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25.言葉が足りない英雄と女神
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「黒猫ブラザーズに行った?お前デートだったんじゃないのか?そこに行くか?ブティックとかジュエリーショップとかもっと女性が喜びそうな所あるだろぉ」
「団長、凹んでる英雄に追い打ちかけないであげてください」
今度の遠征では聖女様の護衛で火山に行く。この前と違って少し険しい道になるため第一騎士団全体で鍛錬をしていた。その鍛錬の後の雑談でエリーゼ様と行った所を答えたらボロクソに言われてしまった。
わかってる。俺も途中で、なんでここ選んじゃったんだろうと思った。いい店なんだけどな、黒猫ブラザーズ。でも、デート向きじゃない。店員がなんでここに貴族の令嬢を連れてきた?って目で見てた。
「英雄様…ダメじゃん…」
「なんでその見た目でデート、ポンコツなんだよ、スマートにデートできる見た目だろゼクスって…」
団員たちが好き勝手言ってくる。俺だってスマートにデートしたかったよ。なんか上手くできないんだよ。
「でもお揃いに見えるものはプレゼントしたから……」
「お揃いに見えるものってなんだよ。いっそのことお揃いのもの買えよ」
「夏にマフラーはないわ…火山に行く時でしか使ってくれなそうじゃん」
「でも二人でカフェに行ったんだ!デートは成功だろ?」
「「「失敗だろ」」」
なんとなくわかってたことを他人に言葉にされて頭を抱える。
「そもそもさ、聖女様はデートだってわかってきてくれてたの?」
「………どうだろう。俺はデートのつもりだったんだが…」
団員のみんなの目が優しい。いや、今回はダメだっただけだ、次、挽回しよう。
「今度ある舞踏会にパートナーとして名乗りあげようかな…」
「その前に遠征が先だからな!」
~~~~
「はぁ…ゼクス様は今頃何してるんだろう」
「そろそろラグナ・ファルナ火山に行く日が近いですし、訓練じゃないですかね」
アニタに髪をとかしてもらいながら、ゼクス様に想いを馳せる。今日は大聖堂に行く日なのでシンプルで清楚な装いをする。都内にいるときは護衛はいらないのよね、居てくれたら嬉しいのに、そんなわがままは言えないか。
大聖堂は今日も神聖な雰囲気を漂わせてる。クラウディアス大司教様が直々にお出迎えしてくれた。
「お久しぶりです。大司教様」
「聖女様、ご足労ありがとうございます」
挨拶の後、女神像の前まで移動する。今日も人が多い。神託があってから祈りに来る人が増えたらしい。
今日は司祭様や信徒の人がいつもより多そうだ。私が来るからまた神託が授けられる場面に立ち会えるかもしれないと思っているようだ。
女神様に向かい祈りを捧げる。ほんの少しあったざわめきが遠くになるとを感じる。
カラ~ンカラ~ンと鐘の音が聞こえてくる。この感覚は最近何度も体験している。神託が授けられるんだ。
良かったですわね、神託に立ち会えてますわよ、皆様。
ーーー 炎のドラゴンが眠りから目覚めかけています。再び眠りにつかせなさい ーーー
え!?ドラゴン!?!?
「団長、凹んでる英雄に追い打ちかけないであげてください」
今度の遠征では聖女様の護衛で火山に行く。この前と違って少し険しい道になるため第一騎士団全体で鍛錬をしていた。その鍛錬の後の雑談でエリーゼ様と行った所を答えたらボロクソに言われてしまった。
わかってる。俺も途中で、なんでここ選んじゃったんだろうと思った。いい店なんだけどな、黒猫ブラザーズ。でも、デート向きじゃない。店員がなんでここに貴族の令嬢を連れてきた?って目で見てた。
「英雄様…ダメじゃん…」
「なんでその見た目でデート、ポンコツなんだよ、スマートにデートできる見た目だろゼクスって…」
団員たちが好き勝手言ってくる。俺だってスマートにデートしたかったよ。なんか上手くできないんだよ。
「でもお揃いに見えるものはプレゼントしたから……」
「お揃いに見えるものってなんだよ。いっそのことお揃いのもの買えよ」
「夏にマフラーはないわ…火山に行く時でしか使ってくれなそうじゃん」
「でも二人でカフェに行ったんだ!デートは成功だろ?」
「「「失敗だろ」」」
なんとなくわかってたことを他人に言葉にされて頭を抱える。
「そもそもさ、聖女様はデートだってわかってきてくれてたの?」
「………どうだろう。俺はデートのつもりだったんだが…」
団員のみんなの目が優しい。いや、今回はダメだっただけだ、次、挽回しよう。
「今度ある舞踏会にパートナーとして名乗りあげようかな…」
「その前に遠征が先だからな!」
~~~~
「はぁ…ゼクス様は今頃何してるんだろう」
「そろそろラグナ・ファルナ火山に行く日が近いですし、訓練じゃないですかね」
アニタに髪をとかしてもらいながら、ゼクス様に想いを馳せる。今日は大聖堂に行く日なのでシンプルで清楚な装いをする。都内にいるときは護衛はいらないのよね、居てくれたら嬉しいのに、そんなわがままは言えないか。
大聖堂は今日も神聖な雰囲気を漂わせてる。クラウディアス大司教様が直々にお出迎えしてくれた。
「お久しぶりです。大司教様」
「聖女様、ご足労ありがとうございます」
挨拶の後、女神像の前まで移動する。今日も人が多い。神託があってから祈りに来る人が増えたらしい。
今日は司祭様や信徒の人がいつもより多そうだ。私が来るからまた神託が授けられる場面に立ち会えるかもしれないと思っているようだ。
女神様に向かい祈りを捧げる。ほんの少しあったざわめきが遠くになるとを感じる。
カラ~ンカラ~ンと鐘の音が聞こえてくる。この感覚は最近何度も体験している。神託が授けられるんだ。
良かったですわね、神託に立ち会えてますわよ、皆様。
ーーー 炎のドラゴンが眠りから目覚めかけています。再び眠りにつかせなさい ーーー
え!?ドラゴン!?!?
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