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番外編ー壱 帝の疑問
04
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「あっ…んっ…」
汗でしっとりとした肌を楽しみながら、片手で脱いだ着物を引き寄せる。
「撫子?これの上に頭を乗せてごらん」
「あっ、だ、だめです。汚れてしまいます」
見ると、撫子の放ったもので敷物は汚れていた。背中に抱きつき、撫子の身体を起こした。
そう云えば、いつもの撫子が達した時と同じ締め付けるような、内壁がうごめくような刺激はあった。
一人で先に達したと思っていたけれど、一緒だったんだ。
「…主上…く、ちづ…て、ほ…し…」
身体をひねり顔を上げたので口付けると、達した後で敏感なのか、姿勢が苦しいのか喘ぐ声が苦しげだ。
けれど、止められない。
唇を食み、舌でなぞり、撫子の舌を甘噛みする。
腰を築き上げると、
「あっ、あぁぁ」
どこまでも甘い喘ぎ声に、更に腰を動かした。
先ほどわたしが放ったものが、ぐちゅぐちゅと大きく響き、垂れて撫子の秘部の周りを汚していく。
撫子もゆらゆらと腰が揺れている。
それはわたしに揺すられてではなく、自分で無意識に動いているようで、ますます突き上げを止められない。
「自分で触って…」
撫子の手を自分の屹立に触れさせ、しばらく一緒に擦ってから手を離すと、自分でもそのまま擦り続けた。
撫子のものからは蜜が漏れ出て、くちゅくちゅと水音が響く。ああ、顔が見たい。さぞかし艶めかしく美しいだろう。
「…っん…っん」
耐えるような声に、
「我慢しないで…」と耳元で囁く。
「あんっ…主上…もう、だ、…め…主上も…」
「…ああ、一緒に…」
二人で横になり、全身を心地よい気怠さに包まれ、甘えるようにわたしの肩に頭を乗せて全てを預けてくれているのに癒される。髪を撫でながら、思い切って聞いてみた。
「撫子はわたしが全て初めてだと云ったよね?」
「…はい。どうされたのですか?」
「…いや。偃息図の絵とか見たことある?」
「いえ…ありません。主上?」
撫子を抱きしめてから、ゆっくりと少しだけ身体を離し顔を見る。
「誰に教えてもらったの?」
「何をですか?」
「ほら、わたしに跨ったり、四つん這いになったり…」
「……」
顔を紅く染めわたしの胸に顔を埋めるのを、顔が見たいな…とも思ったけれど、そのまま抱きしめた。
「…も、申し訳ございません」
「怒っているんじゃないんだよ?嬉しいんだ。撫子が積極的にわたしを求めてくれるのは。でも…どこで知ったのかなと思ったんだよ」
「怒ってないの?」
「ああ」
「あの…な、内緒です」
いやいやとするようにわたしの胸に額を擦り付けている。
「ねえ、どうしても?」
こくりと頷く。
仕方ない。
今にも泣き出しそうな人の顔を見たくて、「撫子」と呼ぶと「はい」と顔を見せてくれた。
「いつか、教えてね?」
紅い顔のまま頷くと軽く唇を合わせ、恥ずかしそうに、しかし妖艶に微笑みを浮かべた。
知りたいけれど、仕方ない。
疑問を残したままだけど、これからも可愛いお願いが続くと良いなと思いながらいつの間にか寝息を立てる愛しい人の頬に口付けた。
☆★☆ ★☆★ ☆★☆
おわり
汗でしっとりとした肌を楽しみながら、片手で脱いだ着物を引き寄せる。
「撫子?これの上に頭を乗せてごらん」
「あっ、だ、だめです。汚れてしまいます」
見ると、撫子の放ったもので敷物は汚れていた。背中に抱きつき、撫子の身体を起こした。
そう云えば、いつもの撫子が達した時と同じ締め付けるような、内壁がうごめくような刺激はあった。
一人で先に達したと思っていたけれど、一緒だったんだ。
「…主上…く、ちづ…て、ほ…し…」
身体をひねり顔を上げたので口付けると、達した後で敏感なのか、姿勢が苦しいのか喘ぐ声が苦しげだ。
けれど、止められない。
唇を食み、舌でなぞり、撫子の舌を甘噛みする。
腰を築き上げると、
「あっ、あぁぁ」
どこまでも甘い喘ぎ声に、更に腰を動かした。
先ほどわたしが放ったものが、ぐちゅぐちゅと大きく響き、垂れて撫子の秘部の周りを汚していく。
撫子もゆらゆらと腰が揺れている。
それはわたしに揺すられてではなく、自分で無意識に動いているようで、ますます突き上げを止められない。
「自分で触って…」
撫子の手を自分の屹立に触れさせ、しばらく一緒に擦ってから手を離すと、自分でもそのまま擦り続けた。
撫子のものからは蜜が漏れ出て、くちゅくちゅと水音が響く。ああ、顔が見たい。さぞかし艶めかしく美しいだろう。
「…っん…っん」
耐えるような声に、
「我慢しないで…」と耳元で囁く。
「あんっ…主上…もう、だ、…め…主上も…」
「…ああ、一緒に…」
二人で横になり、全身を心地よい気怠さに包まれ、甘えるようにわたしの肩に頭を乗せて全てを預けてくれているのに癒される。髪を撫でながら、思い切って聞いてみた。
「撫子はわたしが全て初めてだと云ったよね?」
「…はい。どうされたのですか?」
「…いや。偃息図の絵とか見たことある?」
「いえ…ありません。主上?」
撫子を抱きしめてから、ゆっくりと少しだけ身体を離し顔を見る。
「誰に教えてもらったの?」
「何をですか?」
「ほら、わたしに跨ったり、四つん這いになったり…」
「……」
顔を紅く染めわたしの胸に顔を埋めるのを、顔が見たいな…とも思ったけれど、そのまま抱きしめた。
「…も、申し訳ございません」
「怒っているんじゃないんだよ?嬉しいんだ。撫子が積極的にわたしを求めてくれるのは。でも…どこで知ったのかなと思ったんだよ」
「怒ってないの?」
「ああ」
「あの…な、内緒です」
いやいやとするようにわたしの胸に額を擦り付けている。
「ねえ、どうしても?」
こくりと頷く。
仕方ない。
今にも泣き出しそうな人の顔を見たくて、「撫子」と呼ぶと「はい」と顔を見せてくれた。
「いつか、教えてね?」
紅い顔のまま頷くと軽く唇を合わせ、恥ずかしそうに、しかし妖艶に微笑みを浮かべた。
知りたいけれど、仕方ない。
疑問を残したままだけど、これからも可愛いお願いが続くと良いなと思いながらいつの間にか寝息を立てる愛しい人の頬に口付けた。
☆★☆ ★☆★ ☆★☆
おわり
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