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初めての夜は突然に

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「ふぁっ!?」

 戸惑っていたのが悪かったのか、不意にびくっと体が跳ねて甘い声が飛び出した。

 秋木の舌が、胸の先を舐めてきたことで。

 俺の胸など、もう仕事で開発され尽くしているのだ。

 敏感であるし、快感も得やすくなっている。

「ん、いいな」

 秋木は満足したように呟き、俺の体、今度は脇腹や腰、腿に触れてきながら胸を食べはじめた。

 だいぶ巧みな手つきと舌遣いであった。

 俺の体を着実に押し上げていく。

 体はどんどん熱くなっていった。

 そしてするっと撫でられて理解した。

 もう下まで反応してしまっている。

「好きに触っていいのか?」

 俺のものをハーフパンツの上から撫でながら、秋木は確認するように言ってきた。

 俺は荒くなった息の中で、何故かちょっと苦しくなるような気持ちを抱えながら頷いた。

 俺の気持ちなどわかるはずもない。

 満足したように俺のハーフパンツを下ろしてくる。
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