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第1章 価値観が古く、親友にボコされる運命の男『オロロッカ』
1-9 拳で語り合う展開なんて今時珍しいけど……好きなんだ
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セドナの鋼鉄のようなパンチを受けて、ふらつきながらも半泣きの表情で殴り返すオロロッカ。
「アンジュは……人じゃねえ、化け物みたいな女だからだよ! あいつは絶対、ヤバいことをするからな!」
だが、セドナも負けていない。
膝をつくような素振りを見せながらも、思いっきり殴り返す。
「何が化け物だ! そんなに怖かったのかよ、アンジュが!」
「ああ! そうだよ、悪いか?」
「悪いだろ! そもそも、あいつを売ろうとした、本当の理由は違うだろ!」
「あん? ……ぐは!」
その一撃を思いっきり喰らったオロロッカは、顔を歪ませながらひるむ。
「カイカフルから聴いたよ! 本当はお前、奴隷が欲しかったんだろ?」
「だからなんだ!」
「そんなに、自分の言いなりになる女が欲しかったのか? そんなに、感謝と尊敬が欲しかったのか?」
「…………」
その言葉に思わず言葉を失ったオロロッカ。
……図星を突かれてよほど頭に血が上ったのだろう、思いっきりセドナに蹴りを喰らわす。
「ああ、そうだよ!」
「ぐは!」
さしものセドナもその一撃を喰らって、窓ガラスをぶち破りながら外に飛び出た。
それをオロロッカは追いかけ、ふらふらと立ち上がったセドナを殴りつけた。
オレンジに染まる夕日の下で二人は殴り合いを続ける。
「俺はなあ! 元の世界でも女子から嫌われてたんだ……陰口を叩かれて、仲間外れにされてなあ……!」
「なるほどな! それでこの世界ではどうだったんだよ!」
「この世界でも同じだったんだよ! 誰も俺のことなんか、大事にしてくれなかったよ! 金だけせびるバカな奴しか来なかった!」
「ああ、辛かったんだな! そんな過去があったなんてな!」
先ほどのお返しとばかりに、オロロッカの顔を殴り飛ばす。
……オロロッカはその攻撃を避けずに受け止めながら、続ける。
「イケメンのお前には分からねえだろ、どうせ! 女の子を愛しても愛しても……愛してもらえない気持ちが! 優しくしても舐められるだけの人生が!」
「ああ……分からねえ……そもそも愛ってのが分からねえんだよ、俺は!」
「だろうなあ! けどな! そんな風に冷たくされた俺が……優しくすれば尊敬してくれる相手を求めちゃ、悪いのかよ、セドナ!」
「ああ! 最低だな、オロロッカは!」
その言葉に侮蔑はこもっていない。
いわゆる悪態のようなものなのだろう、オロロッカはその言葉にニヤリと笑ってセドナを殴る。
「ああ、そうだよ、どうせ俺は最低だ!」
「今も奴隷を買いたいのか、お前は?」
「当たり前だろ!」
「そうかよ! ……けどなあ……だあ!」
そういって少し溜めを作ったあと、セドナは思いっきり腹を殴る。
「ぐは……」
腰の入ったその一撃に、思わず後ろにふらふらと下がりながら沈み込んだオロロッカ。
そしてセドナは、そんな彼に駆けつけて体を支えた後、尋ねる。
「お前を買った奴隷はよ……こんな風に、お前を殴れんのか?」
「あ……?」
セドナはもう殴ろうとせず、少し悲し気な表情で尋ねる。
「金で縛った相手から得られるのは……服従だけだろ? お前が道を踏み外したら、助けてくれんのかよ? 反論してくれるのかよ?」
「ぐ……うるせえんだよ! ……ててて……」
もう反撃する余力はないのだろう、オロロッカは苦痛に顔を歪ませながらセドナの腕の中でもがく。
