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* 死神生活ニ年目 *
第183話 死神ちゃんとモップお化け④
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地図を頼りに〈担当のパーティー〉の元にやってきた死神ちゃんは、それらしき人影すら見当たらないことに首をひねった。そして、一通り辺りを見回したあとでため息をつくと、部屋の片隅に捨て置かれた毛布の塊に腰を下ろした。
「うーん、ここら辺にいるはずなんだがなあ……。おかしいなあ……」
毛布が意外と綺麗だったため、死神ちゃんはそのままゴロリと横になった。そして地図を眺めながら唸り声を上げていると、どこからともなく声が聞こえてきた。
(なんて破廉恥なところに顔を埋めているのですか。止めてください)
心の中に直接語りかけられたことに、死神ちゃんは顔をしかめた。そして、そのままの態勢でふわりと浮上した。毛布の塊を睨みつけながら、死神ちゃんは抑揚無くボソリと言った。
「ムーク、お前だったのか」
「はい、そうです。お久しぶりです」
言いながら、毛布の塊はもにょもにょと蠢き、そしてぬるりとそびえ立った。死神ちゃんはガシガシと頭を掻きながら、ムークを見つめて言った。
「今日は着ぐるみを着てはいないんだな」
「はい。何でも、巷では秋の収穫祭月間だそうで。仮装を楽しむ人々が多いため、そのままの姿で歩いていても怪しまれないのです」
死神ちゃんの脳裏を、どこぞの角が「発案インセンティブご馳走様です!」と笑う様子が過ぎった。適当に相槌を打つと、死神ちゃんは義兄は一緒ではないのかと尋ねた。
彼の義兄は現在、野菜を分けてもらう代わりにライバル農家の元で時折農業に従事している。その関係で収穫祭に駆り出されているようで、それで本日は彼一人で探索を行っていたのだそうだ。
ところで、というと、ムークは淡々と話しだした。
「前回お会いした際、あなたは我々に〈人里に降りてくるなら、それなりに周りに合わせろ〉と言いましたね。そして周りに合わせるためには、人間が言うところの〈空気〉とやらを読まねばならないそうですね。しかし、私たちは気づいたのです。――私たちは壊滅的に、その空気というものが読めないと」
「おう、知ってるよ」
「何故知っているのですか!? 今初めて行った、重大発表だと言うのに!」
見つめていると気持ちが悪くなってきそうなほど、ムークはブブブブと震えた。死神ちゃんはげっそりと肩を落とすと、ムークから視線を外しつつ「で、それがどうした」と言った。するとムークはピタリと静止して再び淡々と話しだした。
「そこで我々は考えました。――空気とやらが読めぬのであれば、頭の中を読めば良いと」
「はい……?」
死神ちゃんは再びムークの方へと向き直ると、眉間にしわを寄せた。彼が言うには、心の中に直接語りかける超能力技を応用して、人の心を読む技を編み出したということだった。言葉無くとも察することが難しいのであれば、直接覗き見てしまったほうが手っ取り早いと思ったらしい。
ムークは縦に伸び縮みしながら、ほんの少しだけ楽しそうに言った。
「なお、この技を極めると、重要な儀式を習得できるようにもなるのです」
「儀式? 益々怪しいな……」
死神ちゃんが眉間のしわを深くすると、ムークはそれを気にすることなく左右にゆらゆらと揺れた。
「というわけで、あなたで練習をさせてください。まだ、練習を重ねないことには上手く使えないのです」
「は? 嫌だよ。俺も忙しいんだ、そんなもんにいちいち付き合ってなんかいられないよ。そんなことよりも、とっとと祓いに行くか死ぬかしてくれよ」
