17 / 29
第2章 チート級の戦闘力を持つけど、婚約破棄されて国を出る男『アホード』
2-5 試合の直前に、薬を飲ませるのは定番ですが…
しおりを挟む
それから時は流れ、武道大会の前日。
「ふう……」
「うーん……。どうしてうまくいかないのかね、アンジュは……」
いつものドワーフの酒場で、カイカフルはアンジュを見ながら頭を抱えていた。
「もう一度、軽くやってごらん?」
そういうと、カイカフルは二言三言呪文を詠唱する。
すると彼女の指先から光球がほとばしる。
「一番簡単な照明の魔法だけど……呪文を唱えて見て?」
「は、はい……」
そういってアンジュは呪文を唱える。……が、魔法は発動しない。
「うーん……。アンジュは魔法が使えないみたいだね……何が原因だろう…・・・」
この世界では基本的に誰もが「MP」を持っているため、簡単な魔法なら使用することが出来る。
無論持って生まれた才能と鍛錬次第で、扱えるようになる魔法の種類は異なる。
アンジュはおずおずと答える。
「その……私が転移者だから、でしょうか……」
「うーん……。そういえば、セドナの坊やも魔法は使えなかったから……ひょっとしたら、そういう転移者もいるってことなのかもねえ……」
そういいながらも、オロロッカのような転生者をはじめ、基本的にはこの世界に転移してきたものも魔法は訓練によって、大なり小なり扱うことが出来た。
唯一の例外はセドナだが、彼は代わりに格闘技術が高かったこともあり『変わった転移者もいるな』程度で、特別気にはされていなかった。
「それに、剣の腕も……言っちゃ悪いけど、酷いね、あんたは……」
「す、すみません……。元の世界では、剣なんて持ったこともなかったですから……」
そして剣の鍛錬も行ったが、やはりアンジュにはまともに剣を扱うことが出来なかった。
そもそもこの世界は『ゲームの世界』ということもあり、男女の腕力差は殆どない。
裏を返せば、ゲームの都合上『女性も男性も、同じ剣を扱う』ということになるため、猶更アンジュには使いにくいということもある。
……だが、アンジュの能力の上がらなさについてはカイカフルの想定を上回るものだった。
基本的には数週間も鍛錬すれば、誰でも多少なりレベルアップするものだ。
しかし、アンジュの能力は数週間経っても一向に向上しなかった。
そのことを思い、カイカフルは心配そうに尋ねる。
「これじゃ、明日の試合は勝つことは難しいね……。何とか、棄権することが出来れば良かったんだけど……」
「い、いえ……それをやると、カイカフルさんの家にも迷惑がかかりますよね?」
明日の武道大会については、棄権するとカイカフルの家が傾くレベルの賠償金を払わなくてはならない。
そのことを思うと、カイカフルは不安そうに頭を抱える。
「そうなんだよねえ……。さて、どうしたものかな……」
そんな風に考えていると、酒場のドアがキイ……と開いた。
そこには、一人の若い青年が現れた。
「……あれ、カイカフル領主?」
「ああ、アホードじゃないか! よかった、ちょうどいいところに来てくれた!」
そういうとカイカフルは渡りに船といった表情で、彼を座らせた。
ことは数時間前。
アホードはノワールの寝室に呼び出されていた。
「なに、ノワール? 話って」
「いい、アホード? 話によると、今夜アンジュはドワーフの酒場に夕食に向かうそうなの。……それでね……」
そういうとノワールは、小瓶を一つ取り出した。
「この薬を飲んだ人は、次の日の正午に素敵な夢を見ることが出来る薬なのよ。隣の大陸にいる伝説の薬師『未夏』から大枚はたいて買ったの。……これをアンジュにうまく飲ませて?」
「えええええ!? いやだよ、そんなの!」
アホードはそう叫んだ。
「こう見えても僕は、大陸では一番強いんだから! 普通に戦っても絶対に勝てるよ! そんな勝ち方したくないって!」
「けど、あの女は……恐ろしいほど冷徹で狡猾な悪女だそうなの。実際に、オロロッカを見事に謀略に嵌めて、自分の手駒にした上に、ちゃっかり自分は養女として入り込んだ……鮮やかな手並みだと思わない?」
「だから、何なのさ?」
ノワールは、フン、と少し見下したような表情でアホードの方を睨む。
「分からないの? ……アンジュは恐らくだけど、何らかの『チート能力』を持っていると考えるべきよ」
「チート能力、か……」
そういいながら、アホードは少し心配そうな表情を見せた。
(そうだよね……。ひょっとしたら、アンジュは僕と同じで『ゲーム知識』を持っていたと考えても不思議じゃない、か……けど……だったら猶更、戦いたいなあ……)
すでに、周囲に敵がいない今の状況に飽き飽きしていたアホードはそう考える。
だが、そんなアホードの内面を見透かしたようにアンジュは答える。
