撫子の華が咲く

茉莉花 香乃

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番外編ー壱 帝の疑問

03

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「撫子、良い?挿れるよ」

今日も至福の時間を楽しみ、撫子の中に押し挿ろうといつものように聞くと、
「…んっ…は、はい…あっ…主上…」
「何?どうしたの?」

また可愛いお願いをしてくれるのか?期待で震える。

「あっん…大きくなっ…た」

ずっとわたしのものに触れていた撫子がうっとりと撫でながら囁く。

「どうしたい?」

もう待ちきれない。

全身を紅く染め俯きがちにこちらを伺っている。

顎を持ち、顔を見ると抱きついてきた。

あれから撫子が求めた体位では抱いていない。
今日も同じようにしたいのか?

わたしの首に腕を回し、耳元で囁くように「あの…」と云った。

「良いよ。云ってごらん?」
「…う、後ろから…いいですか?」

わたしが一度後ろから抱こうとした時、顔が見えないと不安になるかな…と思いくるりと撫子をひっくり返し、顔を見て抱いたのだ。

その時撫子の様子はどうだったか?

「顔見れないよ?」
「…はい」
「手も繋げないよ?」
「…はい。だ、大丈夫です」
「あっ、手はこうすれば繋げるね」

わたしの胸に撫子の背中を合わせるようにして膝の上に乗せて、後ろから抱きしめる。

撫子の秘部がわたしのものの直ぐそこにあり、このまま入ってしまいたい。

「…はい…でも…」
「撫子の好きにすれば良いんだよ」
「では…」

わたしから離れ四つん這いになった。

「主上…きて…わ、わたしの中に入ってきて下さい…」

右手で前身を支え、左手を自分の臀部を支えに差し出す。羞恥の感情が押し寄せるのか左手は震え、こちらに向けている背中から尻まで紅く染まっている。

思わず手を掴み、腰を抱き寄せ背中に舌を這わせた。

「挿れるよ」

少しだけ身体を離し香油を足して、撫子の秘部に当てがい乱暴にならないように気を付けながら押し挿る。

「…ぁん…っんっんん…あぁぁぁ…」
「撫子…撫子…愛してるよ」

我慢がきかない。

ぐちゅぐちゅと擦れる時に漏れる水音とパンパンと肌がぶつかる音と撫子の喘ぎ声が響く。

腰を持ち、少し乱暴にしてしまうのは仕方がない。

入っただけで達してしまいそうだったからもうだめだ。

「撫子…」
「あぁっ…」
「ああ、なんて可愛いんだ」

撫子の中に精を放ち高揚した気持ちが少しだけ落ち着いた。

こんなにあっけなく達してしまうなんて、初めてのことだ。

撫子の中に入ったまま背中に吸い付き、腕を前に回して胸の突起を摘む。
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