「いいではないですか、練習させてください」
「嫌だって言ってるだろうが」
死神ちゃんはムークを睨みつけると、不機嫌にプイと横を向いた。しかし、ムークはめげることなく「練習させてください」と言って視界に入り込んできた。死神ちゃんは再び「嫌だ」と言うと、視線を適当に地面へと投げ捨てながらムークに完全に背を向けた。
「ぎゃあああああああ!!」
おもむろに視線を上げた死神ちゃんは、腹の底から叫んだ。背後にいたはずのムークが何故か目の前にいて、しかもいつもは毛で埋もれて見えない目をカッと大きく見開いていたのだ。
軟体生物よろしくぐにゃりと身体を曲げ伸ばし、自分をぐるりと取り囲むムークを死神ちゃんは絶句して見つめていた。するとムークは目を見開いたまま、ゆっくりと首を傾げた。
「気持ち悪いとは失礼な。あと、〈メジェドみたい〉とは何ですか?」
「いや、さすがに気持ち悪いだろう! そんなグネグネに伸びて回り込んでこられたら!」
「で、〈メジェドみたい〉とは何ですか?」
「いいだろう、何だって!」
死神ちゃんは声を苛立たせると、早く祓いに向かってくれと言ってムークをグイグイと押しやった。しかし彼は一向に動こうとはしなかった。
「何でだよ、ここに留まったって仕方がないんだから、どこへでもいいからとっとと動いてくれよ!」
「あなたが私の前を歩くのでしたら、それもやぶさかではありませんが」
死神ちゃんは嫌そうに顔を歪めて息をグッと詰まらせると、ムークに背を向けながら舌打ちをした。そしてドスドスと乱暴に足を踏み鳴らしながら、一階に向かって歩き出した。
少しして、死神ちゃんはきちんとムークが付いてきているのかを確認すべく後ろを振り返った。約束通り彼は付いてきてはいたのだが、死神ちゃんと視線が合うなりビクリと身体を尖らせた。
「何だよ」
「いえ、別に」
死神ちゃんはつかの間訝しげにムークを見つめると、ため息をつきながら前に向き直った。その際、ムークが目を見開くのが視界に入ったような気がした。再び死神ちゃんが後ろを振り返ると、ムークはやはりビクリと身体を細く尖らせた。
「お前、一体何を企んでいるんだ?」
「いえ、別に。何も企んではいませんが」
死神ちゃんはイライラと頭を掻きむしりながら、前を向き歩き出した。するとムークが唐突に「ビーフシチュー」と言い出して、死神ちゃんは勢い良く後ろを振り返った。
「やっぱり人の心を覗いていたんじゃないか! 何が〈何も企んではいません〉だよ!」
「ビーフシチューとやらは、たしか食べ物ですよね。お夕飯に食べたいんですか、そうですか。ビーフシチュー、お好きなのですか?」
「ああ、大好きだよ! 悪いか! ていうか、人のプライバシー領域を勝手に暴くなよ、気分悪い!」
死神ちゃんが悪態をつくと、ムークは不思議そうに首を傾げさせた。そしてギョロッと一瞬だけ目を剥くと、ポツリと「マッコイ」と言った。頭に血が昇った死神ちゃんは思わず「はあ!?」と叫んだ。
「マッコイとやらは何ですか? これも食べ物ですか?」
「お前、また人様の心を覗き見したのかよ! ふざけんな!」
「〈あとで愚痴ろう〉? 何か不愉快なことでも?」
「そうやって勝手に覗き見られるのが不愉快なんだよ!」
「で、マッコイとやらは何ですか?」
死神ちゃんはムークの「マッコイとやらは何ですか?」攻めに黙秘を続けていた。しかしそれも長くは続かず、死神ちゃんは癇癪を通り越してグズり始めた。もう嫌だと言って幼女よろしく泣き喚きながら飛び去る死神ちゃんは、質問をし続けるムークに追いかけられた。そして、質問に熱を入れすぎていたムークは落とし穴に落ち、浮遊の術を使う間もなく灰と化したのだった。