「そもそもな……お前が責めるべきは、アンジュじゃなくて、弱いお前自身だろ? 話を聴いたけど、殆どお前の自業自得じゃねえか?」
「なわけないだろ? 俺はあいつに嵌められ」
「たんだとしたら、この手紙はなんだよ? 読んでみろ」
彼のセリフを奪うように遮るセドナ。
いつの間にか小屋から持ち出したのであろう手紙をオロロッカに手渡すセドナ。
「はあ? ……くそ……」
殴り合いに負けたことも原因だろう、彼は渋々ながらその手紙を読み始める。
「え? ……あ……なんだよ、これ……」
そこには、侮蔑する内容どころか、自身のことを心配するような言葉だけが書かれていた。
そして、一緒にレストランに行ったり、仕事をしたりするのが楽しかったという思い出話も添えられていた。
……アンジュは見た目が怖いだけの凡人だ。
それは特に文才も感じられない平易で、誰にでも書ける単純な文章だった。
だが、彼は異性から心のこもった手紙など貰ったことなどなかったのだろう。
その手紙を呼んだオロロッカは、
「なんだよ、アンジュ……? おい、俺は何してたんだよ……」
そう泣きながら呟いた。
そんなオロロッカの顔を今度は平手でパシン、と叩く。
「分かったろ、オロロッカ? あいつはさ。お前が思うような悪女じゃないんだよ? 普通の女の子だと思うぜ?」
「……かもな……」
そう憑き物が落ちたように呟くオロロッカに、少し怒った口調でセドナは続ける。
「けどな! 一番許せないのはな! ……お前が俺に話してくれなかったことだよ!」
「はあ?」
まるで兄が弟に説教するかのような口調に、思わずオロロッカは声を上げた。
「アンジュが怖い? 奴隷がほしい? 一人でなんでも考え込むなよ!」
「だってよ……こんなこと話したら軽蔑するだろ、お前は! モテるお前にはわからないだろ?」
「軽蔑なんてするかよ! それに、一緒にお前がどうするべきなのか考えることはできたよ! それにこれからも一緒に考えるよ、俺は!」
「……お前が?」
「ああ。友達ってそういうもんだろ? ……なんか、バカみたいなセリフだけどさ」
「……ちっ……ま、この世界の男はバカばっかだからな。お前も……俺もさ」
「アハハ、まったくだな」
そういうと二人は仰向けになって、一緒に笑い出した。
……拳で語り合い、夕日の下で友情を確かめ合う。
そんなことが出来るオロロッカは『古い価値観』を持つ人間だ。
オロロッカはセドナに笑みを向ける。
「なあ、俺は今からやり直せるかな? 何もかもなくなったけどさ」
「何もかもって……まだ俺がいるじゃんか。それに手も足もまだ動くし、寿命もまだ十分ある。それじゃ不満か?」
「……ふは……!」
そういわれて、オロロッカは噴き出した。
「おめでたい奴だな、セドナは。で、具体的にはどうすんだよ?」
「そうだな。まずは、この畑を開墾するぞ?」
「……ま、面倒だけどそうなるよな」
そしてセドナは立ち上がると、近くに植わっていた草を見て、答えた。
「ああ。……それに、この辺の草は煎じて飲めば胃薬になるって『同族』から教えてもらったんだ」
因みにこの『同族』とは「聖女が追放されたことで豊穣チートを失ったけど、プロテインとヤンデレ美少女のおかげで人生逆転しました」に出てくる『セドナ』のことだ。
そしてセドナは続ける。
「こいつを開墾するついでに収穫して売れば少しは足しになるから、生活は出来るってことか……」
「そうだな。それから……」
「それから?」
「はす向かいにある小さな教会を綺麗にして、人を集めよう。そこでサッカーをみんなで始めるってのもいいよな!」
「サッカー?」
突然、突拍子のない提案に思わずオロロッカは驚いた。
「ああ。数が集まれば人間は何でもできるさ。そうすりゃ、みんな楽しく過ごせるしな」
