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第51話 密室のトリック
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「特に変わったとこなど無いな~」
僕達は仁のところへ行く前に、
僕にマンションに立ち寄ってみる事にした。
最初仁は光るに連絡をしてマンションのセキュリティーカメラに
何か写ってないか手配して貰うつもりだったようだ。
でも光の手が空いてない事がわかり、
急遽光の母親である茉莉花さんに頼んで
カメラの録音を見せて貰う事にした。
茉莉花さんは直ぐに手配をしてくれて無事録音は見れたけど、
怪しい人の出入りは確認出来なかった。
僕の住む階の出入りは全て住人だった。
それに僕の部屋に入った人もいない。
只そこに写って居たのは
朝に出かけた僕とその後出かけたスティーブだけだった。
でもそれで安心できない事は十分に分かっている。
「俺が先に入って確認するから、
お前はマンションの前で待ってろ」
そう言われて、
僕はマンションの前に出た。
一通りがあるので危ない事はないだろう。
僕は左右を見回して怪しげな人物が居ないか確かめて
花壇のブロックに腰を下ろした。
今日は天気がいいので割と親子連れが多い。
僕はそんな人達を眺めながら、
陽向達とトムの安否を交互に考えた。
すると直ぐに仁から連絡があった。
携帯に出ると、
「やっぱりおかしい……
サムとスティーブしかセキュリティーには写ってないのに、
トムもジャックも居ない……」
そう言って仁が困惑したような声で話した。
「二人ともいないって、
バスルームやベランダにも居ない?」
そう尋ねると、
「外回りを含むすべての部屋を見て回ったけど、
誰もいない。
それに争ったような形跡もないし……
全く謎だ……」
「ねえ、今からそっち行っても大丈夫?」
僕が尋ねると、
「多分……
これだと余りにも静かすぎて危険という文字が見えてこない……
誰かがどこかに潜んでるって感じでもないしな……」
そう返ってきたので、
僕は直ぐに部屋まで上がっていった。
ドアを開けると仁が這いずり回りながら
いろんな所を探って居た。
「何してるの?」
そう尋ねると、
「いや、盗聴器や隠しカメラがないかと思って……
でも俺が見回った範囲では無いな。
もしトム達が帰ってこなかったら、
専門家に見てもらったほうが良いかもな。
どうだ? サムが見て回って何か変わった事はないか?」
そう言って立ち上がると、
スボンの膝をパンパンと叩いた。
僕は一通り家の中を見て回った。
「ビックリするくらい何も変わってないよね……」
すごく不思議だったのは、
どういう状況でトムがここを出たかだ。
拉致されたというのなら、
部屋の中が荒らされて居てもおかしくは無い。
それなのに部屋の中は争った形跡一つない。
高層階のベランダからも人目に付かずに下へロープを伝って降りるのも無理だろう。
でも隣とか、一階下、上だったらどうだろう?!
タイミングによっては誰にも見られずに行けるかもしれない……
まるで密室のトリックだ。
僕達は仁のところへ行く前に、
僕にマンションに立ち寄ってみる事にした。
最初仁は光るに連絡をしてマンションのセキュリティーカメラに
何か写ってないか手配して貰うつもりだったようだ。
でも光の手が空いてない事がわかり、
急遽光の母親である茉莉花さんに頼んで
カメラの録音を見せて貰う事にした。
茉莉花さんは直ぐに手配をしてくれて無事録音は見れたけど、
怪しい人の出入りは確認出来なかった。
僕の住む階の出入りは全て住人だった。
それに僕の部屋に入った人もいない。
只そこに写って居たのは
朝に出かけた僕とその後出かけたスティーブだけだった。
でもそれで安心できない事は十分に分かっている。
「俺が先に入って確認するから、
お前はマンションの前で待ってろ」
そう言われて、
僕はマンションの前に出た。
一通りがあるので危ない事はないだろう。
僕は左右を見回して怪しげな人物が居ないか確かめて
花壇のブロックに腰を下ろした。
今日は天気がいいので割と親子連れが多い。
僕はそんな人達を眺めながら、
陽向達とトムの安否を交互に考えた。
すると直ぐに仁から連絡があった。
携帯に出ると、
「やっぱりおかしい……
サムとスティーブしかセキュリティーには写ってないのに、
トムもジャックも居ない……」
そう言って仁が困惑したような声で話した。
「二人ともいないって、
バスルームやベランダにも居ない?」
そう尋ねると、
「外回りを含むすべての部屋を見て回ったけど、
誰もいない。
それに争ったような形跡もないし……
全く謎だ……」
「ねえ、今からそっち行っても大丈夫?」
僕が尋ねると、
「多分……
これだと余りにも静かすぎて危険という文字が見えてこない……
誰かがどこかに潜んでるって感じでもないしな……」
そう返ってきたので、
僕は直ぐに部屋まで上がっていった。
ドアを開けると仁が這いずり回りながら
いろんな所を探って居た。
「何してるの?」
そう尋ねると、
「いや、盗聴器や隠しカメラがないかと思って……
でも俺が見回った範囲では無いな。
もしトム達が帰ってこなかったら、
専門家に見てもらったほうが良いかもな。
どうだ? サムが見て回って何か変わった事はないか?」
そう言って立ち上がると、
スボンの膝をパンパンと叩いた。
僕は一通り家の中を見て回った。
「ビックリするくらい何も変わってないよね……」
すごく不思議だったのは、
どういう状況でトムがここを出たかだ。
拉致されたというのなら、
部屋の中が荒らされて居てもおかしくは無い。
それなのに部屋の中は争った形跡一つない。
高層階のベランダからも人目に付かずに下へロープを伝って降りるのも無理だろう。
でも隣とか、一階下、上だったらどうだろう?!
タイミングによっては誰にも見られずに行けるかもしれない……
まるで密室のトリックだ。
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