「あのね、アホード? ……あなたが強敵と戦いたい気持ちは分かるわ? けど……婚約者の私のいうことが聞けないの?」
「う……」
そして、アホードの腕にしがみつきながらノワールは泣きそうな表情……無論ウソ泣きだが……をして呟く。
「!!!!!」
アホードはずっと前世でも今世でも男子校生活だったこともあり、女性に対して未だに免疫がない。
そのため、しがみつかれたことでドギマギしているのをノワールは見下すような表情を一瞬見せるが、すぐに先ほどの憂うような表情に戻る。
「あの女の恐ろしさは、底が知れないもの……。大切なあなたに万一ケガをされたら……。そう思ったら、卑怯でも確実にあなたに勝ってもらいたいの……」
もっとも、彼女がこういう本当の理由は、
「無様な負け方をさせて、アンジュに恥をかかせたい」
ということだ。
彼女はアホードを単なる『意思を持った武器』としか思っていない。
(ノワールがこんな顔をするなんて……。アンジュって子、そんなにヤバい相手なのかな……)
……だが、アホードは彼女の発言を真に受けてしまい、アンジュのことを「恐ろしい力を隠し持った、狡猾な悪女」
と認識してしまった。
「わ、分かったよ、ノワール。……だから、もう離れてくれる?」
「ええ。……それじゃ宜しく」
そういうと、ノワールはあっさりと彼から離れた。
「ふう……」
「うーん……。どうしてうまくいかないのかね、アンジュは……」
いつものドワーフの酒場で、カイカフルはアンジュを見ながら頭を抱えていた。
「もう一度、軽くやってごらん?」
そういうと、カイカフルは二言三言呪文を詠唱する。
すると彼女の指先から光球がほとばしる。
「一番簡単な照明の魔法だけど……呪文を唱えて見て?」
「は、はい……」
そういってアンジュは呪文を唱える。……が、魔法は発動しない。
「うーん……。アンジュは魔法が使えないみたいだね……何が原因だろう…・・・」
この世界では基本的に誰もが「MP」を持っているため、簡単な魔法なら使用することが出来る。
無論持って生まれた才能と鍛錬次第で、扱えるようになる魔法の種類は異なる。
アンジュはおずおずと答える。
「その……私が転移者だから、でしょうか……」
「うーん……。そういえば、セドナの坊やも魔法は使えなかったから……ひょっとしたら、そういう転移者もいるってことなのかもねえ……」
そういいながらも、オロロッカのような転生者をはじめ、基本的にはこの世界に転移してきたものも魔法は訓練によって、大なり小なり扱うことが出来た。
唯一の例外はセドナだが、彼は代わりに格闘技術が高かったこともあり『変わった転移者もいるな』程度で、特別気にはされていなかった。
「それに、剣の腕も……言っちゃ悪いけど、酷いね、あんたは……」
「す、すみません……。元の世界では、剣なんて持ったこともなかったですから……」
そして剣の鍛錬も行ったが、やはりアンジュにはまともに剣を扱うことが出来なかった。
そもそもこの世界は『ゲームの世界』ということもあり、男女の腕力差は殆どない。
裏を返せば、ゲームの都合上『女性も男性も、同じ剣を扱う』ということになるため、猶更アンジュには使いにくいということもある。
……だが、アンジュの能力の上がらなさについてはカイカフルの想定を上回るものだった。
基本的には数週間も鍛錬すれば、誰でも多少なりレベルアップするものだ。
しかし、アンジュの能力は数週間経っても一向に向上しなかった。
そのことを思い、カイカフルは心配そうに尋ねる。
「これじゃ、明日の試合は勝つことは難しいね……。何とか、棄権することが出来れば良かったんだけど……」
「い、いえ……それをやると、カイカフルさんの家にも迷惑がかかりますよね?」
明日の武道大会については、棄権するとカイカフルの家が傾くレベルの賠償金を払わなくてはならない。
そのことを思うと、カイカフルは不安そうに頭を抱える。
「そうなんだよねえ……。さて、どうしたものかな……」
そんな風に考えていると、酒場のドアがキイ……と開いた。
そこには、一人の若い青年が現れた。
「……あれ、カイカフル領主?」
「ああ、アホードじゃないか! よかった、ちょうどいいところに来てくれた!」
そういうとカイカフルは渡りに船といった表情で、彼を座らせた。
ことは数時間前。
アホードはノワールの寝室に呼び出されていた。
「なに、ノワール? 話って」
「いい、アホード? 話によると、今夜アンジュはドワーフの酒場に夕食に向かうそうなの。……それでね……」
そういうとノワールは、小瓶を一つ取り出した。
「この薬を飲んだ人は、次の日の正午に素敵な夢を見ることが出来る薬なのよ。隣の大陸にいる伝説の薬師『未夏』から大枚はたいて買ったの。……これをアンジュにうまく飲ませて?」
「えええええ!? いやだよ、そんなの!」
アホードはそう叫んだ。
