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番外編ー伍 それぞれの未来 《麗景殿の女御編》
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その文がきっかけでこんなことになってしまったのだけれど麗景殿さまはきっと…悪くない。
わたしに嫌味を云ってきつく当たられていたけれどプライドの高い方なのでご自分の立場をきちんと演じていらっしゃったのだろう。
麗景殿さまはこれで幸せになれるだろうか?
「わたしはどうしたら良いのだろう?」
「基雅さまは悩まないで…」
「……」
「…では、弘徽殿さまや常寧殿さまと、わたくしと過ごすごとく甘やかな時間を持たれるのですか?」
「何故そうなる?」
「そうではないのですか?女御に幸せを差し上げたいのでしょう?麗景殿さまのように苦しめたくはないのでしょう?女御としての幸せは主上に愛されて、御子を授かることです。わたくしには叶いませんが…弘徽殿さまと常寧殿さまが麗景殿さまのように哀しまれないようにするにはやはり…」
「惟忠、それはできない。わたしにだって、逆らうことのできない気持ちがある。それに、そこに愛がないのなら女御には何の意味もないのだろう?わたしの気持ちは全て惟忠のものだ」
帝のお言葉に思わず涙が落ちた。
拭うこともできず、帝の口を自分の唇で塞ぐことで気持ちを伝える。
わたしの後ろめたさを全てわかった上で、わたしが欲しい言葉を下さる。
男であることも、帝を誰にも渡したくないと醜くも思ってしまうことも。
「愛しております。基雅さまだけを…誰にも渡したくない。誰にも触れさせたくない。でも、主上が主上である以上わたくしは堪えます。例え他の女御と夜を過ごされても…わたくしは…」
最後まで云うことはできなかった。
頭に手を添えられ、帝の身体ごと横になると激しく口付けられる。
口内を舌で愛撫されると甘い痺れが全身を包んだ。
帝の手が着物にかかり肌蹴られると、首筋から順に下に降りてゆく。
鎖骨を甘噛みされ、乳首に吸いつかれるとビクッと身体に力が入る。
「基雅さま、やめて…」
わたしが胸を触られるのが嫌なことは帝はご存知なはずなのに…。
帝がそこに触れられる時はわたしがぐずぐずになってしまってからだ…わたしが嫌がるから。
「惟忠、こんなに愛しているのにまだ男であることにこだわっているの?」
「…あっ…だ、だって…んっ…はぁ…」
「ほら、こんなに感じるのに」
執拗に胸ばかり触られて、涙がこぼれた。
「泣いても許してあげないよ。どうして欲しい?もっと触って欲しいだろ?こうされるの好きだろう?」
片方の乳首を舌で転がされ、吸われ、甘噛みされて、もう片方は捏ねくり回され、爪で弾かれて下半身に熱がこもった。
「…あっんっ…す、好きです…きも、ちいぃ…、もっと…さ、さわっ…あぁぁ…」
惚けた顔のまま帝を見て、素直に答えれば嬉しそうに唇や頬、鼻、最後に涙がこぼれたまなじりに口付けられた。
わたしに嫌味を云ってきつく当たられていたけれどプライドの高い方なのでご自分の立場をきちんと演じていらっしゃったのだろう。
麗景殿さまはこれで幸せになれるだろうか?
「わたしはどうしたら良いのだろう?」
「基雅さまは悩まないで…」
「……」
「…では、弘徽殿さまや常寧殿さまと、わたくしと過ごすごとく甘やかな時間を持たれるのですか?」
「何故そうなる?」
「そうではないのですか?女御に幸せを差し上げたいのでしょう?麗景殿さまのように苦しめたくはないのでしょう?女御としての幸せは主上に愛されて、御子を授かることです。わたくしには叶いませんが…弘徽殿さまと常寧殿さまが麗景殿さまのように哀しまれないようにするにはやはり…」
「惟忠、それはできない。わたしにだって、逆らうことのできない気持ちがある。それに、そこに愛がないのなら女御には何の意味もないのだろう?わたしの気持ちは全て惟忠のものだ」
帝のお言葉に思わず涙が落ちた。
拭うこともできず、帝の口を自分の唇で塞ぐことで気持ちを伝える。
わたしの後ろめたさを全てわかった上で、わたしが欲しい言葉を下さる。
男であることも、帝を誰にも渡したくないと醜くも思ってしまうことも。
「愛しております。基雅さまだけを…誰にも渡したくない。誰にも触れさせたくない。でも、主上が主上である以上わたくしは堪えます。例え他の女御と夜を過ごされても…わたくしは…」
最後まで云うことはできなかった。
頭に手を添えられ、帝の身体ごと横になると激しく口付けられる。
口内を舌で愛撫されると甘い痺れが全身を包んだ。
帝の手が着物にかかり肌蹴られると、首筋から順に下に降りてゆく。
鎖骨を甘噛みされ、乳首に吸いつかれるとビクッと身体に力が入る。
「基雅さま、やめて…」
わたしが胸を触られるのが嫌なことは帝はご存知なはずなのに…。
帝がそこに触れられる時はわたしがぐずぐずになってしまってからだ…わたしが嫌がるから。
「惟忠、こんなに愛しているのにまだ男であることにこだわっているの?」
「…あっ…だ、だって…んっ…はぁ…」
「ほら、こんなに感じるのに」
執拗に胸ばかり触られて、涙がこぼれた。
「泣いても許してあげないよ。どうして欲しい?もっと触って欲しいだろ?こうされるの好きだろう?」
片方の乳首を舌で転がされ、吸われ、甘噛みされて、もう片方は捏ねくり回され、爪で弾かれて下半身に熱がこもった。
「…あっんっ…す、好きです…きも、ちいぃ…、もっと…さ、さわっ…あぁぁ…」
惚けた顔のまま帝を見て、素直に答えれば嬉しそうに唇や頬、鼻、最後に涙がこぼれたまなじりに口付けられた。
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