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寂しい気持ち

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 夜も早めにベッドに入り、眠ることにした。

 明日、フレイディ様に「お話をしたい」と言ってみましょう。

 布団に潜り、目を閉じて、アマリアはそう決めた。

 今ならきっと、表面上だけではない話ができるはず。

 そう思えるから。

 話を聞いてくれたフィオナには、またお礼を伝えなくては。

 色々考えてしまうことはあったけれど、昼間の話でくたびれていた。

 眠気が襲ってくる。

 それに、あの少女とフレイディの事情にショックを受けた気持ちはなくなっていない。

 心情的な疲労もあっただろう。

 ただ、それに関しては、なくなるものではない。

 薄らいでいっても、このあとずっと心にあるようなものなのだろうな、と思った。

 しかしフレイディのそばにいるなら、知っていなくてはいけないことであり、抱えていなければいけないこと。

 ……契約だから、あと数ヵ月だけど。
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