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宮廷への帰宅

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 おまけにフレイディのほうもよくわからない。

 契約で婚姻した伴侶なのに、アマリアのことを想っていると伝えてくれる。

 アマリアからも好意を持ってほしいと言ってくる。

 更に昨日は、アマリアのことを欲しいとまで……。

 思い出すとまた顔が赤くなってしまいそうで、アマリアは慌ててそこでストップしておいた。

 あれを思い出すのはあとで、お風呂も休憩も済んで、一人になってからのときがいい。

 そのときにまたなんだか考え込んでしまいそうなのは、別の問題として。

「アマリア様! お支度が整いましたわ」

 ハンナから声がかかった。

 アマリアはほっとして、「今、行くわ」と答えてそちらへ向かう。

 あたたかなお風呂が楽しみになっていた。

 なにも考えずにのんびりくつろごうと思う。

 身を清めてもらって、あたたかな湯に浸かってリラックスすれば、きっと思考も良いほうへ働くだろうから。
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