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寂しい気持ち

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 フィオナはその日、泊まっていくことになったようだった。

 夕食の席で一緒になったので、アマリアはそうだろうと推察した。

 でも夕食では何気ない様子だった。

 フレイディの様子も普段と変わらなかったし、最近の出来事や身内の動向など、ごく普通の会話を楽しみながら食事は進んだ。

 アマリアも、フィオナとの話で少しすっきりでき、また感情の吐き出しと整理ができたからか、その話にも控えめながら混ざることができた。

 夕食後、食堂を出て自室に戻ってからは少し緊張してしまったけれど。

 フィオナは多分今夜、フレイディに話をしてくれるのだろう。

 そのことを考えると、どうしてもそわそわしてしまう。

 でも自分のすることは、それを気にすることではなく、フレイディにしっかり自分の気持ちを伝え、話をすること。

 そう言い聞かせ、普通に、普通にと心がけて、お風呂などを済ませて過ごした。
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