタイミングというのは、俺にとっても有難いか、と解釈しておくことにした。
そしてまるで俺に時間があるのを読んだように、指定時間が長かった。
朝までなのは毎回だが、開始時間が早めであったのだ。
おまけに外の待ち合わせ。
つまり同伴。
俺は少し不思議に思った。
こういうことをするやつだとは思わなかった、という意味で。
いや、不快という意味ではなくむしろ逆だ。
こういう楽しみ方もできるやつだったのか、というか。
前回の様子があまりに穏やかでなかったから、俺は安心にも似たものを覚えてしまったのだ。
それで自分のその思考に苦笑した。
まるで世話役じゃないか。
保護者というには俺のほうが年下だし、それは流石に図々しい。
けれど、夜の睡眠の『世話』をしているのは確かなので、まぁ心の中で思うくらいならいいか、なんて思った。
そんなわけで、当日十八時。
秋木と初めて外で待ち合わせをしたのである。
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