無論、セドナがこう考えた本当の理由は『余暇を過ごす時間を与えることで、地域の子どもの非行を防ぐこと』だ。
少年少女が不良仲間とつるむ時間よりも、そうやってスポーツに精を出す時間を作れば、治安も良好になる。
「なるほど。けど、頑張っても大して稼ぎは増えなそうだな……」
「ま、しょうがないさ。当分貧乏生活で『稼いだ額』じゃ勝てないだろうけどさ。それなら『笑った回数』で勝負しようぜ? カイカフルさんの家にいた時より、10倍は笑って過ごせる時間を増やしてきゃいいさ」
「……あはは、セドナらしいな。ま、やってみるか……」
さっそく笑ってみようと思ったのか、オロロッカは笑みを浮かべて納屋にある鍬を手に取った。
そしてセドナに向き直って尋ねる。
「なあ、セドナ。……もし俺がさ。アンジュを本当に吸血鬼に売ってたら……お前は、俺を見放してたか?」
「まさか! そん時はぶん殴って、罪を償わせてたさ。そん時は俺も一緒に、償ってやる。お前がどんな悪堕ちしても、とことんまで付き合ってやるから覚悟しとけよな、オロロッカ?」
爽やかに笑いかけるセドナを見て、オロロッカは安心したような笑みを見せた。
「……そうか……」
「第一さ。都合のいい時だけ一緒にいて、道を踏み外したらすぐサヨナラなんて、そんなの友人じゃないじゃんか」
「……はは……そういってくれる奴がいるなんてな……」
「お前が間違えた道に進んだら、ぶん殴って連れ戻してやるよ。……何度でもな」
そういわれて、オロロッカは元の世界にいた母親を思い出した。
彼女は、子どもを『評価』することを育児だと思っていたタイプだった。
そのため『いい子』でいた小さい時は優しくしてくれていたが、中学の時にたばこを一度吸って以降、ゴミを見るような目で見つめて口をきいてくれなくなった過去がある。
「まったくバカだな、お前は。……ま、宜しくなバカ」
「ああ、お互いにな、バーカ」
そういうと、セドナはオロロッカと腕をぶつけ合った。
……まったく、この世界の男はバカばかりである。
「アンジュは……人じゃねえ、化け物みたいな女だからだよ! あいつは絶対、ヤバいことをするからな!」
だが、セドナも負けていない。
膝をつくような素振りを見せながらも、思いっきり殴り返す。
「何が化け物だ! そんなに怖かったのかよ、アンジュが!」
「ああ! そうだよ、悪いか?」
「悪いだろ! そもそも、あいつを売ろうとした、本当の理由は違うだろ!」
「あん? ……ぐは!」
その一撃を思いっきり喰らったオロロッカは、顔を歪ませながらひるむ。
「カイカフルから聴いたよ! 本当はお前、奴隷が欲しかったんだろ?」
「だからなんだ!」
「そんなに、自分の言いなりになる女が欲しかったのか? そんなに、感謝と尊敬が欲しかったのか?」
「…………」
その言葉に思わず言葉を失ったオロロッカ。
……図星を突かれてよほど頭に血が上ったのだろう、思いっきりセドナに蹴りを喰らわす。
「ああ、そうだよ!」
「ぐは!」
さしものセドナもその一撃を喰らって、窓ガラスをぶち破りながら外に飛び出た。
それをオロロッカは追いかけ、ふらふらと立ち上がったセドナを殴りつけた。
オレンジに染まる夕日の下で二人は殴り合いを続ける。
「俺はなあ! 元の世界でも女子から嫌われてたんだ……陰口を叩かれて、仲間外れにされてなあ……!」
「なるほどな! それでこの世界ではどうだったんだよ!」
「この世界でも同じだったんだよ! 誰も俺のことなんか、大事にしてくれなかったよ! 金だけせびるバカな奴しか来なかった!」
「ああ、辛かったんだな! そんな過去があったなんてな!」
先ほどのお返しとばかりに、オロロッカの顔を殴り飛ばす。