**********
グズグズと鼻を鳴らしながら待機室に帰ってきた死神ちゃんを待ち受けていたのは、同僚達のニヤニヤとした笑みだった。死神ちゃんは地団駄を踏みながら、大声で喚き散らした。
「上長に報告するクセが付いているだけだよ! お前らだってそうだろう? だから、深い意味なんてないって分かってるんだろう!? なのに何だよ、その目はさあ!」
なおもニヤニヤと笑われていることを不快に思った死神ちゃんは、マッコイの元へと走り寄った。彼は額に手を当てて、真っ赤な顔を恥ずかしそうに俯かせていた。彼は死神ちゃんが近寄ってきたことに気がつくと、ほんの少しだけ顔を上げてしどろもどろに言った。
「とりあえず、今晩はビーフシチューでいいのね?」
「それで良いけれどもさ! 何でお前までそんな恥ずかしそうにしてるんだよ!」
「だって、みんながすごい見てくるから……」
完全に顔を覆ったマッコイから視線を外してぐるりと回りを見渡すと、同僚たちがいまだにこちらを見ていることに死神ちゃんは気がついた。死神ちゃんは、怒りで頬を真っ赤にすると怒鳴り散らした。
「何なんだよ、お前ら! ホント、ふざけるなよ! 夕方のこの時間は、誰だって腹が減ってくるだろう!? 飯のことを考えるのも仕方ないだろう!」
「ていうか、ビーフシチューでいいのねって聞かれてそれで良いって答えるとか……プフッ」
「うるせえな! すごく美味いんだよ、こいつのビーフシチュー! 文句あるなら、食べてみてから言えよ!」
死神ちゃんのこの一言で、晩御飯は早番勤務者全員参加のビーフシチューパーティーとなった。なお、たまたま通りかかりこの一件を耳にしたウィンチがいつになくノリノリで自宅を会場として開放し、材料費を全部持ちしてくれた上に調理の手伝いもしてくれたという。
また、料理の大好きなウィンチは「平等性を保つため、今回参加できなかった方々もきちんと招かなくては」という名目でホームパーティーを定期開催するようになったのだが、それはまた別のお話である。
――――心が読めたとしても、それをいちいち口に出していては顰蹙を買うに決まっている。やっぱり、空気は読めるようになっておきたいものなのDEATH。
「うーん、ここら辺にいるはずなんだがなあ……。おかしいなあ……」
毛布が意外と綺麗だったため、死神ちゃんはそのままゴロリと横になった。そして地図を眺めながら唸り声を上げていると、どこからともなく声が聞こえてきた。
(なんて破廉恥なところに顔を埋めているのですか。止めてください)
心の中に直接語りかけられたことに、死神ちゃんは顔をしかめた。そして、そのままの態勢でふわりと浮上した。毛布の塊を睨みつけながら、死神ちゃんは抑揚無くボソリと言った。
「ムーク、お前だったのか」
「はい、そうです。お久しぶりです」
言いながら、毛布の塊はもにょもにょと蠢き、そしてぬるりとそびえ立った。死神ちゃんはガシガシと頭を掻きながら、ムークを見つめて言った。
「今日は着ぐるみを着てはいないんだな」
「はい。何でも、巷では秋の収穫祭月間だそうで。仮装を楽しむ人々が多いため、そのままの姿で歩いていても怪しまれないのです」
死神ちゃんの脳裏を、どこぞの角が「発案インセンティブご馳走様です!」と笑う様子が過ぎった。適当に相槌を打つと、死神ちゃんは義兄は一緒ではないのかと尋ねた。
彼の義兄は現在、野菜を分けてもらう代わりにライバル農家の元で時折農業に従事している。その関係で収穫祭に駆り出されているようで、それで本日は彼一人で探索を行っていたのだそうだ。
ところで、というと、ムークは淡々と話しだした。
「前回お会いした際、あなたは我々に〈人里に降りてくるなら、それなりに周りに合わせろ〉と言いましたね。そして周りに合わせるためには、人間が言うところの〈空気〉とやらを読まねばならないそうですね。しかし、私たちは気づいたのです。――私たちは壊滅的に、その空気というものが読めないと」
