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33.抱きしめた英雄
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ゼクスは部屋に戻り一息ついた。火山から戻るとレグルス伯爵には神託があった旨が報告されていた。
詳しく聞きたいようだったが、流石に疲れていたので詳しくは明日にしてもらった。
ラグナ・ファルナ火山へ行って帰ってくるだけでも色々あったのに教会でも、まさか神託を下されると思わなくてびっくりした。
火山での魔物との戦いは一本道だったため、戦い辛く怪我人が多く出てしまった。しかし、エリーゼ様…聖女様の水で治り無事に下山できた。
「(額に怪我して座り込んでいる所を見られてしまったな。弱いと思われたらどうしよう。王都に戻ったらまた修行するか…そういえば、どさくさに呼び捨てしたな…距離を縮めるため今度からそう呼びたいが……なんで言えば良いんだ!)」
あの不思議な水の力は王都に戻ったら陛下や大司教様へ報告されるだろう。そうすると今フリーであるエリーゼ様と縁を結びたい家から求婚が今まで以上に大量くるだろう。
「(また横から掻っ攫われてたまるかよ…)」
エリーゼ様とは仲は良い方だと思う。少なからず、向こうも気があるんじゃないかと思ってしまうのは自意識過剰だろうか…
なんとか一緒にいられないだろうか。もしくはヴァルトハイムの家から婚約の打診でもして周りから固めていこうか。
「(いや、まず想いを告げてから婚約の打診かなぁ…)」
今後の予定を考えていると、庭へ向かうエリーゼ様が見えた。こんな夜に散歩か?何かあったら危ないから行こう。
部屋を出ると騎士団の団員がニヤニヤしていた。
「あぁ、よかった。気がついたか、聖女様が庭に行ったみたいだからリーダー行ってきてくれよ」
「お屋敷の敷地内なんで大丈夫と思いますが、やっぱり一人じゃ危ないですからね。俺らが行っても良いんですけど、俺たち優しいからリーダーに花を持たせてあげます」
カッと頬に熱が上がる。エリーゼ様への想いがバレて…いや、この前思いっきり愚痴ったから知ってるんだった。
「それはありがとう!早く寝ろ!!」
上着を羽織り庭へと向かう。背後では、頑張ってくださ~いと声が聞こえたが無視した。
~~~
小さなラベンダー畑を歩くエリーゼ様が可愛い。
「エリーゼ様、夏とはいえ夜は冷えます」
声をかけるとビクッと驚いてこちらを振り向く。驚かせてしまった。寝る前のため薄着だったのか華奢な身体に目が入ってしまう…サッと上着をかける。
うん、これは紳士だったのでは!自画自賛してしまう。
すこしエリーゼ様と話そうと思ったら話題のチョイスが最悪で、大変だったのを思い出させて泣かせてしまった。
ど、どうしよう。敵なら斬ればいいけど、泣いてしまった女性はどうしたら…。
「……本当に、本当に…ぶ…無事で良かったぁ」
俺を心配して無事でよかったと言うエリーゼ様に愛しさが募り、そっと抱きしめる。
落ち着いたエリーゼ様の手を取りそのまま告白する。私も…と、同じ気持ちを返してくれたエリーゼ様をまた抱きしめると頬をスリッと寄せてくれた。なにそれ可愛い。
詳しく聞きたいようだったが、流石に疲れていたので詳しくは明日にしてもらった。
ラグナ・ファルナ火山へ行って帰ってくるだけでも色々あったのに教会でも、まさか神託を下されると思わなくてびっくりした。
火山での魔物との戦いは一本道だったため、戦い辛く怪我人が多く出てしまった。しかし、エリーゼ様…聖女様の水で治り無事に下山できた。
「(額に怪我して座り込んでいる所を見られてしまったな。弱いと思われたらどうしよう。王都に戻ったらまた修行するか…そういえば、どさくさに呼び捨てしたな…距離を縮めるため今度からそう呼びたいが……なんで言えば良いんだ!)」
あの不思議な水の力は王都に戻ったら陛下や大司教様へ報告されるだろう。そうすると今フリーであるエリーゼ様と縁を結びたい家から求婚が今まで以上に大量くるだろう。
「(また横から掻っ攫われてたまるかよ…)」
エリーゼ様とは仲は良い方だと思う。少なからず、向こうも気があるんじゃないかと思ってしまうのは自意識過剰だろうか…
なんとか一緒にいられないだろうか。もしくはヴァルトハイムの家から婚約の打診でもして周りから固めていこうか。
「(いや、まず想いを告げてから婚約の打診かなぁ…)」
今後の予定を考えていると、庭へ向かうエリーゼ様が見えた。こんな夜に散歩か?何かあったら危ないから行こう。
部屋を出ると騎士団の団員がニヤニヤしていた。
「あぁ、よかった。気がついたか、聖女様が庭に行ったみたいだからリーダー行ってきてくれよ」
「お屋敷の敷地内なんで大丈夫と思いますが、やっぱり一人じゃ危ないですからね。俺らが行っても良いんですけど、俺たち優しいからリーダーに花を持たせてあげます」
カッと頬に熱が上がる。エリーゼ様への想いがバレて…いや、この前思いっきり愚痴ったから知ってるんだった。
「それはありがとう!早く寝ろ!!」
上着を羽織り庭へと向かう。背後では、頑張ってくださ~いと声が聞こえたが無視した。
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小さなラベンダー畑を歩くエリーゼ様が可愛い。
「エリーゼ様、夏とはいえ夜は冷えます」
声をかけるとビクッと驚いてこちらを振り向く。驚かせてしまった。寝る前のため薄着だったのか華奢な身体に目が入ってしまう…サッと上着をかける。
うん、これは紳士だったのでは!自画自賛してしまう。
すこしエリーゼ様と話そうと思ったら話題のチョイスが最悪で、大変だったのを思い出させて泣かせてしまった。
ど、どうしよう。敵なら斬ればいいけど、泣いてしまった女性はどうしたら…。
「……本当に、本当に…ぶ…無事で良かったぁ」
俺を心配して無事でよかったと言うエリーゼ様に愛しさが募り、そっと抱きしめる。
落ち着いたエリーゼ様の手を取りそのまま告白する。私も…と、同じ気持ちを返してくれたエリーゼ様をまた抱きしめると頬をスリッと寄せてくれた。なにそれ可愛い。
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