二度目の生き方を探してく

嬉野 巧

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努力の先に何を見る

ぼちぼち

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「で、物産展はいつからなんだ?」


 俺が尋ねるとタルタは「困った奴だ」と言いながらチラシをくれた。宣伝用のものらしく、催しの内容・場所に加えて日時も書かれていた。明日から二日間にわたって開催されるらしい。


「それやる。僕は偵察行ってくるから」


 タルタが立ち上がったので、俺もつられて立った。なんだ? というタルタの視線に返事をする。


「放置されても暇だからさ、着いてっていい?」


「いいけど……」


 タルタが向かった先はさほど離れてもいないシンガイ商会だった。店の中に入って商品を見始めたので俺も棚を眺めた。目新しい果物らしきものが載ったパッケージの商品は、札によるとグミらしい。他の商品も一見すると何なのかわからない、手に取ってみたくなるものばかりだ。


「すげー、八百屋だと思ってたけど違うんだな」


 野菜を卸している、と寮の食堂で聞いたことを思い出して俺は言った。


「ここの店舗はそうらしいな」


 前を歩くタルタはいつの間にかかごを持って、中には幾つか商品が入っていた。今も蜜入りゼリーを入れた。一口サイズのゼリーからとろりと蜜がたれているイラストが美味しそうだ。


「うまそー」


 俺が呟くとタルタがこちらを見て目が合った。かと思うと、蜜入りゼリーをもう一袋かごに放り込んだ。


「仕事の合間にでも食えばいい」


「え! 俺にくれるの?」


「僕も食べるんだよ」


 その後、店内をぐるっと一周してから会計を終えた。店内にショウカの姿はなかったが、明日の準備で忙しいのだろう。タルタはゼリーを一袋、俺に預けると他の買い物を宿に置いてくると言っていなくなった。俺と違ってシンガイ商会に雇われているわけではないから、泊まる場所は別らしい。

 俺は一足先に出店場所へ戻ってきた。改めて周りを見ていると、この店は通行人がやってくる正面に近くて目立つ位置にあった。他にも、少しだがショーケースが多いので人気が予想されているのだろう。そんな事を考えているうちにタルタが帰ってきた。


「水、今日の分」


「ありがとう」


「明日は長いから、自分でも持ってこいよ」


 受け取ったペットボトルの水を二口程飲むと、また研修が始まった。タルタが実際の注文らしく例題を出してくれて、集中してさばいていると「今日は閉店だ」とタルタの合図で打ち切られた。


「二時間続けば明日も大丈夫だろ。常に注文が続く訳じゃないだろうしな」


「そんな経った?」


「大体な」


 ショーケースにカバーを掛けて小物をカバンに詰めると、「明日の朝八時にここで」と言ってタルタは宿に帰っていった。まだ明るいので大通りの店を見て回りたかったのだが、朝八時の言葉で思い直した俺もショウカの家へ戻ることにした。

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