「おう、知ってるよ」
「何故知っているのですか!? 今初めて行った、重大発表だと言うのに!」
見つめていると気持ちが悪くなってきそうなほど、ムークはブブブブと震えた。死神ちゃんはげっそりと肩を落とすと、ムークから視線を外しつつ「で、それがどうした」と言った。するとムークはピタリと静止して再び淡々と話しだした。
「そこで我々は考えました。――空気とやらが読めぬのであれば、頭の中を読めば良いと」
「はい……?」
死神ちゃんは再びムークの方へと向き直ると、眉間にしわを寄せた。彼が言うには、心の中に直接語りかける超能力技を応用して、人の心を読む技を編み出したということだった。言葉無くとも察することが難しいのであれば、直接覗き見てしまったほうが手っ取り早いと思ったらしい。
ムークは縦に伸び縮みしながら、ほんの少しだけ楽しそうに言った。
「なお、この技を極めると、重要な儀式を習得できるようにもなるのです」
「儀式? 益々怪しいな……」
死神ちゃんが眉間のしわを深くすると、ムークはそれを気にすることなく左右にゆらゆらと揺れた。
「というわけで、あなたで練習をさせてください。まだ、練習を重ねないことには上手く使えないのです」
「は? 嫌だよ。俺も忙しいんだ、そんなもんにいちいち付き合ってなんかいられないよ。そんなことよりも、とっとと祓いに行くか死ぬかしてくれよ」
「いいではないですか、練習させてください」
「嫌だって言ってるだろうが」
死神ちゃんはムークを睨みつけると、不機嫌にプイと横を向いた。しかし、ムークはめげることなく「練習させてください」と言って視界に入り込んできた。死神ちゃんは再び「嫌だ」と言うと、視線を適当に地面へと投げ捨てながらムークに完全に背を向けた。
「ぎゃあああああああ!!」
おもむろに視線を上げた死神ちゃんは、腹の底から叫んだ。背後にいたはずのムークが何故か目の前にいて、しかもいつもは毛で埋もれて見えない目をカッと大きく見開いていたのだ。
軟体生物よろしくぐにゃりと身体を曲げ伸ばし、自分をぐるりと取り囲むムークを死神ちゃんは絶句して見つめていた。するとムークは目を見開いたまま、ゆっくりと首を傾げた。
「気持ち悪いとは失礼な。あと、〈メジェドみたい〉とは何ですか?」
「いや、さすがに気持ち悪いだろう! そんなグネグネに伸びて回り込んでこられたら!」
「で、〈メジェドみたい〉とは何ですか?」
「いいだろう、何だって!」
死神ちゃんは声を苛立たせると、早く祓いに向かってくれと言ってムークをグイグイと押しやった。しかし彼は一向に動こうとはしなかった。
「何でだよ、ここに留まったって仕方がないんだから、どこへでもいいからとっとと動いてくれよ!」
「あなたが私の前を歩くのでしたら、それもやぶさかではありませんが」
死神ちゃんは嫌そうに顔を歪めて息をグッと詰まらせると、ムークに背を向けながら舌打ちをした。そしてドスドスと乱暴に足を踏み鳴らしながら、一階に向かって歩き出した。
少しして、死神ちゃんはきちんとムークが付いてきているのかを確認すべく後ろを振り返った。約束通り彼は付いてきてはいたのだが、死神ちゃんと視線が合うなりビクリと身体を尖らせた。
「何だよ」
「いえ、別に」
死神ちゃんはつかの間訝しげにムークを見つめると、ため息をつきながら前に向き直った。その際、ムークが目を見開くのが視界に入ったような気がした。再び死神ちゃんが後ろを振り返ると、ムークはやはりビクリと身体を細く尖らせた。
「お前、一体何を企んでいるんだ?」
「いえ、別に。何も企んではいませんが」