……オロロッカはその攻撃を避けずに受け止めながら、続ける。
「イケメンのお前には分からねえだろ、どうせ! 女の子を愛しても愛しても……愛してもらえない気持ちが! 優しくしても舐められるだけの人生が!」
「ああ……分からねえ……そもそも愛ってのが分からねえんだよ、俺は!」
「だろうなあ! けどな! そんな風に冷たくされた俺が……優しくすれば尊敬してくれる相手を求めちゃ、悪いのかよ、セドナ!」
「ああ! 最低だな、オロロッカは!」
その言葉に侮蔑はこもっていない。
いわゆる悪態のようなものなのだろう、オロロッカはその言葉にニヤリと笑ってセドナを殴る。
「ああ、そうだよ、どうせ俺は最低だ!」
「今も奴隷を買いたいのか、お前は?」
「当たり前だろ!」
「そうかよ! ……けどなあ……だあ!」
そういって少し溜めを作ったあと、セドナは思いっきり腹を殴る。
「ぐは……」
腰の入ったその一撃に、思わず後ろにふらふらと下がりながら沈み込んだオロロッカ。
そしてセドナは、そんな彼に駆けつけて体を支えた後、尋ねる。
「お前を買った奴隷はよ……こんな風に、お前を殴れんのか?」
「あ……?」
セドナはもう殴ろうとせず、少し悲し気な表情で尋ねる。
「金で縛った相手から得られるのは……服従だけだろ? お前が道を踏み外したら、助けてくれんのかよ? 反論してくれるのかよ?」
「ぐ……うるせえんだよ! ……ててて……」
もう反撃する余力はないのだろう、オロロッカは苦痛に顔を歪ませながらセドナの腕の中でもがく。
「そもそもな……お前が責めるべきは、アンジュじゃなくて、弱いお前自身だろ? 話を聴いたけど、殆どお前の自業自得じゃねえか?」
「なわけないだろ? 俺はあいつに嵌められ」
「たんだとしたら、この手紙はなんだよ? 読んでみろ」
彼のセリフを奪うように遮るセドナ。
いつの間にか小屋から持ち出したのであろう手紙をオロロッカに手渡すセドナ。
「はあ? ……くそ……」
殴り合いに負けたことも原因だろう、彼は渋々ながらその手紙を読み始める。
「え? ……あ……なんだよ、これ……」
そこには、侮蔑する内容どころか、自身のことを心配するような言葉だけが書かれていた。
そして、一緒にレストランに行ったり、仕事をしたりするのが楽しかったという思い出話も添えられていた。
……アンジュは見た目が怖いだけの凡人だ。
それは特に文才も感じられない平易で、誰にでも書ける単純な文章だった。
だが、彼は異性から心のこもった手紙など貰ったことなどなかったのだろう。
その手紙を呼んだオロロッカは、
「なんだよ、アンジュ……? おい、俺は何してたんだよ……」
そう泣きながら呟いた。
そんなオロロッカの顔を今度は平手でパシン、と叩く。
「分かったろ、オロロッカ? あいつはさ。お前が思うような悪女じゃないんだよ? 普通の女の子だと思うぜ?」
「……かもな……」
そう憑き物が落ちたように呟くオロロッカに、少し怒った口調でセドナは続ける。
「けどな! 一番許せないのはな! ……お前が俺に話してくれなかったことだよ!」
「はあ?」
まるで兄が弟に説教するかのような口調に、思わずオロロッカは声を上げた。
「アンジュが怖い? 奴隷がほしい? 一人でなんでも考え込むなよ!」
「だってよ……こんなこと話したら軽蔑するだろ、お前は! モテるお前にはわからないだろ?」
「軽蔑なんてするかよ! それに、一緒にお前がどうするべきなのか考えることはできたよ! それにこれからも一緒に考えるよ、俺は!」
「……お前が?」
「ああ。友達ってそういうもんだろ? ……なんか、バカみたいなセリフだけどさ」
「……ちっ……ま、この世界の男はバカばっかだからな。お前も……俺もさ」
「アハハ、まったくだな」
