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序章
第十三話 危ない幹部がやってくる
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『事実は小説よりも奇なり』という言葉がある。
これを私が言うと、我ながら説得力があると思う。
防大入試以前から小説家として成功し、幹部としても海将にまで登り詰めた。
もし、出世出来なかったとしても、独身のままであれば印税だけで充分に生活出来る身分だ。
奇妙なものだと思う。
そんな人生だったからだろうか。
昔からどんな与太話でも、大抵の事は信じられる質だった。
周囲が「流石にこれは無いだろう」と言っても、私だけは取り敢えず信じてみる様にしているのだ。
だが、先程入ってきた報告については、私も信じ切れずにいる。
幕僚達に至っては、「精神的な意味で危ない幹部の任官など、認めるべきではなかった」と過ぎた事を蒸し返した程だ。
今更そんな事を言っても、仕方がないだろうと思うが口には出さない。
そもそも、そういった規定は制服組が決める事でも無いのだ。
彼等は自分達の意見が必ず通るとでも、考えていたのだろうか?
しかし、決して口には出さない。
文豪提督などと変人扱いされる事の多い私でも、空気は読めるのだ。
そして、必要性が無いのに、空気を乱す様な真似はしない。
必要な時は別だが、それは仕方がないだろう。
幹部に必要不可欠な、合理性というやつだ。
とにかく、今は考える時間が欲しいので、好き勝手に言わせておく。
もっとも、彼等の意見を聞くつもりはないのだが……………………。
ふむ、この問題をどう処理すべきか?
正規の手段での具申ではないのだから、黙殺するのも手だろう。
しかし、「非常時に、そんな事を気にしている余裕は無い」というのも、また真理の一つなのだ。
こういう時は紅茶でも飲んで、頭の中をゆっくり整理したいのだが、そうもいかない。
非常時には、時間が貴重である。
さて、どんなに正しくとも正規の手段でない以上は、それを黙殺するのが組織運営上の模範的振る舞い、というヤツだろう。
それは確かだ。
しかし、非常時に首を賭けてまで規則を侵したのだから、それだけの価値があるのかもしれない。
少なくとも本人はそう思っているし、お目付け役のベテラン一曹も、それは認めている様だ。
当事者のみなら悩む必要は無いのだが、お目付け役が認めているとなると話は異なる。
普通なら、誤報という事は無い筈だ。
報告は正しく、報告者も正気だという事だろう。
そう、幕僚達も面白くはないだろうが、本来ならここまでは渋らない。
彼等が問題視しているのはあくまでも、件の万屋二尉が防大受験資格緩和後に防大を受験した、精神科に通院歴のある幹部だという点だ。
人間は信じ難い報告を受けると、その信憑性を第一に気にする。
それは、仕方のない事だ。
我々の様に、制服を着ていても官僚に近い人種ならば、尚更だろう。
そこに加えての、精神科通院歴だ。
古臭い頭をした連中、いやそれどころか常識的な連中ならば、騒ぎ立てるのは当然だろう。
むしろ、騒ぎ立てなかったら私の方が驚く。
さて、若干あれな幹部が、首を覚悟しての上申か。
これを受けて、辞表というのも、案外悪くないかもしれんな。
これをネタにして、文壇に帰り咲くというのもありかもしれん。
題名は、『迷惑な上申者』とでも言ったところか。
ありだな。
そう、かなりありだ。
取材次第では、短編で終わらないだろう。
もちろん彼の経歴にもよるが、精神科に通院歴があるのだ。
おそらく、平凡な人生ではないだろう。
まあ最悪、彼が何の変鉄もない普通の人生を歩んでいたとしても、私の貯蓄は充分にある。
老後も、年金制度が崩壊さえしなけれれば、死ぬまではなんとか持つ筈だ。
この程度で、懲戒免職という事も無いだろう。
無論、ベテランの一曹が認めている以上、事実であってくれないと困るが、念の為にある程度は計算しないとならん。
この歳になると、嫁さんに頭が上がらないのだ。
何処で間違ったのか、いつの間にか尻に敷かれていたというのも、考えてみれば不思議な話だな。
さて、普通なら黙殺するところだが、文壇復帰という可能性もあるからな。
彼が正気でもおかしくなっていても、私が損する事は無い。
他の自衛官なら無意味でも、私なら意味を見出だせるという状況も、かなり珍しいだろう。
彼にとっても私にとっても、良い意味で小説よりも奇なる状況だな。
よろしい、今は非常時だ。
異世界の姫君とやらに会ってみよう。
『兵は拙速を尊ぶ』だな。
いや、この場合は遅巧よりも拙速とでも言うべきか。
『小田原評定』では、どうしようもないのだ。
他にやれる事が無いのなら、やるしかないだろう。
幕僚達の将来までは知らんがね。
一応、『全責任は私が取る』と言っておくが、影響は免れないだろうな。
まあ、自分達が本省勤務のエリートだからといって、船乗りを軽んじる連中なんか知らんわ。
むしろいい気味だ。
私も、文豪提督等という渾名を持っているが、連中とは違う。
小説なんか書いて、ヒョロヒョロしていると思われがちだが、実は潮風に当たって居る方がインスピレーションは湧くので、乗艦勤務の方が多いのだ。
なのに連中は私を同類だと思い込んでいるのか、誰かの陰口ばかりをペラペラと喋る。
陰湿な奴等だ。
いい加減鬱陶しいわい。
よし、会おう。
すぐに会おう。
今すぐ、飛行甲板まで迎えに出るのだ。
私は、煩い幕僚達が未だに騒いでいる隙に、CICから脱出した。
小説のネタに会う為に。
これを私が言うと、我ながら説得力があると思う。
防大入試以前から小説家として成功し、幹部としても海将にまで登り詰めた。
もし、出世出来なかったとしても、独身のままであれば印税だけで充分に生活出来る身分だ。
奇妙なものだと思う。
そんな人生だったからだろうか。
昔からどんな与太話でも、大抵の事は信じられる質だった。
周囲が「流石にこれは無いだろう」と言っても、私だけは取り敢えず信じてみる様にしているのだ。
だが、先程入ってきた報告については、私も信じ切れずにいる。
幕僚達に至っては、「精神的な意味で危ない幹部の任官など、認めるべきではなかった」と過ぎた事を蒸し返した程だ。
今更そんな事を言っても、仕方がないだろうと思うが口には出さない。
そもそも、そういった規定は制服組が決める事でも無いのだ。
彼等は自分達の意見が必ず通るとでも、考えていたのだろうか?
しかし、決して口には出さない。
文豪提督などと変人扱いされる事の多い私でも、空気は読めるのだ。
そして、必要性が無いのに、空気を乱す様な真似はしない。
必要な時は別だが、それは仕方がないだろう。
幹部に必要不可欠な、合理性というやつだ。
とにかく、今は考える時間が欲しいので、好き勝手に言わせておく。
もっとも、彼等の意見を聞くつもりはないのだが……………………。
ふむ、この問題をどう処理すべきか?
正規の手段での具申ではないのだから、黙殺するのも手だろう。
しかし、「非常時に、そんな事を気にしている余裕は無い」というのも、また真理の一つなのだ。
こういう時は紅茶でも飲んで、頭の中をゆっくり整理したいのだが、そうもいかない。
非常時には、時間が貴重である。
さて、どんなに正しくとも正規の手段でない以上は、それを黙殺するのが組織運営上の模範的振る舞い、というヤツだろう。
それは確かだ。
しかし、非常時に首を賭けてまで規則を侵したのだから、それだけの価値があるのかもしれない。
少なくとも本人はそう思っているし、お目付け役のベテラン一曹も、それは認めている様だ。
当事者のみなら悩む必要は無いのだが、お目付け役が認めているとなると話は異なる。
普通なら、誤報という事は無い筈だ。
報告は正しく、報告者も正気だという事だろう。
そう、幕僚達も面白くはないだろうが、本来ならここまでは渋らない。
彼等が問題視しているのはあくまでも、件の万屋二尉が防大受験資格緩和後に防大を受験した、精神科に通院歴のある幹部だという点だ。
人間は信じ難い報告を受けると、その信憑性を第一に気にする。
それは、仕方のない事だ。
我々の様に、制服を着ていても官僚に近い人種ならば、尚更だろう。
そこに加えての、精神科通院歴だ。
古臭い頭をした連中、いやそれどころか常識的な連中ならば、騒ぎ立てるのは当然だろう。
むしろ、騒ぎ立てなかったら私の方が驚く。
さて、若干あれな幹部が、首を覚悟しての上申か。
これを受けて、辞表というのも、案外悪くないかもしれんな。
これをネタにして、文壇に帰り咲くというのもありかもしれん。
題名は、『迷惑な上申者』とでも言ったところか。
ありだな。
そう、かなりありだ。
取材次第では、短編で終わらないだろう。
もちろん彼の経歴にもよるが、精神科に通院歴があるのだ。
おそらく、平凡な人生ではないだろう。
まあ最悪、彼が何の変鉄もない普通の人生を歩んでいたとしても、私の貯蓄は充分にある。
老後も、年金制度が崩壊さえしなけれれば、死ぬまではなんとか持つ筈だ。
この程度で、懲戒免職という事も無いだろう。
無論、ベテランの一曹が認めている以上、事実であってくれないと困るが、念の為にある程度は計算しないとならん。
この歳になると、嫁さんに頭が上がらないのだ。
何処で間違ったのか、いつの間にか尻に敷かれていたというのも、考えてみれば不思議な話だな。
さて、普通なら黙殺するところだが、文壇復帰という可能性もあるからな。
彼が正気でもおかしくなっていても、私が損する事は無い。
他の自衛官なら無意味でも、私なら意味を見出だせるという状況も、かなり珍しいだろう。
彼にとっても私にとっても、良い意味で小説よりも奇なる状況だな。
よろしい、今は非常時だ。
異世界の姫君とやらに会ってみよう。
『兵は拙速を尊ぶ』だな。
いや、この場合は遅巧よりも拙速とでも言うべきか。
『小田原評定』では、どうしようもないのだ。
他にやれる事が無いのなら、やるしかないだろう。
幕僚達の将来までは知らんがね。
一応、『全責任は私が取る』と言っておくが、影響は免れないだろうな。
まあ、自分達が本省勤務のエリートだからといって、船乗りを軽んじる連中なんか知らんわ。
むしろいい気味だ。
私も、文豪提督等という渾名を持っているが、連中とは違う。
小説なんか書いて、ヒョロヒョロしていると思われがちだが、実は潮風に当たって居る方がインスピレーションは湧くので、乗艦勤務の方が多いのだ。
なのに連中は私を同類だと思い込んでいるのか、誰かの陰口ばかりをペラペラと喋る。
陰湿な奴等だ。
いい加減鬱陶しいわい。
よし、会おう。
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今すぐ、飛行甲板まで迎えに出るのだ。
私は、煩い幕僚達が未だに騒いでいる隙に、CICから脱出した。
小説のネタに会う為に。
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