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結婚式への準備

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 それ以来、アマリアの日々は主にふたつの作業になった。

 ひとつは結婚式のための準備。

 ドレス作り、会場や来賓の手配、指輪の受注……。

 やることなどそれら以外にもたくさんあるだろうが、ひとまずそれらのほとんどは勿論、屋敷の使用人などが進めてくれる。

 時間がないので特別に急いで手配している次第だ。

 だがこれも引越しと同じ、ごく身近なことに関してはアマリア自身がするしかない。

 主に結婚式に着るウエディングドレスのことが大半だった。

 採寸からはじまって、度重なる着心地やサイズの調整、アクセサリーの選定……。

 なにしろ伯爵家と男爵家の婚姻なのだ。

 盛大なものになると決まっていた。

 ドレスだって半端なものを身に着けるわけにはいかない。

 それにアマリアとしても、契約とはいえ、結婚だ。

 素敵なウエディングドレスは憧れであったし、その準備と思えばむしろ乗り気だった。

 ほかには招待状の準備。

 式に招く来賓に送る招待状のデザインをアマリアがした。

 イラストも少し添えた。

 そのあと、印刷の手配や実際の送付は使用人の仕事だが、サンプルを見たフレイディは感嘆してくれた。

「とても素晴らしい。流石、画家様だけあるね」
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