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努力の先に何を見る
ようこそ!
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踊るような字体の「シンガイ商会」の文字が金色に輝いて看板を飾る。遠目でも分かるほどの大きさだ。絶え間なく人が出入りしていて忙しそうだ。
「アレがうちの店」
「すごいな。俺、バイトやったことないけど役に立つか?」
「それはもう聞いた。キチンと考慮してあるから、心配しない!」
さあさあ、と背中を押されて着いたのは店の裏側だった。質素だが重たい扉を開けて入ると、大量の段ボール箱が並べられていた。
「このリストに載っている商品を」ショウカが台車を引っ張ってくる「こいつに載せてくれるかい?」
渡された用紙を何度も確認しながら、俺は棚から一つずつ箱を取り出していった。目当てが見つからずにキョロキョロしていると、他の棚を確認しているショウカから「五つ右だよ!」と案内が飛んでくる。やっと運び終えると、ショウカも別の箱をいくつか持って戻ってきた。
「じゃあ次、これを押して仕事場所に行くよ。そこで詳細を説明したら責任者に引き継ぐから」
「ショウカと働けるってわけじゃないんだな。ちょっと残念」
「あぁ……悪かったね、アタシも色々勉強させてもらうタイミングだったからさ。ま、お互いうまくやれば最後の方には一緒に一仕事やれるさ!」
荷物を抱えたショウカに着いていき、俺は店が並ぶ円の中心へやってきた。大きな噴水が陣取っていて、その周りにショーケースと簡易的な屋根が設置されている。看板や旗をみると、アイスに漬物など食べ物の店がほとんどのようだ。
「ここで各地の名品を扱う、物産展をやるんだ。アールにはそのうち一店舗の運営に入ってもらいたい」
運んできた段ボールを撫で、「これはそこの商品」とショウカが教えてくれた。
「アタシは物産展全体の管理者に着いて回るから、顔を合わせる機会もあるし困ったことがあれば言って」
俺が頷くと、ショウカは地図が描かれた紙を見ながら「とろけるハチミツ」という看板の店まで案内してくれた。店の前では外観の写真を撮っている人がいて、その横顔に俺は見覚えがあった。
「タルタ!」
彼は振り向くと、俺の顔を見て「なんだ」とつぶやいた。
「僕のとこだと知らずに来たのか?」
「うん!」
タルタが説明を求めるようにショウカを見ると、彼女は「仕事に支障はないだろう?」と返して俺に笑いかけた。
「友人へのサプライズだ、どうだい?」
「テンション上がった!」
こちらが盛り上がっていると、タルタは「お前が良いなら良いよ……」とため息をついてからショウカの持つ箱を受け取った。
「何か不備があれば連絡を。じゃあ、学友として二人の健闘を特に祈ってるよ」
荷物を降ろした台車を引いてショウカが去って行く。見送る暇も無くタルタの指示を受けて俺は段ボールを次々に開けた。思った通り、空気で膨らんだ緩衝材に守られた蜂蜜の瓶が詰まっていた。
「養蜂家?」
「実家は違う。地元では盛んだけどな」
タルタの実家では、地元の蜂蜜を使った独自の商品を開発して売っているのだと教えてくれた。
「お前は基本、会計と梱包の係だ。とにかくレジ打って、商品を包む」
二人で並んでショーケースに瓶を陳列しながら、俺は仕事の説明を受けた。タルタはお客の対応全てを引き受けてくれるらしい。
「負担の割合これでいいのか?」
「僕の方が多い、これで合ってるぞ。だって慣れてるからな」
「そりゃそうか」
陳列を終えるとケースにカバーを掛けて、次に会計機の使い方を教えて貰う。最後に瓶の包み方を練習して「丁寧にやってくれれば良い」と合格を貰い、一息ついた。
「アレがうちの店」
「すごいな。俺、バイトやったことないけど役に立つか?」
「それはもう聞いた。キチンと考慮してあるから、心配しない!」
さあさあ、と背中を押されて着いたのは店の裏側だった。質素だが重たい扉を開けて入ると、大量の段ボール箱が並べられていた。
「このリストに載っている商品を」ショウカが台車を引っ張ってくる「こいつに載せてくれるかい?」
渡された用紙を何度も確認しながら、俺は棚から一つずつ箱を取り出していった。目当てが見つからずにキョロキョロしていると、他の棚を確認しているショウカから「五つ右だよ!」と案内が飛んでくる。やっと運び終えると、ショウカも別の箱をいくつか持って戻ってきた。
「じゃあ次、これを押して仕事場所に行くよ。そこで詳細を説明したら責任者に引き継ぐから」
「ショウカと働けるってわけじゃないんだな。ちょっと残念」
「あぁ……悪かったね、アタシも色々勉強させてもらうタイミングだったからさ。ま、お互いうまくやれば最後の方には一緒に一仕事やれるさ!」
荷物を抱えたショウカに着いていき、俺は店が並ぶ円の中心へやってきた。大きな噴水が陣取っていて、その周りにショーケースと簡易的な屋根が設置されている。看板や旗をみると、アイスに漬物など食べ物の店がほとんどのようだ。
「ここで各地の名品を扱う、物産展をやるんだ。アールにはそのうち一店舗の運営に入ってもらいたい」
運んできた段ボールを撫で、「これはそこの商品」とショウカが教えてくれた。
「アタシは物産展全体の管理者に着いて回るから、顔を合わせる機会もあるし困ったことがあれば言って」
俺が頷くと、ショウカは地図が描かれた紙を見ながら「とろけるハチミツ」という看板の店まで案内してくれた。店の前では外観の写真を撮っている人がいて、その横顔に俺は見覚えがあった。
「タルタ!」
彼は振り向くと、俺の顔を見て「なんだ」とつぶやいた。
「僕のとこだと知らずに来たのか?」
「うん!」
タルタが説明を求めるようにショウカを見ると、彼女は「仕事に支障はないだろう?」と返して俺に笑いかけた。
「友人へのサプライズだ、どうだい?」
「テンション上がった!」
こちらが盛り上がっていると、タルタは「お前が良いなら良いよ……」とため息をついてからショウカの持つ箱を受け取った。
「何か不備があれば連絡を。じゃあ、学友として二人の健闘を特に祈ってるよ」
荷物を降ろした台車を引いてショウカが去って行く。見送る暇も無くタルタの指示を受けて俺は段ボールを次々に開けた。思った通り、空気で膨らんだ緩衝材に守られた蜂蜜の瓶が詰まっていた。
「養蜂家?」
「実家は違う。地元では盛んだけどな」
タルタの実家では、地元の蜂蜜を使った独自の商品を開発して売っているのだと教えてくれた。
「お前は基本、会計と梱包の係だ。とにかくレジ打って、商品を包む」
二人で並んでショーケースに瓶を陳列しながら、俺は仕事の説明を受けた。タルタはお客の対応全てを引き受けてくれるらしい。
「負担の割合これでいいのか?」
「僕の方が多い、これで合ってるぞ。だって慣れてるからな」
「そりゃそうか」
陳列を終えるとケースにカバーを掛けて、次に会計機の使い方を教えて貰う。最後に瓶の包み方を練習して「丁寧にやってくれれば良い」と合格を貰い、一息ついた。
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