そういうと二人は仰向けになって、一緒に笑い出した。
……拳で語り合い、夕日の下で友情を確かめ合う。
そんなことが出来るオロロッカは『古い価値観』を持つ人間だ。
オロロッカはセドナに笑みを向ける。
「なあ、俺は今からやり直せるかな? 何もかもなくなったけどさ」
「何もかもって……まだ俺がいるじゃんか。それに手も足もまだ動くし、寿命もまだ十分ある。それじゃ不満か?」
「……ふは……!」
そういわれて、オロロッカは噴き出した。
「おめでたい奴だな、セドナは。で、具体的にはどうすんだよ?」
「そうだな。まずは、この畑を開墾するぞ?」
「……ま、面倒だけどそうなるよな」
そしてセドナは立ち上がると、近くに植わっていた草を見て、答えた。
「ああ。……それに、この辺の草は煎じて飲めば胃薬になるって『同族』から教えてもらったんだ」
因みにこの『同族』とは「聖女が追放されたことで豊穣チートを失ったけど、プロテインとヤンデレ美少女のおかげで人生逆転しました」に出てくる『セドナ』のことだ。
そしてセドナは続ける。
「こいつを開墾するついでに収穫して売れば少しは足しになるから、生活は出来るってことか……」
「そうだな。それから……」
「それから?」
「はす向かいにある小さな教会を綺麗にして、人を集めよう。そこでサッカーをみんなで始めるってのもいいよな!」
「サッカー?」
突然、突拍子のない提案に思わずオロロッカは驚いた。
「ああ。数が集まれば人間は何でもできるさ。そうすりゃ、みんな楽しく過ごせるしな」
無論、セドナがこう考えた本当の理由は『余暇を過ごす時間を与えることで、地域の子どもの非行を防ぐこと』だ。
少年少女が不良仲間とつるむ時間よりも、そうやってスポーツに精を出す時間を作れば、治安も良好になる。
「なるほど。けど、頑張っても大して稼ぎは増えなそうだな……」
「ま、しょうがないさ。当分貧乏生活で『稼いだ額』じゃ勝てないだろうけどさ。それなら『笑った回数』で勝負しようぜ? カイカフルさんの家にいた時より、10倍は笑って過ごせる時間を増やしてきゃいいさ」
「……あはは、セドナらしいな。ま、やってみるか……」
さっそく笑ってみようと思ったのか、オロロッカは笑みを浮かべて納屋にある鍬を手に取った。
そしてセドナに向き直って尋ねる。
「なあ、セドナ。……もし俺がさ。アンジュを本当に吸血鬼に売ってたら……お前は、俺を見放してたか?」
「まさか! そん時はぶん殴って、罪を償わせてたさ。そん時は俺も一緒に、償ってやる。お前がどんな悪堕ちしても、とことんまで付き合ってやるから覚悟しとけよな、オロロッカ?」
爽やかに笑いかけるセドナを見て、オロロッカは安心したような笑みを見せた。
「……そうか……」
「第一さ。都合のいい時だけ一緒にいて、道を踏み外したらすぐサヨナラなんて、そんなの友人じゃないじゃんか」
「……はは……そういってくれる奴がいるなんてな……」
「お前が間違えた道に進んだら、ぶん殴って連れ戻してやるよ。……何度でもな」
そういわれて、オロロッカは元の世界にいた母親を思い出した。
彼女は、子どもを『評価』することを育児だと思っていたタイプだった。
そのため『いい子』でいた小さい時は優しくしてくれていたが、中学の時にたばこを一度吸って以降、ゴミを見るような目で見つめて口をきいてくれなくなった過去がある。
「まったくバカだな、お前は。……ま、宜しくなバカ」
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……まったく、この世界の男はバカばかりである。
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