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第七章
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郁己は俺の事をおじいさんと叔父さんに認めて欲しいと言ったそうだ。
大学に合格して、俺が待ってると知った時、嬉しかったと笑顔を見せる。
「迷惑だった?」
俯き加減でそんなことを言われたら…思わず抱きしめキスをする。
「迷惑な訳ないだろ!」
「良かった…おじいちゃんが会いたがってる。お礼が言いたいって」
お礼を言って貰うようなことはしていない。むしろ怒鳴られるんじゃないか?大事な孫を誑かしてって。
「俺がどれだけ俊一さんに助けられたかちゃんと説明したし、わかってくれてる」
おじいさんには郁己の部屋を探すときに始めて会った。
郁己はああ言ったけど、快く受け入れては貰えないと思ってた。ただ、郁己が俺たちの関係をきちんと考えてくれたことが嬉しかった。
たとえ、反対されようが二人で生きていく。けど、やっぱり認めて欲しい。郁己に家族の暖かさを知って欲しい。
おじいさんと、郁己の叔父さん…俺より年下だが…は俺を睨むでもなく、冷たい態度でもなかった。
「郁己が大変な時に支えになってくれてありがとう」
両手を握りしめ頭を下げられたら、戸惑うしかなかった。
「いえ…そんな」
それ以上言葉が続かなかった。
もう花びらがバラバラになることはない。大きな花が浮かび、ゆらゆらと大きな波紋が穏やかに広がり綺麗に円を描く。その揺蕩う花は日毎に色鮮やかに大きくなる。
大学生になった郁己は可愛らしさを残し、芯のしっかりした勝気な瞳は益々魅力的になって俺を心配させる。
こんなに年の離れたおっさんはそのうち飽きられるんじゃないだろうか?
「もう、そんな心配しないでよ!」
頬を膨らませ怒る仕草も可愛い。抱き寄せてキスをすると途端に身体を預け甘えてくる。
誰だって、誰かに恋をして大切な存在ができると失う恐怖を抱えて生きていかなきゃならない。
幼い頃の俺がずっと抱いていた恐怖。
「そんなこと言ったらさ…俺の方が……だって俊一さんは大人で俺はまだガキだろ?飽きられちゃうんじゃないかって、いつも心配なんだ…」
俺たちはそれぞれ心に穴が空いていた。でも、その穴を埋めるためだけに一緒に居るんじゃない。
お互いが必要と思うから…ただ、一緒に居たいと思うから…惹かれあってここにいる。
これからも…。
END
大学に合格して、俺が待ってると知った時、嬉しかったと笑顔を見せる。
「迷惑だった?」
俯き加減でそんなことを言われたら…思わず抱きしめキスをする。
「迷惑な訳ないだろ!」
「良かった…おじいちゃんが会いたがってる。お礼が言いたいって」
お礼を言って貰うようなことはしていない。むしろ怒鳴られるんじゃないか?大事な孫を誑かしてって。
「俺がどれだけ俊一さんに助けられたかちゃんと説明したし、わかってくれてる」
おじいさんには郁己の部屋を探すときに始めて会った。
郁己はああ言ったけど、快く受け入れては貰えないと思ってた。ただ、郁己が俺たちの関係をきちんと考えてくれたことが嬉しかった。
たとえ、反対されようが二人で生きていく。けど、やっぱり認めて欲しい。郁己に家族の暖かさを知って欲しい。
おじいさんと、郁己の叔父さん…俺より年下だが…は俺を睨むでもなく、冷たい態度でもなかった。
「郁己が大変な時に支えになってくれてありがとう」
両手を握りしめ頭を下げられたら、戸惑うしかなかった。
「いえ…そんな」
それ以上言葉が続かなかった。
もう花びらがバラバラになることはない。大きな花が浮かび、ゆらゆらと大きな波紋が穏やかに広がり綺麗に円を描く。その揺蕩う花は日毎に色鮮やかに大きくなる。
大学生になった郁己は可愛らしさを残し、芯のしっかりした勝気な瞳は益々魅力的になって俺を心配させる。
こんなに年の離れたおっさんはそのうち飽きられるんじゃないだろうか?
「もう、そんな心配しないでよ!」
頬を膨らませ怒る仕草も可愛い。抱き寄せてキスをすると途端に身体を預け甘えてくる。
誰だって、誰かに恋をして大切な存在ができると失う恐怖を抱えて生きていかなきゃならない。
幼い頃の俺がずっと抱いていた恐怖。
「そんなこと言ったらさ…俺の方が……だって俊一さんは大人で俺はまだガキだろ?飽きられちゃうんじゃないかって、いつも心配なんだ…」
俺たちはそれぞれ心に穴が空いていた。でも、その穴を埋めるためだけに一緒に居るんじゃない。
お互いが必要と思うから…ただ、一緒に居たいと思うから…惹かれあってここにいる。
これからも…。
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