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7.俺の魔法の想像は大体アニメからきている
しおりを挟む「ライラ、あそこにもヨモギあるけど摘んでいく?」
「あ、本当だ、せっかくだし摘んでいくか」
セレナの薬草採取の依頼で3つ中2つは手に入れた。ヨモギとセンブリ。あとはアロエを見つけるだけだ。しかし、意外とない。定番の薬草って聞いてたのにな。
「なんかアロエ見つからな…ユーマ、近くにモンスターが来てるね。そんな強くないから倒してみようか」
「え?モンスターどこにいるんだ」
俺には全然わからないけど、ライラには認識できているらしい。しばらくするとうさぎにツノが生えてるモンスターが来た。これ知ってるアルミラージじゃん。
アルミラージが数匹、素早くぴょんぴょんと跳ねてくる。倒してみようって言われてもな。ファイアでかなやっぱり。手のひらをアルミラージに向けて呪文を口にする。
「ファイア!!」
自分の顔と同じ大きさの炎がアルミラージに向かっていく。アルミラージに当たり大きく炎が上がりやっつけた。避けられたり攻撃されたりするかと思ったが、アルミラージは何かに気をとられてたのか呆気なく炎に包まれた。
「おー、最初にしてはいいんじゃない?できれば1匹だけじゃなくて複数匹いる時は何発か撃った方がいいね」
やっつけたぜ!と思ったら他のアルミラージはライラが仕留めてくれたいた。ライラがいなかったらもっと苦戦してたな。油断しすぎた。
「にしても変なアルミラージだったね。普通だったらもっと殺意あったりするものなのに、何かに気を取られてたみたいだ」
「そうなの?」
「うーんなんていうか、何かから逃げてるような感じ?でも近くに他のモンスターはいなそうだしなぁ。そろそろ日も沈むし、残りの薬草探して早く帰ろうか」
「わかった」
初の冒険だし、もう少しって思ったけどBランクの人の違和感を無視するのってよくないからな。残りの薬草はアロエ。どこにあるかなぁ。
「違うルートで街まで帰ろう。アロエはその時にあったら採ろう。なかったらまた今度よ」
「一回で薬草全部取らなくってもいいの?」
「ギルドで期限って言われるでしょ。それまでに揃えておけばいいんだよ。今回のセレナのは期限ないしね」
そうなのか、でも出来たら今回で依頼終わらせたい。アロエアロエ…と街へと戻るために向きを変えたらすぐにあった。
「あ、あった。ライラ、これアロエであってる?」
「おー、あってるあってる。近くにあったんじゃん、ラッキーね」
二人でアロエを採取する。俺ってばツイてるな。ちょっと見る場所変えたら生えてるなんてラッキーだ。
「セレナからの依頼数にも足りているね。これで大丈夫。ユーマ的にはもう少しモンスター倒せたら良かったかな」
「アルミラージ倒せたからいいよ。今度はもっと早くから出てくればいいし」
薬草をしまい、今日はこれで帰るんだなと思ってたら、ライラが険しい顔をしてあたりを見渡す。
「ライラ?どうし…」
声をかけようとしたら人差し指で静かにシーッとジャスチャーをされて口を閉じる。なになにやっぱり何かいるのか。アンラッキーなの。ビビるぜ。
「やばい、ユーマ戦闘準備して。獣系のなんかくるよ」
「わ、わかった」
戦闘準備って言われても、俺特に準備することないんだよな。気合い入れて油断しないようにしよう。ライラが見ているほうを俺もじっと見つめる。
草むらからガサガサと音を立てて薄い緑色の狼が来た。この前のレッドウルフより二回りは大きい。グリーンウルフなのかな。グリーンウルフが見えた瞬間、ライラは双剣で切り掛かっていた。
俺はどうしたらいいんだろう、援護したらいいんだろうか。魔法についてもっと詳しく教えてもらうべきだった見切り発車で冒険来るんじゃなかった。ゲームやアニメだと補助系の魔法使ってるよな。
「スピードアップ!!」
素早く動けたらいいかなとライラに向かって魔法をかけてみる。呪文は浮かばなかったので単純にスピードアップだ。淡い光と風がライラを包む。
「ちょっと、ユーマ何したの?あ、補助か!サンキュー」
びっくりした声を上げたあとスピードが上がり、礼を言われる。ちゃんと成功して良かった。ほっとする前にグリーンウルフはもう2匹も来た。ライラに向かい噛みつこうとする。火じゃ危ないし、水だとびしょ濡れになっちゃうし、風か!えーとえーと…思い出せ…。
「…ウィングカッター!!」
風が刃のように吹いて、噛みつこうとしていたグリーンウルフをスパッと切り刻む。風の刃が思ったより多く出た。しかも想像より切れ味がいい。ライラを見るともう1匹倒していて2匹目に向かっている。また何か補助魔法使わなきゃと思ったが、グリーンウルフはドシンッと倒れた。
「ふー、よし。ユーマはケガしてない。グリーンウルフを倒すなんてやるじゃん」
「ないよ。大丈夫。ライラは?」
「大きな怪我はないよ。にしてもこんな場所にグリーンウルフが出るのはおかしいんだよね。早く戻ってギルドに報告しなきゃ行けなくなった。早く帰るよ」
俺は頷いてライラの指示に従い、急いで街へと戻ることになった。
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