「こう見えても僕は、大陸では一番強いんだから! 普通に戦っても絶対に勝てるよ! そんな勝ち方したくないって!」
「けど、あの女は……恐ろしいほど冷徹で狡猾な悪女だそうなの。実際に、オロロッカを見事に謀略に嵌めて、自分の手駒にした上に、ちゃっかり自分は養女として入り込んだ……鮮やかな手並みだと思わない?」
「だから、何なのさ?」
ノワールは、フン、と少し見下したような表情でアホードの方を睨む。
「分からないの? ……アンジュは恐らくだけど、何らかの『チート能力』を持っていると考えるべきよ」
「チート能力、か……」
そういいながら、アホードは少し心配そうな表情を見せた。
(そうだよね……。ひょっとしたら、アンジュは僕と同じで『ゲーム知識』を持っていたと考えても不思議じゃない、か……けど……だったら猶更、戦いたいなあ……)
すでに、周囲に敵がいない今の状況に飽き飽きしていたアホードはそう考える。
だが、そんなアホードの内面を見透かしたようにアンジュは答える。
「あのね、アホード? ……あなたが強敵と戦いたい気持ちは分かるわ? けど……婚約者の私のいうことが聞けないの?」
「う……」
そして、アホードの腕にしがみつきながらノワールは泣きそうな表情……無論ウソ泣きだが……をして呟く。
「!!!!!」
アホードはずっと前世でも今世でも男子校生活だったこともあり、女性に対して未だに免疫がない。
そのため、しがみつかれたことでドギマギしているのをノワールは見下すような表情を一瞬見せるが、すぐに先ほどの憂うような表情に戻る。
「あの女の恐ろしさは、底が知れないもの……。大切なあなたに万一ケガをされたら……。そう思ったら、卑怯でも確実にあなたに勝ってもらいたいの……」
もっとも、彼女がこういう本当の理由は、
「無様な負け方をさせて、アンジュに恥をかかせたい」
ということだ。
彼女はアホードを単なる『意思を持った武器』としか思っていない。
(ノワールがこんな顔をするなんて……。アンジュって子、そんなにヤバい相手なのかな……)
……だが、アホードは彼女の発言を真に受けてしまい、アンジュのことを「恐ろしい力を隠し持った、狡猾な悪女」
と認識してしまった。
「わ、分かったよ、ノワール。……だから、もう離れてくれる?」
「ええ。……それじゃ宜しく」
そういうと、ノワールはあっさりと彼から離れた。
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
捨てられた地味な王宮修復師(実は有能)、強面辺境伯の栄養管理で溺愛され、辺境を改革する ~王都の貴重な物が失われても知りませんよ?~
水上
恋愛
「カビ臭い地味女」と王太子に婚約破棄された王宮修復師のリディア。
彼女の芸術に関する知識と修復師としての技術は、誰からも必要性を理解されていなかった。
失意の中、嫁がされたのは皆から恐れられる強面辺境伯ジェラルドだった!
しかし恐ろしい噂とは裏腹に、彼はリディアの不健康を見逃せない超・過保護で!?
絶品手料理と徹底的な体調管理で、リディアは心身ともに美しく再生していく。
一方、彼女を追放した王都では、貴重な物が失われたり、贋作騒動が起きたりとパニックになり始めて……。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
悪役令嬢は調理場に左遷されましたが、激ウマご飯で氷の魔公爵様を餌付けしてしまったようです~「もう離さない」って、胃袋の話ですか?~
咲月ねむと
恋愛
「君のような地味な女は、王太子妃にふさわしくない。辺境の『魔公爵』のもとへ嫁げ!」
卒業パーティーで婚約破棄を突きつけられた悪役令嬢レティシア。
しかし、前世で日本人調理師だった彼女にとって、堅苦しい王妃教育から解放されることはご褒美でしかなかった。
「これで好きな料理が作れる!」
ウキウキで辺境へ向かった彼女を待っていたのは、荒れ果てた別邸と「氷の魔公爵」と恐れられるジルベール公爵。
冷酷無慈悲と噂される彼だったが――その正体は、ただの「極度の偏食家で、常に空腹で不機嫌なだけ」だった!?
レティシアが作る『肉汁溢れるハンバーグ』『とろとろオムライス』『伝説のプリン』に公爵の胃袋は即陥落。
「君の料理なしでは生きられない」
「一生そばにいてくれ」
と求愛されるが、色気より食い気のレティシアは「最高の就職先ゲット!」と勘違いして……?
一方、レティシアを追放した王太子たちは、王宮の食事が不味くなりすぎて絶望の淵に。今さら「戻ってきてくれ」と言われても、もう遅いです!
美味しいご飯で幸せを掴む、空腹厳禁の異世界クッキング・ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる