強い人さがしています(大至急です)

第1章 アーカス家

屋敷内では

  アーカス家に勤めているすべての使用人を広間に集めてもらい舞台の上にたち勇者が広めたというマイクを使い全員に聞こえるようにいった。
 「皆、仕事中に集まってもらいすまない。先ほどレイの弟が生まれた。もちろんマリンも無事だ。その事で話がある。我が子のステータスをみたらば鑑定不能と表示されたそうだ。」無事御子様が誕生したことに皆笑顔だったが、鑑定不能という言葉を聞きその意味を理解し驚いた。「その顔は理解してくれたようだな。説明せずともわかるように今後どのようなことがアーカス家におこるかわからない。必ず苦労するだろう、金にものを言わせるような奴も出てくる。それで、このことを聞きやめたいと思ったものは遠慮なく言ってくれ。やめたいと言ったから不利益になるようなことは必ずしないとアーカス家の名に懸けて誓う。また、手切れ金も出すし次の仕事場所も紹介しよう。何かあるものは手をあげてくれ。」きっと何人かはこんなめんどくさいところにいてたまるかとやめるやつが出てくるだろう。できれば何人かには残っていてほしいが意思を尊重したい。さて何人残るか。そんなことを考ていた。すると一斉に使用人が手をあげた。ふっ、全員やめるのも仕方がないと思ったが、「ふざけてもらっては困ります。」と全員が口を揃えて言い、怒った顔でこちらをみてきた。すると一番長く勤めてもらっているシバンが一礼したあと「旦那様はその程度で私たちがやめると思ったのですか？使用人全員を家族のように接し困っていたら手をさしのべる、そんな方を見捨てるとおもったのですか？私たちはそう思われていたことがかなしいです。全員がもっと私たちのことを信用して頼って欲しいと考えているはずです。」そう言い後ろをみるようにシバンが促すと皆頷いていたり微笑んでいたりしていた。「旦那様この度は失礼な態度をとり申し訳ございません。どのような罰も、うけます。」そういい全員が頭を下げた。俺は幸福者だなとおもいながらこういった。「ならば全員が明後日の昼にひらくパーティーに参加しろ。そうすれば全員のことを許す。…皆本当にありがとう。」俺は国王にお辞儀したときよりも深々と頭を下げた。(おい、それでいいのか(ー_ー;))シバンたちは微笑みながら仕方がない主ですねとしばらくいいあった。少ししたあと「集まってもらって感謝するがそろそろ仕事に戻ってもらいたい。あと明後日には国王が夕方に来るからよろしく頼むぞ。あぁ勿論俺たちのパーティーとは別にだが。それと本当にありがとう。」主に一礼したあと部屋をでていった。俺はしばらく今日のことを振り返り色々あったが心があったまり家族も使用人の仲もさらに深まったいい日だとかみしめた。