死神ちゃんはイライラと頭を掻きむしりながら、前を向き歩き出した。するとムークが唐突に「ビーフシチュー」と言い出して、死神ちゃんは勢い良く後ろを振り返った。
「やっぱり人の心を覗いていたんじゃないか! 何が〈何も企んではいません〉だよ!」
「ビーフシチューとやらは、たしか食べ物ですよね。お夕飯に食べたいんですか、そうですか。ビーフシチュー、お好きなのですか?」
「ああ、大好きだよ! 悪いか! ていうか、人のプライバシー領域を勝手に暴くなよ、気分悪い!」
死神ちゃんが悪態をつくと、ムークは不思議そうに首を傾げさせた。そしてギョロッと一瞬だけ目を剥くと、ポツリと「マッコイ」と言った。頭に血が昇った死神ちゃんは思わず「はあ!?」と叫んだ。
「マッコイとやらは何ですか? これも食べ物ですか?」
「お前、また人様の心を覗き見したのかよ! ふざけんな!」
「〈あとで愚痴ろう〉? 何か不愉快なことでも?」
「そうやって勝手に覗き見られるのが不愉快なんだよ!」
「で、マッコイとやらは何ですか?」
死神ちゃんはムークの「マッコイとやらは何ですか?」攻めに黙秘を続けていた。しかしそれも長くは続かず、死神ちゃんは癇癪を通り越してグズり始めた。もう嫌だと言って幼女よろしく泣き喚きながら飛び去る死神ちゃんは、質問をし続けるムークに追いかけられた。そして、質問に熱を入れすぎていたムークは落とし穴に落ち、浮遊の術を使う間もなく灰と化したのだった。
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グズグズと鼻を鳴らしながら待機室に帰ってきた死神ちゃんを待ち受けていたのは、同僚達のニヤニヤとした笑みだった。死神ちゃんは地団駄を踏みながら、大声で喚き散らした。
「上長に報告するクセが付いているだけだよ! お前らだってそうだろう? だから、深い意味なんてないって分かってるんだろう!? なのに何だよ、その目はさあ!」
なおもニヤニヤと笑われていることを不快に思った死神ちゃんは、マッコイの元へと走り寄った。彼は額に手を当てて、真っ赤な顔を恥ずかしそうに俯かせていた。彼は死神ちゃんが近寄ってきたことに気がつくと、ほんの少しだけ顔を上げてしどろもどろに言った。
「とりあえず、今晩はビーフシチューでいいのね?」
「それで良いけれどもさ! 何でお前までそんな恥ずかしそうにしてるんだよ!」
「だって、みんながすごい見てくるから……」
完全に顔を覆ったマッコイから視線を外してぐるりと回りを見渡すと、同僚たちがいまだにこちらを見ていることに死神ちゃんは気がついた。死神ちゃんは、怒りで頬を真っ赤にすると怒鳴り散らした。
「何なんだよ、お前ら! ホント、ふざけるなよ! 夕方のこの時間は、誰だって腹が減ってくるだろう!? 飯のことを考えるのも仕方ないだろう!」
「ていうか、ビーフシチューでいいのねって聞かれてそれで良いって答えるとか……プフッ」
「うるせえな! すごく美味いんだよ、こいつのビーフシチュー! 文句あるなら、食べてみてから言えよ!」
死神ちゃんのこの一言で、晩御飯は早番勤務者全員参加のビーフシチューパーティーとなった。なお、たまたま通りかかりこの一件を耳にしたウィンチがいつになくノリノリで自宅を会場として開放し、材料費を全部持ちしてくれた上に調理の手伝いもしてくれたという。
また、料理の大好きなウィンチは「平等性を保つため、今回参加できなかった方々もきちんと招かなくては」という名目でホームパーティーを定期開催するようになったのだが、それはまた別のお話である。
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