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運とはズルく見えること
練習試合サンセット
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Aチームは統率の取れた動きが特徴的だった。ボールを取る、投げる、視界を遮るなど役割が分担されていて初戦はとても太刀打ちできなかった。俺は最後まで残ったもののすぐに討ち取られてしまい、反撃出来ずに終わった。
俺たちは試合後、エイテムの元に集まった。「負けるのは仕方がないです」から始まったエイテムの話はこう続いた。
「今の試合で相手選手の大まかな役割は把握しました。まずはそれを覚えられるだけ覚えてください。次に、こちらの妨害をメインとしている人たちは無視して良いです。狙うなら、ボールを投げる係の人が良いですね」
「作戦理解のために理由を聞いても?」
フルーが手を挙げて尋ねた。エイテムは頷くと、取る係の人をアウトにするのは難しい。妨害は人数を減らせば効果が出にくくなる。投げる係を減らして、一人ずつ分析したい、と答えた。
「作戦として合っているかは……保証できないんですが」
「僕たちの指揮官は君と決めたんだから信じるよ。間違っててもそれはそれだ」
こちらの作戦会議が終わってコートの向こう側を見ると、Aチームはまだ集まって話し合いの途中だった。入念に情報を共有しているのかもしれない。あちらの終了を待って第二試合が始まった。
「まあ。頑張ったよね」
結果には出てないけど、とフルーが言った。第二試合も瞬く間に終わり二連敗中だ。俺も粘ったがやはり一人になると打ち落とされてしまう。
「最後は、今の試合で動きがつかめた人達を狙い撃ちしましょう。練習試合なんですから学びがあれば良いはずです」
エイテムの号令で俺たちは再びコートに戻った。少し遅れてAチームも戻ってくる。時間が迫る中、第三試合が始まった。
初めはスピード重視で人数が多く固まった的を崩していく。一つ前の試合で役割分担がばれたことを察して、投げる役は徹底的に取る役によって守られていた。人数は減っていくものの、むしろ能力の高い精鋭にスペースを与えるような形になっていた。
「これ大丈夫そう?」
「どうだろうな」
俺は横に立つソールドに尋ねたが、返事はきびしい表情だった。こちらは外野にフルーと当てられたコルア、内野に俺とショウカとソールドという最も綺麗な形になっているのだが、それでもこんな顔になる。
ダメっぽいか、と思うものの外野で燃えている弟を見ると諦めてもいられない。最大限良い試合をしてやろうと気を引き締めて、俺は相手コートを見た。俺たちが的を絞った投げ役はタルタなので、それ以外の投げ役に当てたい。だが、取る役がぴったりとガードについている。
三試合目ゆえに、そこそこ動きが読めるようになったパワーコンビが地道に打ち崩していく。だが、試合が進むほど内野にスペースが出来て相手チームの動きの質が上がっていった。やはり、一人二人と落とされて俺だけが残った。
内野に残る投げ役の球は避けるほかない。外野から投げ込まれる球を無理せず取りつつ、チームの誰かが戻ってくることを期待してボールを回した。こちらが圧倒的に負け込みながら、ギリギリ決着を先延ばしにし続けた。
「ハァハァ」
汗が止まらない上、息も切れた。終わったと思う球をいくつすり抜けたことか。バテているのが目に見えているため、外野と内野でボールを回されてさらに揺さぶられる。クタクタになりながらもなんとか追っていたが、一瞬カクリと膝からバランスが崩れたとき。
バシュン! 飛んできたボールに打ち抜かれた。タルタの切れのある球に俺は膝を折った。
俺たちは試合後、エイテムの元に集まった。「負けるのは仕方がないです」から始まったエイテムの話はこう続いた。
「今の試合で相手選手の大まかな役割は把握しました。まずはそれを覚えられるだけ覚えてください。次に、こちらの妨害をメインとしている人たちは無視して良いです。狙うなら、ボールを投げる係の人が良いですね」
「作戦理解のために理由を聞いても?」
フルーが手を挙げて尋ねた。エイテムは頷くと、取る係の人をアウトにするのは難しい。妨害は人数を減らせば効果が出にくくなる。投げる係を減らして、一人ずつ分析したい、と答えた。
「作戦として合っているかは……保証できないんですが」
「僕たちの指揮官は君と決めたんだから信じるよ。間違っててもそれはそれだ」
こちらの作戦会議が終わってコートの向こう側を見ると、Aチームはまだ集まって話し合いの途中だった。入念に情報を共有しているのかもしれない。あちらの終了を待って第二試合が始まった。
「まあ。頑張ったよね」
結果には出てないけど、とフルーが言った。第二試合も瞬く間に終わり二連敗中だ。俺も粘ったがやはり一人になると打ち落とされてしまう。
「最後は、今の試合で動きがつかめた人達を狙い撃ちしましょう。練習試合なんですから学びがあれば良いはずです」
エイテムの号令で俺たちは再びコートに戻った。少し遅れてAチームも戻ってくる。時間が迫る中、第三試合が始まった。
初めはスピード重視で人数が多く固まった的を崩していく。一つ前の試合で役割分担がばれたことを察して、投げる役は徹底的に取る役によって守られていた。人数は減っていくものの、むしろ能力の高い精鋭にスペースを与えるような形になっていた。
「これ大丈夫そう?」
「どうだろうな」
俺は横に立つソールドに尋ねたが、返事はきびしい表情だった。こちらは外野にフルーと当てられたコルア、内野に俺とショウカとソールドという最も綺麗な形になっているのだが、それでもこんな顔になる。
ダメっぽいか、と思うものの外野で燃えている弟を見ると諦めてもいられない。最大限良い試合をしてやろうと気を引き締めて、俺は相手コートを見た。俺たちが的を絞った投げ役はタルタなので、それ以外の投げ役に当てたい。だが、取る役がぴったりとガードについている。
三試合目ゆえに、そこそこ動きが読めるようになったパワーコンビが地道に打ち崩していく。だが、試合が進むほど内野にスペースが出来て相手チームの動きの質が上がっていった。やはり、一人二人と落とされて俺だけが残った。
内野に残る投げ役の球は避けるほかない。外野から投げ込まれる球を無理せず取りつつ、チームの誰かが戻ってくることを期待してボールを回した。こちらが圧倒的に負け込みながら、ギリギリ決着を先延ばしにし続けた。
「ハァハァ」
汗が止まらない上、息も切れた。終わったと思う球をいくつすり抜けたことか。バテているのが目に見えているため、外野と内野でボールを回されてさらに揺さぶられる。クタクタになりながらもなんとか追っていたが、一瞬カクリと膝からバランスが崩れたとき。
バシュン! 飛んできたボールに打ち抜かれた。タルタの切れのある球に俺は膝を折った。
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